プレスリリースは月一回のペースで出しているけど、メディアに取り上げられたことがない・・・。
各企業の担当者が“なぜか”読んでしまうリリースの書き方が知りたい!とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
プレスリリースを上手に発行することで、信頼のあるメディアに紹介され、知名度が向上し、何もせずともお問い合わせが来る状態を実現することができるなど、メリットがいっぱいなのです!
そんなプレスリリースには「書き方」のコツがあります。内容いかんではなく、効果的に書けるコツさえマスターすれば効果が何倍にも上がります。
そこで今回は、このサイトさえ見れば効果的にリリースが書けるポイント・コツを解説し、参考になるサイトも合わせてご紹介致します。上手にプレスリリースを発行するヒントをご提供いたします。
1. このサイトさえ見れば、
安心してリリースが書ける【8選】
「プレスリリース 書き方」などと検索すると多くのノウハウサイトが出てきますが、「書き方」に絞りポイントの解説をするとともに、特に参考になるサイトを紹介いたします。
ポイント1:プレスリリースは水曜日の
16時台に配信した方がいい!?
営業職の方なら、金曜の18時以降に電話をしないほうがいいなど暗黙のルールがありますが、実はプレスリリースにも配信した方が良い時間帯、避けたほうが良い時間帯が存在するようです。
Web担当者Forumによると、PDBマーケティングの調査データから配信されたプレスリリースの曜日別・時間別のクリック率を元に算出した結果、もっともリリースがクリックされる可能性が高い時間は「水曜日の16時台」だというデータがで出たそうです。
水曜日についで火曜日、金曜日が高くもっともクリック率が低いのは木曜日、時間帯で言えば16時台、8時台、17時台、14時台、9時台の順にクリック率が高く、逆にクリック率が低いのは10時台、19時台、15時台ということです。
もちろん、リリース内容やタイトルによってクリック率は変わってくると思いますが、少しでもプレスリリースの効果を上げるために、プレスリリースを出される際には、参考にした方がいいかもしれません。
参考:Web担当者Forum「リリースはどの曜日のどの時間帯に出すのが効果的か 調査データ3種」
ポイント2:紙で送付する場合には、
メールリリースとは異なるマナーが存在する
ニュースリリースには、紙で送付するリリースとメールでのリリースの2種類があります。
ポイント1では、紙で送付するリリースの書き方に関して解説していきます。
紙で送付する場合のカスタマイズ手順
1. A4サイズ1枚を意識して、各要素を集める
2. タイトルは目立つように、ヘッダー上部中央に配置
3. 見出しは2~3行を目安に大きく太い文字で書く
4. リードは350文字程度。本文とは区別して書く
5. 本文は明朝体。文字サイズや図版で行間を調整
6. 1枚目の末尾には問い合わせ先を明記
7. 補足的な要素は別紙に記載。写真やCD-ROMの同封も効果的
引用:Web担当者Forum|新聞・雑誌向けには紙のリリースを
メールリリースと内容は同一でいいのですが、上記のポイントをおさえて紙のリリース用に書きなおした方が見栄えが良くなり、受け手が興味を示してくれる可能性が高まります。
各項目の詳細に関しては、参考サイトをごらんください。
参考:Web担当者Forum|新聞・雑誌向けには紙のリリースを
ポイント3:悪いプレスリリースを参照し、
最後のチェックポイントする
良いプレスリリースの書き方を紹介しているサイトは多いですが、こちらのサイトは悪い書き方に関して解説してくれています。
「ニュース性(目新しい情報)がない」「結論ファーストではない」「情報量が適切ではない」「何の商品に書かれたリリースなのか、要点は何か分かりにくい」などの点が上げられています。
書き上げた後に、悪いプレスリリースに当てはまっていないか確認してみるのも有効な手段でしょう。
ポイント4:【鉄板】プレスリリース作成の10大原則
プレスリリースにも長年にわたって確立されてきたスタイルや書き方があります。
メディアの記者に分かりやすく、印象に残りやすいプレスリリースを作成するために、もっとも大切な10原則を紹介します。
各項目の詳細に関しましては引用元であるPRワイヤーのサイトを参照頂ければと思います。
1、タイトルと見出し、リード文が勝負
2、事実を正確に
3、結論を先に
4、専門用語は極力少なく
5、告的な表現や余分な形容詞は避ける
6、具体的な数字データを
7、1センテンスは50字以内、3行止まりを目安に
8、資料は別添に
9、読みやすいレイアウトに
10、素材によって提供する“相手”を変える
引用:共同通信PRワイヤー|プレスリリース作成の10原則
上記で説明した10原則は、必ずしも守らなくてはいけないものではありませんが、慣例に従った内容は読み手にとっても分かりやすく、読んでもらえる可能性が高まります。
ニュースなのだから、奇をてらって思い切った構成で書いて見ようと試行錯誤するのではなく、「メディアに興味を持ってもらえるかどうか」を第一に考えたリリースを作成するように心がけましょう。
では、肝心の内容を考える際、どのような点を意識すればいいのでしょうか。
ポイント5:構成内容に関して、以下の図を参考にしよう
以下、書式に関してとても分かりやすくまとめられている図がありましたので、引用させていただきます。ぜひ参考にし「読みやすさ」「簡潔さ」「伝わりやすさ」を意識したプレスリリースを作成しましょう。
ポイント6:5W5Hを考える
構成内容を考える前に、まず情報の整理をしましょう。
書き始めてから、「あれも書きたい」「これも書きたい」となってしまうと収集がつかなくなり、まとまりがないプレスリリースになってしまいます。それを防ぐために、良い整理方法がありますので紹介させていただきます。
次に、「(客観的)背景」「(開発、企画などに至った)経緯」「(新サービス、新製品の)特徴」「(他社との)差別化ポイント」をまとめ、「そのプレスリリースで何を伝えたいのか?」を明確にします。
こちらをまとめた上で本文を考える事で、伝えたい内容が盛り込まれ整理されているプレスリリースをまとめ上げることが可能になります。
ポイント7:受け手に読んでもらうために、レイアウトを整える
ここでは、メールリリースの書き方に関して解説していきます。
1. 飾りの要素は最低限に抑える。1行は全角35文字程度まで
2. リリース本文の書き出しには発行日と会社名、タイトルを添える
3. リードは簡潔に。空白行を活用して文章を区切る
4. 段落は行間を空けて読みやすくする
5. 補足資料は項目ごとに見出しを立てるなど工夫をする
6. 図版などの詳細情報はサイト上に掲載して誘導する
7. 文末には問い合わせ先と会社概要を忘れずに記載する
先程取り上げた紙のリリースの場合と一緒で、内容を変える必要はないのですが、毎日膨大な数のやりとりがあるメールの中で、受け手に読んでもらうためにレイアウトを整えるなどの工夫が必要不可欠です。上記の7点を参考に、受け手に読んでもらえるメールリリースを作成しましょう。
参考サイト:Web担当者Forum|読まれるリリースメールはここが違う
ポイント8:業界や使用用途によって、雛形を使い分ける
一言にプレスリリースといっても、新商品発表イベントのプレスリリースだけではなく、業務提携や合併、人事異動などの会社動向など色々な場面、用途で出されることが多いです。
プレスリリースの用途を考え、リリースにあった雛形を使用することで、受け手にも親切ですし、読んでもらえる可能性もアップします。
以下のサイトでは合計38個の雛形がダウンロードできますので、用途に合った雛形をダウンロードし、活用して下さい。
2. 良いプレスリリースはこんなに伝わりやすい!
前章で、良いプレスリリースを書くコツを紹介させて頂きましたが、実際に良いプレスリリースとはどういうものか見てみましょう。
以下、紀陽除虫菊株式会社が「アロマ蚊取り線香」に関して出されたプレスリリースになります。読み手が読みたくなる好例となっていますので、引用させていただきます。
AパターンとBパターンを記載させて頂きますので、どちらが伝わりやすいか、読みたいと思うかに注目して見てみましょう。
Aパターン
「氷いちご」で蚊を退治?! 夏の定番に12種類の香り。「アロマ蚊取り線香」人気ベスト5
花やフルーツのアロマを楽しみながら蚊を撃退できる「アロマ蚊取り線香」。シーンに合わせて気軽に使えることから、発売から12年目のこの夏、じわじわと人気上昇中です。みんなが好きなアロマ蚊取りランキング、ベスト5を発表します!
紀陽除虫菊株式会社(和歌山県海南市、代表取締役/小久保好章)より、夏の定番の蚊取り線香に12種類の香りをつけた「アロマ蚊取り線香」が好評発売中です。ローズ、ラベンダーなどの花や、すいか、グレープフルーツなどの果物の香りを楽しみながら、蚊を撃退できます。手のひらサイズで2時間の小巻タイプなので使用シーンに合わせて気軽に楽しめます。色とりどりのアロマをその日の気分でチョイスしてみては。
「アロマ蚊取り線香」は発売から12年目のこの夏、注目度がじわじわと上昇中です。そこで人気のアロマランキング、ベスト5を発表します!
「アロマ蚊取り線香」人気ランキング
1位 ローズ
2位 ラベンダー
3位 いちご
4位 柚子(ゆず)
5位 青りんご
(紀陽除虫菊株式会社調べ)<注目のアロマ>
・氷いちご
・紫陽花(あじさい)
・海風(うみかぜ)
Bパターン
大好評発売中!「アロマ蚊取り線香」のご紹介。
花やフルーツのアロマを楽しみながら蚊を撃退できる「アロマ蚊取り線香」。シーンに合わせて気軽に使えることから、じわじわと人気上昇中です。みなさんもこの夏、アロマ蚊取り線香を使ってみませんか?
ぜひ御紙(誌)で取り上げていただくようお願い申し上げます。
紀陽除虫菊株式会社(和歌山県海南市、代表取締役/小久保好章)より、夏の定番の蚊取り線香に香りをつけた「アロマ蚊取り線香」が好評発売中です。ローズ、ラベンダーなどの花や、すいか、グレープフルーツなどの果物の香りを楽しみながら、蚊を撃退できます。手のひらサイズの小巻タイプなので使用シーンに合わせて気軽に楽しめます。色とりどりのアロマをその日の気分でチョイスしてみては。
Aパターンのリリース文が実際にリリースされたもの、Bパターンは私がAのリリースを改悪した文章になります。
※実際のリリースは下記になります
「アロマ蚊取り線香」人気上昇中です! | 入浴剤、蚊取り線香の紀陽除虫菊
【改悪したポイント】
・タイトルでは、事実しか掲載せず受けての興味を引く内容を盛り込んでいない
・発売◯◯年の文言を削除
・取り上げていただくことのお願い文章を挿入
・受けての興味を引くコンテンツ(人気ランキング)を削除
少しの工夫のように思われるかもしれませんが、この差が読んでもらえるか否かを分けるポイントになっています。
実際に自分がプレスリリースを作成する立場になった時に、いかに受けての立場に立ち、読みたい気持ちにさせる文章になっているかを意識することが肝心になってきます。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したポイントやコツをおさえることで、悩まずプレスリリースを作成することができるはずです。プレスリリースを作成する際の足がかりにしていただければ幸いです。