急速にシェアを伸ばしてきている「動画広告」。SNSの普及に合わせて、実際に目にする機会もかなり増えてきました。
ただそのブームの裏腹で、あなたは「なぜ初めなくてはいけないか?」に納得感を持てていますか?なんとなく流行っているからやっていたり、逆によくわからならくて手を出しづらくなっている人が実は多いようです。
そこで、今回は動画広告に関するデータを沢山集めてみて見ました。「本当に動画広告って流行っているの?」「効果って期待できるの」という疑問に出来る限り納得感をもって判断できるようにしました。
動画広告に興味ある方もない方も、一つの検討材料にしていただければと思います。
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引用:国内動画広告の市場調査を実施|サイバーエージェント
上の図は2012年から2017年までの動画市場の拡大予想図です。2012年段階ではわずか50億円であったのが、そのわずか5年後の2017年には、14倍の880億円に達すると考えられています。
流行っていることは噂になっていても、なかなか数字を見てみないと納得できないところがありますが、この数字から見ても、動画が流行っているということは間違いなさそうです。
引用:Volvo Trucks - The Epic Split feat. Van Damme|Volvo
引用:真夏の環境でも涼しくいられる方法|はじめしゃちょー(hajime)
引用:新カミソリシェーバー ラムダッシュES-ST8N【パナソニック公式】
それぞれの違いとしては「伝えられる情報量」と「作成の難易度」です。 テキストバナーは簡単に作ることが出来ますが、その分伝えられる情報量には限りがあります。
一方で、動画広告は用意しないといけないクリエイティブが多いため、作成の難易度が上がります。その分、伝えられる情報量はテキストバナーや通常バナーよりも遥かに多く持つことが出来ます。
参考:Degital advertising benchmark report|adform
アメリカの動画マーケティング会社「adform」が公表している「Degital advertising benchmark report」のデータから「通常バナー(PC)」「通常バナー(SP)」「動画バナー」のそれぞれを、CTR(クリック率)で比較してみました。
これによると、最もクリック率が高くなるのは動画バナーで0.42%、次に高いのが「通常バナー(SP)」で、最も低いのが「通常バナー(PC)」となりました。
このことから動画広告は興味を喚起するという観点で、大きな力を発揮できると言えそうです。 動画バナーが最も成果がでた理由としては、動画バナーが効果的に情報をユーザーに伝えられるからだと考えられます。
「情報量」の違いを前章で述べましたが、通常バナーであると、どうしても伝えられる情報に制限があります。少しのコピーや画像のみでメッセージを伝えないといけないため、当然削ぎ落とされる情報も出てきます。
一方、動画であれば「動き」や「音」を使って、沢山の情報を一つのクリエイティブの中に盛り込むことができます。
また、動画はそもそも目を引きやすいものであるため、広告であるかどうかにかかわらず「ちょっと気になる・・」という気持ちを引き出しやすくなるため、CTRが高くなる傾向があると考えられます。
参考:Degital advertising benchmark report|adform
上図からクリック率の高いトップ3を抜き出してみると下記のようになります。
引用:The New CLA 登場|Mercedes-Benz
引用:N°5 L’EAU: the announcement film|CHANEL
引用:フレフレ、人生。「応援歌」①篇30秒 |リクナビNEXT
逆にワースト3は下の3つでした。
ワースト3
1位:ギャンブル系(0.15%)
2位:社会系(0.15%)
3位:宗教・スピリチュアル系(0.21%)
これは自身の動画広告の体験と照らし合わせて見るとわかりやすいのですが、趣味系やショッピング系の動画は、自分の興味関心と近いため、その場で「お、いいな」と思って、そのまま実際のクリックに行動を移しやすいです。
逆にギャンブル系やスピリチュアル系やどうしても「なんか怪しいな・・」という気持ちが働いて、クリックはなるべく避けようとする人が多いかと思います。
つまりは、動画広告でも他の広告媒体と変わらず、その人の興味にあった動画広告を流すことが重要であると言えそうです。
引用:国内動画広告の市場調査を実施|サイバーエージェント
上の図は今どのような動画広告が売れているのか、の商品別売のグラフです。
これを見てみると「インストリーム広告」が7割を占めていることがわかります。インストリーム広告とは、Youtubeの動画視聴の前に流れるような動画をさします。この動画はこれからも成長することが見込まれており、今もこれからもメインの動画の配信方法であると言えそうです。
また、この中でも大きな伸びを見せているのが「インスクロール広告」です。これは動画が50%以上表示された時、自動的に動画がされる動画です。
具体的には、Webサイトやfaceookのフィードなどに埋め込まれて、自動再生されたりする動画です。 このインスクロール動画もインストリーム動画と合わせて、今後メインの配信手法になっていくことが予想されます。
5年間でおよそ14倍!急速に拡大する動画市場
市場が拡大している2つの理由
1.一定秒数たったら課金のメディアが多いため、予算が多く用意できない人でも始めやすくなった
動画広告市場の多くを締めるのが「Youtube」ですが、このYoutubwを筆頭に多くのメディアが「◯秒再生されたら◯円」という課金体系をとっています。 これにより、予算が多くない人でも気軽に広告を出しやすくなりました。 また「何人がWEBサイトに飛んだか」「動画をシェアしたか」など、動画の効果測定が明白なため、テレビCMのように、やたらむやみに大きな金額を投下して、その効果もよくわからずじまい、ということが防げるようになりました。2.Youtubeだけでなく、facebookやinstagramなどSNSを中心に広がっている
動画広告の中でも急速に広がっているのが、facebookやinstagramを始めとしたSNSメディアでの動画出稿です。 動画広告は「シェア」や「ライク」などとの相性が良いため、一瞬で多くの人にリーチすることも可能なため、広告主にとっては有望な広告メディアとなっています。動画広告の目的は、認知拡大、購入促進、ブランディング
一口に動画広告といっても、動画には様々なタイプがあります。購入を促す動画だったり、認知が目的の動画だったり、そのプロモーションに沿った動画が作られています。 大きく分けると「ブランディング系動画」と「認知拡大系動画」と「購入促進系動画」の3つです。 今回は自社で制作していない動画も含まれていますが、目的別に実際にどんな動画が活用されているのかピックアップしてみました。1.ブランディング系動画
動画を利用して商品のイメージやサービスを高めるために作られる動画です。検討期間の長い、車や高級時計などでこのタイプの動画が見受けられます。
2.認知拡大系動画
商品やサービスの認知度を高めるために作成されるタイプの動画です。コンテンツは「シェア」されて拡大するような、「おもしろ系」だったり「驚き系」のコンテンツが多く見受けられます。話題のYoutuberなどを活用しているのもこの動画の部類です。3.購入促進系動画
テレビCMでもおなじみの、購入を促進するような一番一般的なタイプの動画です。具体的な商品だけでなく、リスティング広告や転職サポートなどの無形サービスでもよく利用されています。動画広告って他の広告と何が違うのか?
動画広告以外にも広告出稿の方法はたくさんあります。それらと動画広告は何が違うのか?広告手法の中でも代表的な2つ、「テキストバナー」と「通常バナー」を「動画広告」と比較してみます。
動画広告はクリック率が高い!
それでは他の広告手法と比べて、動画広告の成果はどうなのでしょうか?
どんな業界に動画広告は向いている?
前の章で動画のクリック率をお伝えしましたが、これはあくまでも平均値です。実際は業界や業種ごとにクリック率は異なってきます。 そのため、実際に動画広告を始めようとする時には、自分のサービスや製品が動画広告と相性が良いかを確認した方が、そのインパクトを予測しやすくなります。 【業界別動画広告クリック率】クリック率が高いトップ3
1位:趣味系・興味系(0.82%) 車、スポーツ、など個人の興味全般
2位:ショッピング系(0.67%) 洋服、美容品、消耗品など
3位:ビジネス系(0.62%) 転職、語学教室、リスティング代行など