Webマーケティングや販売促進を担当している方は、他社ではどんなWeb施策を実施しているか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。Instagram広告やLINE広告などの事例をよく耳にするけど、2018年は何に力を入れていくか、まだ決めきれていない方もいらっしゃると思います。
今回は現在の職種がマーケティング、広報、販売促進と答えた、20歳から60歳までの男女700名超に、Webマーケティングの実施状況について調査しました。
業態別、企業規模別、従業員数別にもWeb広告の活用状況を調査したので、2018年のWeb施策を考える際にご活用ください。
BtoC企業で2018年に予算を増やしたいWeb広告第1位は、Instagram広告
BtoC企業でマーケティングや販売促進、広報を担当している方に、2018年に予算を増やしたいWeb広告は何か聞いたところ、第1位はInstagram広告でした。
第1位:Instagram広告(34.6%)
第2位:リスティング広告(サーチ)(33.3%)
第3位:Twitter広告(31.0%)
第4位:Facebook広告(30.4%)
第5位:ネイティブ広告(30.0%)
第6位:動画広告(29.4%)
第6位:資料ダウンロードサイト(29.4%)
第8位:比較サイト(28.0%)
第9位:アフィリエイト広告(27.3%)
第10位:タイアップ記事広告(26.5%)
Instagramの国内でのアクティブユーザーは、2017年10月に2000万人を越えました。2015年はおよそ800万人。わずか2年間で1200万人ものアクティブユーザーが増えています。急成長を遂げているSNSであり、これから広告を出稿したいと考える企業も多いことが分かります。
BtoB業界で2018年に予算を増やしたいWeb広告は、比較サイト・Instagram広告・LINE広告
ちなみにBtoB業界では、下記のような結果でした。
第1位:比較サイト(74.1%)
第2位:Instagram広告(61.3%)
第3位:LINE広告(60.0%)
第4位:ディスプレイ広告(46.8%)
第5位:リスティング広告(44.6%)
第6位:ネイティブ広告(44.4%)
第6位:Twitter広告(36.7%)
第8位:タイアップ記事広告(33.3%)
第9位:動画広告(32.0%)
第10位:Facebook広告(31.6%)
BtoB業界でもInstagram広告の予算を追加したい人が多いようです。
消費者にとって身近でない商品を販売しているBtoB企業では、Instagram広告との相性は一見よくないようにも見えます。しかし最近はInstagramのフィードに馴染むようにクリエイティブを工夫して、成果を出している企業も多いとのこと。
BtoB企業も活用方法によっては、今後成果を出せる手法になるかもしれません。
Instagram広告の特徴
・ユーザーは若年層が多い。
・親会社Facebookのユーザーデータを活用しているため、ターゲティングの精度が高い。
・ハッシュタグを使いこなすことで、ブランドの認知を高められる
Instagram広告については、下記の記事で詳細を解説しています。
参考:
Instagram広告とは|5分でわかる活用事例と出稿方法
全体のWeb広告別の利用率ランキングは、3位「リスティング広告(サーチ)」、2位「ディスプレイ広告」、1位は「バナーなどの純広告」
全体のWeb広告別の利用率ランキングは、下記の結果でした。
第1位:バナーなどの純広告(15.6%)
第2位:ディスプレイ広告(15.0%)
第3位:リスティング広告(サーチ)(13.9%)
第4位:Facebook広告(13.7%)
第5位:動画広告(13.3%)
第6位:タイアップ記事広告(12.2%)
第7位:Twitter広告(10.1%)
第8位:Instagram広告(9.8%)
第9位:LINE広告(9.7%)
第10位:アフィリエイト広告(9.5%)
最初に紹介した予算を増やしたい広告とは違い、実際に利用しているWeb広告は手堅い印象を受けます。Web広告にはじめて取り組む企業は、この3つから取り組む企業も多いのではないでしょうか。
もしリスティング広告、ディスプレイ広告、バナーなどの純広告の中で、まだ実施していないWeb広告がある方は、優先度を上げて取り組むのもいいでしょう。
従業員数100~300名の企業が最も利用しているWeb広告は「リスティング広告(サーチ)」
従業員別の調査結果では、100~300名規模の企業がもっとも活用しているWeb広告は「リスティング広告(サーチ)」ということも分かりました。
100名以下の企業でも調査はしたのですが、もともと100名以下と答えた方が少なかったこともあり、100名~300名規模でのデータになっています。
Webマーケティング予算が月間100万円未満の企業は、Facebook広告、リスティング広告(サーチ)、ディスプレイ広告を活用
Webマーケティング予算が
月間100万円未満の企業は、Facebook広告、リスティング広告(サーチ)、ディスプレイ広告を主に活用していることも分かりました。
月間100万円~500万円未満の予算の企業はInstagram広告、タイアップ記事、純広告の活用も増えています。より認知拡大が見込める手法を取り入れていくようです。
リスティング広告は検索している顕在層にアプローチでき、費用対効果が良いと言われています。ポイントを押さえて実施すれば、少額でも大きな効果を出すことが可能。
そのためまだ規模の大きくない企業やマーケティング予算が限られている企業は、まずはリスティング広告で確実に効果を出すことが重要です。
リスティング広告の特徴
・費用を自由に設定でき、少額の予算から広告を配信できる
・「検索」という能動的な行動をするユーザーに対して広告を配信するため、広告から購買に直結しやすい
下記の記事ではリスティング広告で効果を出すための設定・運用手順をまとめています。
参考:
初めてでも顧客獲得単価を半分に抑えて、売上を倍増させた方法
リスティング広告の活用の目的は、「Webサイトへの流入」か「商品の購入や資料請求」
また、100~300名規模の企業でリスティング広告は「Webサイトへの流入(41.7%)」および「商品の購入や資料請求(33.3%)」を目的に活用されているケースが最も多い状況となっています。
検索している「いますぐ客」にアプローチできるため、購入や資料請求にも直結しやすいためです。
もし商品の購入や資料請求に直結する施策をしたい場合は、リスティング広告をはじめてみたり、やり方を見直してみてもいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。企業の規模や毎月の予算、ビジネスタイプによって、活用されるWeb広告は異なると分かりました。
・Instagram広告はBtoCでもBtoBでも2018年予算を増やしたい広告として人気
・従業員数100~300名の企業が最も利用しているWeb広告は「リスティング広告(サーチ)」
・月のWebマーケティング予算が100万円未満の企業は、Facebook広告、リスティング広告(サーチ)、ディスプレイ広告を活用
2018年、力を入れるWeb広告の参考にしてみてください。
【調査の概要】
調査時期:2017年12月7日から11日
調査対象者:現在の職種がマーケティング、広報、販売促進と答えた、20歳から60歳までの男女735名
調査方法:インターネット調査
【今回調査した設問項目】
・現在担当している商品・サービスの1カ月あたりの平均的な「マーケティング予算」について教えてください。
・現在担当している商品・サービスで利用している「デジタル広告」について教えてください。
・利用されている「デジタル広告」について、それぞれ主にどのような「目的」で利用されているか教えてください。
・利用されている「デジタル広告」の平均的な1カ月あたりの「広告予算」を教えてください。
・利用されている「デジタル広告」の「効果」について、最もあはまるものをお選びください。
・利用されている「デジタル広告」における、2018年の「予算増減」について教えてください。
・利用されている「デジタル広告」について、これから「あなたと同じ商品やサービス」で、マーケティングをはじめる後輩や新入社員、同僚に「勧めたい度合い」について教えてください。