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アドテクの基礎用語と主要企業総まとめ

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近年成長が著しいアドテク(インターネット広告関連のテクノロジー)。

多くのウェブメディアでは、下記のような広告を目にすることが多いかと思いますが、メディア側がこれらの広告を表示するには、多くのアドテクが関わっています。

アドテクをきちんと理解できれば、最新のマーケティング手法について知ることができます。
しかし、アドテクの分野では、DSPやSSP、3PASといった様々な専門的な用語が飛び交い、難しい!といったイメージをお持ちではないでしょうか。

今回は、各テクノロジーの代表的なサービスをまとめました。
各用語ごとに図解いたしますので、言葉だけではよく分からない、という方はぜひお読みいただければと思います。

基本的な用語をしっかり把握すれば、アドテクの理解は難しくありません。本記事にて、各アドテク用語の具体的なイメージをぜひ把握してください。

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出典 :Yahoo TOPサイト

動画で体系的にWebマーケティングを学べる『ジッセン!』とは?

[toc] ※本記事は2014年10月22日に公開された記事をLISKUL編集部にて再編集したものです。

アドテクに関連する登場人物の整理

テクノロジーの話に移る前に、アドテクに関連する3者の登場人物について整理しておきましょう。
アドテクに関連する人々について理解を深めることで、アドテクがどのような思いによって発展していったのかを理解することができます。

アドテクに関連するのは、①メディア(媒体)、②広告主、③ユーザです。

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メディアに広告が掲載されるまで
(メディア側に関するアドテク用語)

アドサーバとは

アドテクが発達していない頃は、広告を掲載したいと思った広告主は、メディアを探して、それらのメディアと取引を行い、メディア運営者が直接、広告掲載を操作しなければいけませんでした。
しかし、それでは広告を変更するのにもいちいちメディア運営者が操作しなければならず、手間がかかっていました。
そこで登場するのが、アドサーバです。

アドサーバとは、メディアに掲載する広告を管理するためのサーバのことを言います。
メディア運営者がアドサーバを導入することにより、広告主がアドサーバに広告素材をアップすれば広告を掲載できるようになりました。
また、アドサーバによって、複数の広告をローテーションで表示することや、広告表示回数やクリック数を計測して詳細なレポートを発行することも可能になりました。

▼アドサーバができる前
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▼アドサーバ導入後
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【アドサーバの代表的なサービス(提供企業)】
DoubleClick for Publishers(Google )
→Googleが提供する無料のアドサーバです。1ヶ月の広告表示回数が 9,000万以下であれば無料で利用できるため、広く使用されています。

iPS-X(DAC)
→DACが提供するアドサーバです。国内350社以上の媒体で使用されています。

アドネットワークとは

ただ、多くのメディアの場合、自分でアドサーバを用意し運営することは難しいですし、広告主としても、いちいち色々なアドサーバの広告素材をアップするのは面倒です。
それを解決したのが、アドネットワークです。

アドネットワークとは、ウェブ上の様々なメディアの広告枠をまとめて管理するネットワークのことを言います。
メディア運営者は、自分でアドサーバを構築しなくても、アドネットワークのタグを埋め込むだけで、広告を表示することができます。
また、広告主にとっては、どのメディアに広告が掲載されるかは不明確ですが、アドネットワークに広告素材をアップするだけで、いろいろなメディアに広告を掲載することが可能となりました。

▼アドネットワーク
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【代表的なサービス(提供企業)】
Google Adsense(Google)
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(Yahoo!)

アドエクスチェンジ

ただ、アドネットワークでは、広告主としては、どのメディアに広告が掲載されるか分からず、どのメディアに広告が表示されても同じ広告料を払わなければならなかったため、不満に思い始めます。
また、メディア側としても、どの広告枠も同じ価格で取引されてしまうので、価値の高い広告枠はアドネットワークに提供したくないと思い始めます。
それらの問題を解決したのが、アドエクスチェンジです。

アドエクスチェンジとは、各媒体・各アドネットワークが抱える広告枠を交換できる仕組みのことです。
アドネットワークは複数の広告媒体サイトを束ねていたのに対し、アドエクスチェンジはさらにその複数のアドネットワークの広告枠をまとめて取引するシステムです。
アドエクスチェンジによって、広告主としては、アドネットワークではできなかった広告枠単位での入札を行うことが可能になり、メディア側としては、広告枠の在庫を一元的に集約し、売買することができるようになりました。

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【代表的なサービス(提供企業)】
OpenX Market Japan(サイバー・コミュニケーションズ) 

SSP(Supply Side Platform)

アドエクスチェンジができると、それを真似して多くのアドエクスチェンジが乱立するようになりました。
メディア側としては、どのアドネットワークやアドエクスチェンジを使えばいいのか、分からないと思うようになりました。
それらの問題を解決したのがSSP(エスエスピー)です。

SSPとは、メディアの最適な広告枠販売を管理・支援するツールのことです。SSPは、主に多くのアドネットワーク・アドエクスチェンジから最適な広告を自動的に選択し、メディアの収益性の向上を図る、といった仕組みが提供されています。
SSPとは、「Supply Side Platform」(サプライサイドプラットフォーム)の略です。広告枠を供給する(Supply)側のプラットフォームのため、そう呼ばれます。

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【代表的なサービス(提供企業)】
Fluct(adingo)

DSP(Demand Side Platform)

SSPが生まれると、広告主側にも、同じように複数のアドネットワークやアドエクスチェンジを管理するシステムが生まれます。
それがDSP(ディーエスピー)です。

DSPは、広告主の広告枠の買い付けから配信、ターゲティングなどを一括して管理できる広告配信プラットフォームのことです。
DSPによって、広告主としては、今までアドネットワークごとに調整をする必要があった広告費の調整なども、自動で最適化されるようになりました。

DSPとは、「Demand Side Platform」(ディマンドサイドプラットフォーム)の略です。広告枠を欲している (Demand)側のプラットフォームのため、そう呼ばれます。

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【代表的なサービス(提供企業)】
MicroAd BLADE(マイクロアド)
FreakOut(フリークアウト)

DMP(Data Management Platform)

DSPが登場すると、インターネット広告の配信は、ほとんど自動化できるようになりました。
DSPが広告主に代わって広告配信を一元的に管理できるようになったためです。
ここで広告主としてはさらに、より自分のDSPの自動配信の精度を高め、狙ったターゲットにのみ広告を配信して、広告の費用対効果を高めたいと思うようになります

そこで導入されたのがDMP(ディーエムピー)です。

DMPは、DSPやSSPにインターネットユーザの情報を提供することで、ターゲティングの精度を高めるプラットフォームのことです。
DMPによって、「この広告枠に広告を出したい」ではなく、「この人に広告を出したい」という広告主のニーズを満たすことができるようになりました。
DMPは、「Data Management Platform」(データマネジメントプラットフォーム)の略です。

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【代表的なサービス(提供企業)】
XrostDMP(Platform ID)

【補足】DMPとプライベートDMP
一般に、「DMP」と言った場合には、本項でご紹介したような広告配信対象を選定するのに利用するデータを一元的に管理するプラットフォーム・事業者のことを指します。
プライベートDMPとは、企業の独自のマーケティングデータを集約したプラットフォームのことです。
自社独自のPOSや営業販売データ、顧客データといった情報を含むデータを扱うプラットフォームであり、単にインターネット広告配信だけでなく、企業のマーケティング活動全体に利用される点で、アドテク用語としての「DMP」と異なります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本記事を読んで、皆様のアドテクについての理解が促進されれば幸いです。

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