検索連動型広告とは、ユーザーが検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)で、あるキーワードで検索した際に、そのワードに連動して表示される広告のことです。 ひとくちにネット広告といってもその種類は様々ですが、どんな広告を出してもお金はかかるものです。月商が2億円の会社なら広告費を2000万円出せるかもしれませんが、月商100万円の会社だったら、10万円用意することもなかなか大変ですよね。
「できれば広告費は5万円くらいに抑えながら、売り上げも伸ばしたい」こんなわがままな悩みを解決できるのが検索連動型広告です。そこで今回は、そんなうまい話があるのか?そもそも検索連動型広告ってなんなのか?という内容をご紹介します。 ※本記事は2014年4月30日に公開された記事を再編集したものです。
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検索連動型広告とは?
検索連動型広告とは、その名のとおり、ユーザーが検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)で、あるキーワードで検索した際に、そのワードに連動して表示される広告のことです。
下記の画像のような形で掲載されているのを見たことがあると思います。
「検索連動型広告」はリスティング広告の種類の1つ。
「検索連動型広告」は、検索結果の画面に、検索した内容に関係する広告が出せる広告のみのことを指します。 しかし、「リスティング広告」は、「検索連動型広告」と「検索結果の画面以外にも出せるディスプレイ広告」という別の種類の広告2つをまとめて呼ぶ言葉です。 ただ、検索エンジンの下に掲載される「検索連動型広告」のみを指して、リスティング広告という場合もあります。「リスティング広告」という言葉が、どちらのタイプの広告を指しているのかは文脈で判断する必要があります。 参考:ディスプレイ広告を手堅く始める為の3ステップ検索連動型広告の特徴
検索連動型広告の主な特徴は以下の3点です。
①自分の好きなワードを登録できる
インターネット通販で、新しいフライパンを買おうとした場合、あなたならどのように検索しますか?きっと「フライパン」とか「フライパン 通販」とか入力して検索しますよね。
検索結果画面にはおそらく「ドイツ製のフライパン」や「プロも驚いたフライパン」などと書いてある広告が表示されていると思いますが、その広告主はおそらく「フライパン」というキーワードを登録して、「フライパン」と検索したユーザーに対して広告を出すように設定しているはずです。
このように、その商品やサービスを求めている人はどんなキーワードで検索してくるのかを想像して、そのキーワードを登録することができるようになっています。 もしあなたがフライパンを売る立場で、とにかく安いことを売りにしているのであれば、「激安 フライパン」というキーワードを登録しておけば、安いフライパンを求めている人に対して、より正確に広告を見せることができるようになるのです。
②クリック課金制度
たとえば、テレビCMを出稿する場合、〇月×日の△時の番組の間に15秒の広告を流したら何百万円というような形で費用が発生します。
しかし、検索連動型広告では「あるワードで検索したユーザーが、検索画面に表示された広告をクリックしたときにだけ」費用が発生します。つまり、広告を表示していてもクリックされず、ユーザーがあなたのサイトにやってこなかった場合には、お金はかからないのです。
クリックされるごとに課金されるため、「CPC(=Cost Per Click)広告」と呼ばれることもあります。
※なお、1,000回表示されるごとに課金される方法もあり、そちらを選択することもできます。
③クリック単価も自分で決める
では、クリックされるごとにかかる料金=「クリック単価」はどのようにきまるのでしょうか?実はそれもあなたがキーワードごとに上限のクリック単価を決めることができるのです。ただし、登録したキーワードで検索された際に、表示されるかどうか、あるいは表示された中でもどの位置に掲載されるかは、あなたが設定した「上限クリック単価」によって変動します。
先ほどの例でいうと、「フライパン」と検索してきたユーザーに対して広告が表示され、そこからクリックにつながる場合に、あなたがそのクリックに対して「30円まで出せます!」と設定したとします。ところが、同じようにフライパンをネットで販売している競合のお店が、「いやうちは50円まで出せる!」と設定していた場合、あなたの広告よりも、競合の広告のほうが上に掲載されることになります。
より上位に掲載されるほうがクリックされる確率は高くなる=売上に結び付く可能性も高くなるために、このような入札制度となっているのです。
また、競合が1社ならばまだいいですが、10社の競合が存在して、それぞれが「うちは100円出そう!」「わたしは200円まで出せるわ!」などと、いずれもあなたよりも高い単価を設定した場合、広告の掲載枠にも限りがありますから、あなたの広告は表示されなくなってしまう可能性もあります。
そのような場合は、もう一度クリック単価を設定しなおすことで解決することができます。
そのほかにも、広告文を自分で作成することもできますし、1日あたりのコストを設定することもできるようになっており、他の広告よりも細かなカスタマイズをすることが可能となっております。
メリット
① モチベーションの高いユーザーにのみ広告を配信できる。
検索ユーザー=自ら欲しいものやサービスの情報を探しているユーザーなので、成果につながる見込みの高いユーザーにのみ配信することができます。
② 少額から始めることが可能。
クリック単価×クリック数=全体のコストとなるので、効果を見ながら、単価を調整していけば、たとえ少額でも予算内におさめることがかのうです。
③ すぐに始めることができ、短期間で集客効果があらわれやすい。
ほかのメディアでは明日〇〇新聞に出したい!というようなことは難しいですが、リスティングの場合は、広告を出したいときに出すことが可能です。
④ いつでも停止できる
「ちょっと費用がかかりすぎかもしれない」「全然売り上げにつながらない」というような場合は、すぐに管理画面から停止することができます。
⑤ 効果測定が可能
何人が見て、そのうち何人がクリックして、さらにその中の何人が「商品の購入」や「サービスの予約」などの成果につながったのかを計測することができます。
デメリット
① 興味のないユーザーに対する訴求ができない。
メリットの①を裏返した内容ですが、現時点でモチベーションの高くないユーザーには訴求することができません。また、テレビのように広く知ってもらいたいという目的ではあまり適していません。
② 運用に手間がかかる。
効果を見ながら細かな設定をすることができるということは、逆に言えば細かく見なければならないということです。
最小限のリスクで検索連動型広告を始めてみる
メリット、デメリットの両面を記載しましたが、プロモーションもしていかなければならないのはわかってるけど、今はあまり広告にお金を割く余裕がないという人には、検索連動型広告は最適だと思います。
それでもやっぱりちょっと不安です!という方のために、極力リスクを抑えながら検索連動型広告を開始するために、さらにどんなカスタマイズをすることができるのかという例をいくつかご紹介いたします。
① まずは会社名や商品名を登録してみる
あなたの会社の名前や、商品の名前を知っていて検索してくる人は、もっともモチベーションの高いユーザーですので、売り上げに結び付く可能性も高いです。
まずは社名や商品名のみをキーワード登録してみて、本当に売れるのかどうか判断してみるといいでしょう。
② 地域を絞ってみる
会社の知名度は全国区ではないけど、地元ではそこそこ有名だ、というような場合は、地元以外での勝負するのは効率が悪いので、配信するエリアを絞るべきです。
③ 繁忙期から配信してみる
たとえば不動産業界なら引越しの多い1~3月、レジャー業界なら8月や年末年始など、だいたいどの業界にもトレンド=繁忙期というものが存在しているはずです。全然売れないリスクがもっとも小さいと考えられる、最繁忙期から開始して、どの程度効果があるのかを確認してみましょう。ただし、同業他社もその時期に力を入れてくるはずですので、注意は必要です。
④ 曜日・時間帯を絞って配信してみる
本来であればすべての曜日、時間帯で配信した上で、効果を見ながら調整していくべきですが、もし、ネット通販自体にはすでに取り組んでいて、どの曜日、どの時間帯に売れることが多いのかという情報を持っているのであれば、その曜日・時間帯のみの配信設定にすることで最初から効率よく始めることができるはずです。
まとめ
「検索する」という購買意欲の高いユーザーに対して、あなたにとって都合の良い場所や時間帯まで区切って配信することができるのが、リスティング広告最大の利点です。
少額から始められるため、他のどんな媒体よりもコスト的なリスクは少ないのではないでしょうか。ご紹介したようにリスクをできるだけ排除した上で開始してみて、効果が見込めるのであればさらに広告費を追加してもいいですし、もしもいまひとつの結果であればいったん止めればいいのです。
もし売上が伸び悩んでいて、次の手を決めかねているのなら、ぜひ試してみるべき広告です。
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