最近よくRPAという用語を聞くけれども、そもそもどんな意味かよく分からない、実際に何ができるの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はRPAとはそもそも何か、実際にどんなことができるのか解説します。
また代表的な10種類のRPAツールを比較しています。それぞれのツールがどんな会社に向いているかも解説しているので、参考にしてみてください。
なお、重要度を客観化するために既存のRPAツールを紹介したサイト4個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よくRPAツールを探せます。
RPAとは
そもそもRPAツールとは
RPAはオフィス業務を自動化する仕組みを指します。今までは人間の手で作業してきた、顧客情報や伝票の入力など、いわゆるホワイトカラー業務と呼ばれる作業を自動化・効率化させます。
AIや機械学習といった認知技術を利用し、業務の一部を自動化できるので、効率化や人件費の削減が可能となります。
RPAにできること、できないこと
事務作業を自動化するといっても、現段階では適用範囲がある程度は限定されます。どんなことを自動化できるのか、逆にどのような業務は自動化できないのかをご紹介します。
RPAによって自動化できること
決まった作業を繰り返すものやマニュアルがしっかりと定まっている業務は自動化できます。RPAは手順を順番に処理していくような事務作業はすべて自動化できます。
具体的には以下のような例が挙げられます。
- 伝票の入力作業
- 請求書の管理、発行
- 備品や交通費精算などの社内経費管理
- データの収集、および分析業務
- メールや電話での自動対応
- システムメンテナンス、および社内監視業務
RPAツールにできないこと
細かい状況によって対応の方法が変わりマニュアル化できないものや、相手の状況に配慮しながら対応を求められる業務は、自動化できません。例えば以下のような場合です。
- 商品の売り込みなどの営業
- 取引先との交渉、契約
- クレーム対応
- 企画の立案や進行の判断
- 臨機応変に判断する必要のある業務
後ほどRPAのクラスの部分で詳しく説明しますが、これはあくまで現段階での状況です。将来的には、自律的に考えて判断が求められる業務も、AIや機械学習の技術は進歩によって自動化されるだろうと言われています。
RPA導入による業務の効率化事例
まだあまり広く浸透していないRPAツールですが、RPAツールによってどのような成果が得られるのかを、しっかり知っておきましょう。実例をもとに業務がどのように改善されるのか紹介します。
事例1.請求書管理の自動化
保険会社において、顧客情報と請求書の管理をRPAツールによって自動化した例です。
金銭的な情報の入力に加え、顧客番号を手作業で入力していた業務を、RPAツールの導入によって自動化しました。
書類に記載された顧客番号をスキャンするだけで、RPAツールが社内システムから必要なデータを収集し、入力を代行します。これにより、手打ちによる入力ミスがなくなり、1件あたり数分を要していた作業が20秒弱で処理できるようになりました。
参考:
RPA(ロボットによる業務自動化)とは | RPA テクノロジーズ株式会社
事例2.社内問い合わせ対応の自動化
規模の大きな企業では社員向けポータルサイトなどにFAQやマニュアルなどが掲載されているケースが多くあります。しかし、「申請書類の格納場所が分かりにくい」「手続きが煩雑」などの理由で、当該部署に電話やメールで問い合わせが入ることもよくあります。
そこでRPAとチャットボットを組み合わせて用いることで、問い合わせに自動回答するシステムを開発しました。結果として、問い合わせの45%を自動で対応完了しています。
参考:
『働き方改革』に欠かせない「RPA」と「AIチャットボット」で社内の生産性を向上しよう | モビエージェント|Web・LINEによる自動・有人チャットサポートツール/システム
このようにRPAツールは使い方次第で多様な業務に適用でき、今まで人の手でこなしていた業務を自動化し、正確性の向上と効率化を図れます。
RPAツールを導入するメリット・デメリット
続いて、RPAツールを導入した際に得られるメリットとデメリットについて、今まで説明してきた内容を踏まえてまとめて紹介します。
RPAのメリット
RPAツールを導入し、業務の自動化によって得られるメリットをまとめて見ていきましょう。
事務コストの大幅削減
手作業でこなしてきた、膨大な量のデータ入力や表計算を自動化することで、人件費を削減できます。
正確なオペレーションシステムの実現
人的エラーを防止でき、より正確により速く業務をこなせます。
ロボットが業務をこなすことでミスが減り、個人情報を多く扱う際に問題となるコンプライアンス強化にもつながります。
作業の高速化で生産性の向上
ロボットは、単純作業であれば人よりもはるかに高速で処理できます。そのため、作業方法が定型化されている業務であれば、同じ時間内で人間よりも大量の業務を処理できます。
またロボットであれば24時間稼働できるので、人が対応できない時間にも作業を進められます。
RPAのデメリット
続いて、導入した際に気を付けておかなければならないこと、デメリットについて説明します。あらかじめ弱点を把握しておくことで、不測の事態に陥らないようにしましょう。
ソフトウェアの仕様変更の影響を受ける場合がある
RPAツールで自動化した業務の中で使用しているソフトウェアの仕様が大幅に変更される場合、その都度、変更内容に合わせてプログラムを組みなおす必要があります。
ロボットに仕事を渡すための最適化が必要
ロボットができる単純作業に落とし込むまでに、人間の手による操作が求められることもあります。
ファイル形式や表の並べ方など、ロボットに組み込んだプログラムに合わせて、ロボットが自動で業務をこなすための準備をしておかなければなりません。あくまでツールとして利用する意識で導入を検討しましょう。
RPAツール導入の流れ
いざRPAツールを導入するとなっても何から始めればよいか分からない人向けに、導入の検討から運用までの大まかな流れを説明します。基本的な流れとしては以下のとおりです。
- RPA専門のチームを組む
- 現在の業務における処理内容の整理
- トライアルを導入する業務の検討
- 導入するRPAツールの検討、導入
- 反省点と予算の検討
- 本格的な導入・運用
RPA専門のチームを組む
まずは、RPAツールの導入に関連する各部署から人材を集め、チームを立ち上げましょう。RPAツールに関する専門的な知識を身に付け、本格導入後も、使用方法の指導や導入手引きなどをサポートしていく必要があります。
現在の業務における処理内容の整理
メンバーが集まりチームを発足したら、現在の業務の整理を行いましょう。すべての業務を把握するのは難しいですが、使っているソフトや処理内容を確認し、整理する必要があります。
トライアルを導入する業務の検討
整理をした業務や処理内容を参考に、どの部署のどの業務を自動化できるのか、どれほどの効率化が見込めるのかを検討しましょう。
いきなり本格導入するのではなくトライアルから始め、どのくらい業務が改善され利益が期待できるのか、どのような問題が生じるかを把握しておく必要があります。
RPAツールの比較検討と導入
業務がある程度決めることができたら、それに求められる能力、特徴をもとに実際に導入するRPAツールの比較を行いましょう。
後ほど紹介するRPAツールの比較まとめなどを参考に、適切なRPAツールを絞り、トライアルの導入を進めましょう。
反省点と予算の検討
トライアルでRPAツールを業務の一部に組み込み実働させた様子を確認したら、それをもとに課題となる点を細かく洗い出していきましょう。そして、改善できる問題点なのか、改善できなければ他の方法で補えるのかなど方針をたてます。
またここまできたら、本格導入する際にかかる費用も検討しましょう。社内全体で導入するとなると、かなりの投資金額となるため、慎重に適用する部署や予算を検討する必要があります。
本格的な導入・運用
最後はいよいよ本格導入を開始します。導入後も様々な問題が出てくる可能性が考えられるので、最初のうちは特に自動化したからといって手放しにせず、安定した運用ができるまでは定期的な監視をしておくべきです。
RPAツールを選ぶ際の基準
RPAツールには、処理の設定方法からロボットの管理体制に至るまで様々な違いがあり、代表的なものでも10種類以上のソフトウェアが存在します。自分の会社に合った適切なRPAツールを選ぶために、ここではどのような基準で評価すればよいのかを説明します。
導入規模
例えば、オフィス全体にRPAツールを一斉導入したい場合は、中央管理システムが必要となります。
反対に限られた部署でのみ採用するように、規模が小さい場合は大規模な管理システムは必要ありません。導入の規模感は、あらかじめイメージをしておきましょう。
ツールの価格
ひと口にRPAツールといっても、管理システムや機能面の違いによって価格帯は大きく異なります。小規模の場合は年間約数十万~数百万円で導入可能ですが、サーバーを用いて中央管理システムを採用する場合は年間約数百万~数千万円という費用がかかります。
セキュリティ要求度
扱う情報のセキュリティレベルによっても選ぶRPAツールは異なります。高いセキュリティを求めているのであれば、サーバーで管理するタイプのものが向いています。
その他、アカウント名やパスワードといった個人情報を管理する必要がある等、必要とするセキュリティレベルが基準に満たしているか確認しましょう。
自動化の方式
RPAツールによって自動化する際、ロボットに処理手順を与える必要がありますが、この組み込み方で大きく2つに分けられます。
1つ目はプログラミング型で、プログラミングもしくはそれに準ずる方法によって処理手順を設定するものです。こちらはプログラムによって細かな手順を指示できます。
2つ目は画面設定(GUI設定)型で、PC上のクリックやキーボード操作等を記録する方式なので、こちらの方が直観的な操作によって処理手順を設定できます。しかしその分、プログラミング型に比べると業務範囲は狭くなってしまいます。
これらについても、導入環境に応じてどちらの方式を採用するか検討するとよいでしょう。
RPAのクラス
今までRPAツールという呼び方だけで説明してきましたが、RPAは搭載されている機能や適用可能な業務範囲に応じて、3つのクラスに分けられます。
導入を検討している業務にどこまでの性能が求められるのか整理し、ツールを選ぶ際にはどのクラスまで対応しているのか確認しておくとよいでしょう。まとめてRPAツールと呼ぶことが多く、クラス分けを明記していない場合もありますので、あくまで基準のひとつとして知っておくとよいでしょう。
RPAの具体的なクラス分けは以下のとおりです。
クラス1...RPA(Robotic Process Automation)
これまでにご紹介してきたとおり、人の手で行ってきた事務作業の自動化に適しており、処理手順が厳格に決まっているものを高速に処理することを得意としています。
予期せぬ事態が発生した場合、自ら判断して処理を進めることはできません。
クラス2...EPA(Enhanced Process Automation)
手書きによるアンケート用紙の集計や自由記述による問い合わせ内容を分析でき、型にはまらないデータを扱う作業を得意としています。
問い合わせなどの非定形業務にも柔軟に対応できる点においてRPAとの差別化が図れます。質問事項や問い合わせを分析し、自動回答ができるなど、より広範囲で人間の業務をこなせます。
クラス3...CA(Cognitive Automation)
非構造データを分析するだけでなく、意思決定を行えるという、さらに自律的な行動が期待できるクラスのロボットです。
このクラスのロボットは、大量の情報をもとに自己判断でき、さらにディープラーニング(深層学習)により常に成長を続けるソフトウェア型ロボットです。様々な要因が互いに作用しあっている複雑な状況でも、時には人間以上に最適な方針を選択・実行できます。
RPAツール10個徹底比較
ツール名 |
特徴 |
価格 |
導入実績 |
Win Actor |
純国産ソフトウェアなので、日本語完全対応となっています。導入検討から運用までサポートも充実しています。 |
要問い合わせ |
国内トップクラスのシェア実績を持っており、800社を超える豊富な導入実績があります。 |
ASTERIA WARP Core |
業務フローの入力が非常に直観的で、誰にでも分かりやすい操作によって設定が可能となっています。 |
ASTERIA WARP Core :月額30,000円~ |
スタートアップに高額投資ができないが、RPAツールの導入を検討していた企業で導入したころ、安価で高品質なサポートを受けられました。
|
Automation Anywhere |
サーバーでの中央管理システムを提供しており、ロボットの一元管理が可能となっています。 |
要問い合わせ |
アメリカ合衆国でのRPAツール導入シェアNo.1を獲得しており、世界を代表するRPA企業です。 |
BizRobo/BasicRobo |
「導入時の検討、導入体制の構築、その後の展開」などサポートが充実しています。 |
要問い合わせ |
400社以上、10,000体以上の導入実績があり、かなり幅広い業務で導入・運用されています。 |
Blue Prism |
保存データの暗号化や、セキュリティに関して高いレベルと柔軟性を備えています。 |
要問い合わせ |
ニューヨーク・メロン銀行やイギリスの携帯会社であるO2などの一流企業でも多く導入されています。 |
HR Robo |
事務業務に活用してきたSAP HCMに関するノウハウを、最新のRPAテクノロジーと組み合わせることによって実現したロボットです。 |
要問い合わせ |
SAP HCMの導入実績は国内トップクラスの70社以上という実績を誇ります。 |
Nice |
カスタマーサービスやコールセンターに特化した技術を持っています。 |
要問い合わせ |
世界で400社以上での導入実績があります。大手通信会社のテレフォニカでは、2年間で約300万ユーロのコスト削減に成功しています。 |
OCEVISTAS |
自治体に向けにバーチャルスタッフとして導入され、職員の負担となっている業務を高品質・高速処理で代行します。 |
要問い合わせ |
金融機関において約20種類のRPAを導入し、8,000時間分の事務処理作業を削減できました。 |
Pega PRA |
Pega独自のデータ管理機能を利用することで、「情報資産を簡素化、標準化、および再利用」ができるようになります。 |
要問い合わせ |
企業金融機関Top10のうち4社と投資銀行、および25社を超える大手銀行での導入実績があります。 |
Uipath |
手順を変更・削除する際もドラッグ&ドロップといった直観的な操作で行えます。 |
要問い合わせ |
日本250社、世界で1,000社という非常に豊富なシェア数を誇り、世界規模でのRPAリーディングカンパニーです。 |
日本語完全対応の純国産RPAツール「WinActor」
WinActor
ツール概要
NTTが開発した、日本の企業による純国産RPAツールです。当初はデスクトップ型でアプリケーション上での単純な反復作業を自動化するものとして提供されていましたが、現在はサーバーでの中央管理型の提供もしており、適用できる業務の種類が大幅に広がっています。
特徴
- 日本語完全対応
- 直観的に操作ができるインターフェイス
- 詳細なマニュアルを完備しており、保全サポート体制も充実
- 他のツールに比べて安価で、人件費と置き換えた際に大幅にコスト削減可能
価格
要問い合わせ
導入実績
東京ガス株式会社や楽天カード株式会社など、国内だけで800社以上。
こんな人におススメ
日本語完全対応でサポートも充実したサービスを利用したい方
ASTERIA WARP CorECore+
ツール概要
ノン・プログラミングのデータ連携ツール「ASTERIA WARP」の機能を厳選して用いることで、データの連携が「より使いやすく」「より簡単に」進化を遂げています。
特徴
- ASTERIA WARPの機能を厳選してRPAツールに活かしている
- 業務フローの入力が非常に直観的で、プログラミング経験がなくても設定可能
- データ連携により、データの入れ替え・変換・計算を簡単に作成できる
- 利用頻度の高い連携処理には、多数のテンプレートを用意
価格
ASTERIA WARP Core :月額30,000円~
ASTERIA WARP Core + :月額60,000円~
導入実績
NTT東日本、大日本印刷株式会社、埼玉県など
こんな人におススメ
小規模でのRPAの導入を検討している方や、企業規模が小さく多額の予算を捻出することが難しい方
Automation Anywhere
ツール概要
UiPathやBluePrismと並んで世界をリードするRPA企業のひとつです。高度な情報管理技術と、セキュリティを持っています。
機械学習も備わっており、RPAには苦手とされている非定型業務の一部も自動化できます。
特徴
- サーバーでの中央管理システムを提供しており、ロボットの一元管理が可能
- 情報の収集や共有がスムーズにできる
- 中央管理システムを採用しているため、高度なセキュリティレベルを持つ
価格
要問い合わせ
導入実績
横河電機株式会社など、国内だけで100業務以上。アメリカ合衆国でのRPAツール導入シェアNo.1
こんな人におススメ
非定型業務にも対応できるツールをお探しの方
BizRobo!/BasicRobo!
ツール概要
BizRobo!の中でもBasicRobo!は国内実績No.1を獲得しており、安心して導入できるツールです。そしてサービス提供の形態が豊富で、導入環境に合わせて柔軟に対応できます。
以下にプランの例をご紹介します。
- 1ヵ月間ロボットが作り放題・使い放題となるトライアル用「Trialプラン」
- 月額定額料金でロボットが使い放題となる「Rental(レンタル型)プラン」
- 自社のビジネスモデルや事業計画に合ったプランを提案してもらえる「Business Entry(プロフィットシェア型)プラン」
特徴
- 大規模な導入実績あり
- 処理手順を組み込む作業が簡単で、業務フローの設定・変更に手間がかからない
- 「導入時の検討、導入体制の構築、その後の展開」といった面でサポートが充実
価格
要問い合わせ
導入実績
トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社など400社以上、10,000体以上の導入実績。国内実績No.1
こんな人におススメ
レンタルもしているため、初めてRPAツールの導入を検討している方
高いセキュリティレベルのRPAツールのパイオニア「BluePrism」
BluePrism
ツール概要
Blue PrismはRPAツールの先駆者として、RPAを世の中に広めたとも言われています。
さらにガバナンスやコンプライアンスを念頭に置いた設計が重視され、多くの個人情報や機密情報を扱う場合にも安全で高いセキュリティ技術を持っています。
特徴
- 保存データの暗号化やBlue Prismリソース間通信の高度なセキュリティと柔軟性がある
- ネットワークのストレージを処理ごとにセキュリティで保護
- パスワードがどの管理者も知り得ない、完全に個人的な情報に設定できる
- ITセキュリティチームによる、個人情報の完全な監督が可能
価格
要問い合わせ
導入実績
ニューヨーク・メロン銀行やイギリスの携帯会社であるO2、ゲームを筆頭に数多くの事業を展開する株式会社DeNAなど
こんな人におススメ
セキュリティを最重視している方
HRRobo For SAP HCM
ツール概要
人事部門においてSAP HCM ソリューションを活用して人事課題を解決し、日本トップクラスの実績を持つオデッセイ社が開発した、人事業務のためのRPAツールです。
特徴
- 人事業務に活用してきたSAP HCMに関するノウハウを、RPAテクノロジーに利用
- 人事部門における生産性向上に特化
価格
要問い合わせ
導入実績
ラストリゾート、アメニティーズなど
こんな人におススメ
人事部門での業務改善を考えている方
コールセンター業務を半自動化できる「Nice」
Nice
ツール概要
元々はコールセンター業界で通話記録などを行う業務をしていたイスラエルのNice社が開発したRPAツール。コールセンター業務やカスタマーサービスの対応などに適したツールです。
特徴
- コールセンター業務カスタマーサービスなど、コールセンター業務に特化した技術
- オペレーターが電話やメールでの対応のをする際、音声認識などで相手の情報を自動認識
- その場に必要な購入記録やステータスなどの顧客情報を表示
- オペレーターの業務を半自動化できる
価格
要問い合わせ
導入実績
テレフォニカ社など、世界で400社以上
こんな人におススメ
コールセンター業務やカスタマーサービス業務を担当している方
OCEVISTAS
ツール概要
OCEVISTASは、自治体向けバーチャルスタッフです。
特徴
・住基・税金・福祉システムの導入実績を有する株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングによるノウハウが基盤を支える
・職員の負担となっている業務を高品質・高速処理で代行
価格
要問い合わせ
導入実績
非公開
こんな人におススメ
自治体でツール導入を検討されている方
Pega PRA
ツール概要
過去 30 年にわたり「CRM、デジタル プロセス オートメーション、ロボティクス、AI」などの分野で確固たる地位を築きあげてきたPegaが、BPMをはじめとしたノウハウをRPAツールに生かして、独自の機能を搭載しています。
特徴
- Pega独自のデータ管理機能により「情報資産を簡素化、標準化、および再利用」が可能
- 業界トップクラスであるPegaのBPMプラットフォームの一部として統合
- 業務の自動化だけでなく、プロセスの最適化も可能
価格
要問い合わせ
導入実績
Radiaやtransaviaをはじめ、企業金融機関Top10のうち4社と投資銀行、大手銀行25社など
こんな人におススメ
より堅実なシステム基盤を作り上げたい方
無料導入プランがあり、オンライン教材も充実「UiPath」
UiPath
ツール概要
世界では1,000社の導入実績を持ち、世界的なRPAリーディングカンパニーとして最前線を走っています。「アカデミック目的」「非商用」「小規模」ならば無料で導入できます。
特徴
- ブラウザ上のデータやデスクトップアプリなどあらゆるデータを取り込める
- 手順を変更・削除する際もドラッグ&ドロップといった直観的な操作
- スケジュール管理や作業データの分析、社内監視などをサーバー上で中央管理できる
- 無料で導入もでき、事前に具体的なコスト削減や予算を算出できる
価格
要問い合わせ
導入実績
株式会社村田製作所や株式会社電通など、日本250社、世界で1,000社以上
こんな人におススメ
まずは無料プランやオンラインマニュアルでお試ししたい方
まとめ
RPAツールの基礎知識から導入の流れ、ツールを選ぶ基準や、10個のRPAツールの徹底した比較に至るまで説明しました。
- 国内産で日本語に対応したRPAツールをお探しの企業には「Win Actor」
- 無料、もしくは低予算でRPAツールの導入を検討している企業には「UiPath」「ASTERIA WARP Core」
- 大規模な導入を検討している企業には「Automation Anywhere」「BizRobo!/BasicRobo!」「Blue Prism」「Pega RPA」
- RPAツールの導入を考えている自治体の方々には「OCEVISTAS」
- 人事業務でRPAツールの導入を検討している企業には「HRRobo」
- コールセンター業務でRPAツールの導入を検討している企業には「Nice」
をおススメいたします。
今回の記事で少しでもRPAツールについて参考になった、導入するRPAツール選定のお役に立てば幸いです。
RPAツールは有効に利用すれば、人間の能力では実現不可能な業務の効率化をもたらしてくれる非常に強力なツールですが、注意しておかなければならないこともあります。
RPAツールはソフトウェアなので、何らかの不具合で動作が停止してしまうということも考えられます。定期的な点検はもちろん、そのような場合に人の手でどこまで引き継ぐことができるのか、という想定までしておいた方がよいでしょう。
RPAツールは徐々に浸透してきてはいますが、まだ新しい技術のひとつです。十分にリスク管理を行いながら、ツールとして有効に活用していきましょう。
ご興味を持たれた方は、ぜひRPAツールの導入を検討してみてください。
おまけ:出現頻度が低かったRPAツール一覧
参考にしたサイト
【2018年版】注目のRPAツール14選(概要、機能、価格比較) | 業務可視化Note
RPAツールの製品一覧 |ITトレンド
RPAツールのランキング一覧 |ITトレンド
【入門編】RPAツール8選(2018年5月更新) |RPA BANK