テクノロジーの発展に伴って、海外ビジネスのチャンスは拡大しています。そんなことは百も承知と言われる方も多いでしょう。
「越境ECに目をつけているが、適切な施策なのか検討したい」「チャンスの大きさと同じだけデメリットも大きいのではないか?」と思う方は、ぜひ本記事をお読みください。
越境ECの定義やメリット・デメリットから、実際に越境ECを実施する手順・実施の際の注意点まで詳しく解説していきます。越境ECをご検討している方は、ぜひご一読ください。
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※本記事は株式会社ジグザグ提供によるスポンサード・コンテンツです。
越境ECとは
越境ECとは、オンライン上における、国境をまたいだ商取引を指します。 具体的にいうと、以下の2通りの販売方法があります。- 国内・海外の越境EC機能を持つモールに出店する。
- 自社サイトの外国語版を構築する。
越境ECの市場規模
越境ECの市場規模は、年々拡大しています。特に中国の越境ECにおける購入額が大きな割合を占め、いまでは中国における日本商品の購入額は2兆円にも達するといわれています。引用:越境EC、日本の市場規模は2,229億円!|ECのミカタこのデータから分かるように、世界の中でも越境ECの主なターゲットは中国です。越境ECは狭義の意味で「中国に対するインターネット販売」を指す場合もあるほどです。中国で越境ECが拡大した要因として、以下の内容があげられます。
- 中国の企業によって、2014年にはじめてモールが開設された。
- 中国政府が、関税の徴収を目的として、越境ECの拡大を支援している。
- 中国の消費者が、海外製品の品質を信頼しており、購買意欲が高い。
越境ECの今後の展望
上記の表からもわかるように、越境ECは今後も更なる拡大が見込まれます。特に成長いちじるしいのが中国で、毎年の消費額が約20%のペースで拡大しています。 越境ECの市場規模はスマートフォンとインターネットが更に普及することで、発展途上国を中心に大幅な拡大が見込まれます。特に、配達網が充実しているが、ECビジネスがまだ発展途上のアジアは今後、大幅な成長が予想されています。越境ECのメリット
企業が越境ECに取り組むメリットは、一言でいうと少ないリスクで海外展開できることです。主なメリットは以下のとおりです。- 海外に販路を広げて売上を拡大できる。
- 実店舗が不要なため、導入コストが少ない。
- モールに出店すれば、導入にあたっての工数が少なく済む。
越境ECのデメリット
越境ECのデメリットは、国内と商慣習が異なるため、翻訳などの対応が必要な点です。具体的にあげると以下のとおりです。- 商品説明を翻訳する工数がかかる。
- 荷物の取次や税関などの専門的な知見が必要となる。
- 決済方法を現地に対応しなければならない。
越境ECを簡単に始める方法とは?
実は、日本国内向けのECサイトにも、約2~8%海外ユーザーからのアクセスがあります。 この海外からのアクセスに販売対応することで、簡単に越境ECを始める方法もあります。 この方法で越境ECに取り組んでいる企業も増えてきています。 参考:最短1日であなたのサイトが越境EC対応に早変わりWorldshopping BIZ チェックアウト越境ECを導入する前に確認すべき5つのポイント
ここまで越境ECのメリット・デメリットをご紹介しました。次は、越境ECの導入を検討しやすいように、事前に確認すべきポイントを見てみましょう。ポイント1:言語に対応できるか
越境ECでは、言語対応が必須です。 基本的に、対象の国の言語と英語対応ができれば問題ありません。サイトの言語対応・顧客対応を社内で実施できるか、外注できるのかを確認しましょう。ポイント2:決済方法に対応できるか
国ごとの決済方法への対応も越境ECでは必須のポイントです。 主要な決済サービスとしてPayPalが用いられています。顧客と店舗間で、クレジットカード情報を交換せず決済完了できるので、安全な支払い手段として利用されています。また、中国が対象の場合は、銀聯(ぎんれん)カード、Alipay(アリペイ)、WeChatPay(微信支付) への対応が重要です。 このように、国によって主流な決済方法に対応して、ユーザーの決済ストレスをできるだけ軽減させましょう。ポイント3:物流のトラブル対応が万全か
海外への発送対応・発送に伴う問い合わせ対応ができるのかも確認しましょう。海外発送は以下のようなトラブルが発生しやすいです。- 想定より商品が到着までに日数を要する。
- 商品の破損が起こり、キャンセルや返品が発生する。
ポイント4: 集客が十分にできるか
海外向けサイトを立ち上げても、集客の成果が出ないと意味がありません。 中国では、Googleなど、日本でメジャーな検索エンジンを使えないため、集客手法が日本と大きく異なります。広告出稿など、どのような施策が現地での集客に有効なのかを検討しましょう。ポイント5: 商品が現地で受け入れられるか
販売する商品が、対象の国でもニーズが見込めるのか見極めましょう。 初期費用をかけてサイトを構築しても、全く売れなければ無駄になります。まずは少額から商品を売り出して、現地の消費者から良い反応があるのか見極めましょう。越境ECの事例
実際に、越境ECを実施することで売上を伸ばした例もあれば、成果が出ずに撤退した例もあります。ここでは、越境ECの事例をもとに、その両側面をみていきましょう。成功例
具体的な事例をもとに、越境ECサイトで売上を伸ばした事例を紹介します。北海道お土産探検隊
HOKKAIDO OMIYAGE TANKENTAI 北海道お土産探検隊では、「六花亭」や「白い恋人」など北海道のおみやげを販売して、外国人からの売上を伸ばしています。 楽天市場で、簡単に海外市場向けに出店できるサービスができたことをきっかけに、越境ECを開始しました。当時はちょうど中国から北海道への旅行者が増え、おみやげを大量に買い込むケースがよく見られたことも、サービス開始を後押ししています。 当初はWebの翻訳サイトを活用して商品説明ページを作成するだけで、月間約20万円の売上がありました。その後、中国語に堪能な人材を採用し、ページを洗練することで、いまでは注文の3分の1が海外経由となるまで規模を拡大しています。 参考:売り上げの約半分が海外向け。「北海道お土産探検隊」が海外から注文を集める理由|ネットショップ担当者フォーラムトーキョーオタクモード
Tokyo Otaku Mode Shop トーキョーオタクモードは、外国人向けに日本のアニメやゲームのキャラクタグッズなどを販売する「オタクモード・ドットコム」を運営しています。 「アマゾン」や「イーベイ」などで商品の売場はありましたが、日本語対応のみだったため、海外のユーザーが気軽に買える場所ではありませんでした。そのため、2013年に越境ECサイトを開設し、米国・欧米圏のファンを中心に売上を伸ばしています。 参考:越境ECに挑む5社の事例から学ぶ課題と可能性|ネットショップ担当者フォーラム失敗例
サイトの翻訳や体制構築など、初期費用をかけても、必ずしも越境ECが成功するとは限りません。どのような場合に売上向上につながらないのか、いくつか例をご紹介します。人的リソース不足
海外市場は、商慣習や法規制がまったく異なるため、知見をもつ専任の担当者が必須です。 国内のEC担当者が他の業務の片手間で実施すると、市場理解が進まず、成果がでないケースも見受けられます。 自社で専任の担当者を用意する・海外の現地パートナーと提携するなど、人的リソースを十分に確保したうえで、施策に取り組みましょう。商品の魅力がサイトから伝わっていない
多言語対応しても、国内サイトと同様に商品を並べただけだったり、翻訳の質が低かったりすると、消費者は購入まで至りません。 重要なのは、現地のユーザーが見て、商品を購入したいと思えるかです。場当たり的にサイトを構築するだけでなく、現地のユーザーの反応を見ながら、サイトを運用しましょう。越境ECの始め方
越境ECを始めるには、「越境ECモールに出店する」「自社サイトを構築する」という2つの方法があります。ざっくりどのような始め方があるのかを知り、導入のイメージを膨らませましょう。越境ECモールに出店する
まずは、国内・海外の越境EC機能を持つモールに出店する方法についてです。 商品説明や顧客対応などで、多言語対応は必要ですが、サイトの立ち上げの手間がないので、早く少ないコストで出店できます。国内のECモールへの出店
海外販売利用の利用申請をするだけで、国内向けの販売と同様に、海外版のサイトに出品できます。出店までのハードルが非常に低く、試しにやってみたい方におすすめの方法です。海外ECモールに出店
現地の法的書類などの準備が必要となるため、導入開始までのハードルがやや高いです。その分、現地ユーザーの集客には強いので、越境ECをより軌道に乗せたいタイミングで活用すべきでしょう。自社サイトを構築する
自社サイトの構築は、海外に向けて長期的に商品を販売したい方におすすめです。- デザイン面で独自性の高い戦略をとれる。
- 契約料・手数料がかからない。