2016年9月、内閣府による「働き方改革実現推進室」の設置にともない、日本中に働き方改革の取り組みが知られるようになりました。いまや、フリーランス、パラレルワーカー、副業など、個人の働き方も多様化しています。
そこで、今注目され始めているのが、フリーランスマネジメントシステム(FMS)の存在。今回は、エン・ジャパン株式会社が提供するFMS「pasture(パスチャー)」の開発に携わった、新規事業開発室の高澤真之介さんと政岡ゆりこさんにお話を伺いました。
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※本記事はエン・ジャパン株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。
日本には“フリーランスマネジメント”の概念が浸透していない
ーー今日はよろしくお願いします。はじめに、「pasture」が生まれたきっかけを教えてください。 高澤:「pasture」は、2018年1月にβ版としてリリースしました。僕と、事業責任者の塩見とで構想を練って、プロダクト開発に至りました。もともと、塩見がエン・ジャパンで業務委託のパートナーさんのマネジメントを行い、僕は彼から仕事を受注する関係性だったんです。そこで、受発注におけるコストが大きいことを僕らは課題として捉えていて。 構想段階だった2016年当時、海外ではフリーランスマネジメントの概念が浸透しつつありました。ただ、日本ではまだまだ浸透していません。快適に利用できるツールがなかったので、それならと僕たちで開発することにしました。 ーー2016年というと、働き方改革の提唱によって、フリーランスや副業などが普及し始めている頃ですよね。フリーランスマネジメントの概念が広まっていなかったのは、なぜなのでしょうか。 高澤:フリーランスマネジメントの課題が顕在化していなかったためですね。日本では、古くから翻訳家やライターなどが業務委託契約を結んで企業のパートナーとして仕事を行っていました。そのため、昔からのやり方が浸透してしまい、改めてコストだと考える人がほとんどいなかったんです。 ところが、近年は上記の職種に限らず、あらゆる職種の方が個性を活かして働くようになりましたよね。つまり、今まで気が付かれていなかった課題が第三者視点で見えてきたのが、ちょうど2016年頃なのです。業務フロー管理・タレントマネジメントをサポート
ーーでは、「pasture」によってどんな課題が解決できるのか、具体的に教えてください。 高澤:大きく分けてふたつあります。ひとつは、業務フローの管理です。プロジェクトを進める上で必要な管理のコストを削減できないかと考えました。 企業からフリーランスに仕事を発注する場合、契約、タスク管理、請求書管理、支払いなどの業務が発生します。一つひとつは小さな業務ですが、複数のフリーランスとやりとりする上では、全体として大きなコストになります。 また発注先や案件によってフォーマットやツールが異なっていたり、必要書類の有無を都度確認しなければならないなど、きめ細やかな対応を求められるのがこれらの業務の特徴でもあります。そんな業務をまとめて、一元管理できるようにしたいと考えて開発を行いました。 そして、もうひとつがタレントマネジメント。 ーータレントマネジメント、ですか? 高澤:これまで、企業からフリーランスに業務を発注する場合、発注主だけがフリーランスの個々の能力やスキルを知った状態でした。評価などが担当者間で共有されず、会社全体でフリーランスに合う仕事を発注する仕組みが整っていなかったのです。せめて、企業が事業部間でもその情報を共有できたら良いのにと感じて。そこで、発注するだけではなく、その後にも繋げてもらうための機能を取り入れました。 実は開発前は、業務フロー改善のほうばかりに着目していました。しかし企業へのヒアリングを行ってみたら、タレントマネジメントを課題としている企業がとても多かったんです。そこで、業務フローとタレントマネジメントを行うツールへと構想を練り直しました。契約締結〜請求書の発行までを一元化することで、業務の効率化を図る。加えて、フリーランスの個々のスキルやノウハウといったナレッジ共有の仕組みを作る。これら2つを実現したのが、現在の「pasture」です。シンプルなUIに導入勉強会。「pasture」が意識したこと
ーー「pasture」は、直感的に操れるようシンプルなUIでまとめられている印象があります。デザイン面にも、意識をされているのですか? 高澤:すごく意識しましたね。UI/UX面においては、開発時のリソースの半分を割いています。 BtoBツールは、デザイン面に配慮の少ないことが定説です。ただ、「pasture」は企業の方だけではなく、フリーランスの方も利用するツールです。誰もが抵抗なく使えるデザインを考えると、シンプルで見やすいものにする必要がありました。 ーー使いやすさや心地よさなどは、どのように改善を重ねているのでしょうか。 高澤:チャットなどでいただく要望をまとめて、週に一度のミーティングでメンバーに共有しています。現在、月に100件ほどのお問い合わせをいただきますが、うち3〜4割がサービスの改善要望なんです。 一つひとつの意見をまとめて、改善内容をすり合わせています。いただいたご意見は、できる限りすぐに反映できるよう意識していますね。実際に機能追加の半分程度がお客様のご意見から生まれた機能です。開発メンバーはビジネスサイドも含めて5名ですが、お互いに協力し合ってスピード感のある開発環境を生み出しています。β版をリリースした1月から、ほぼ週に一度のペースでアップデートを行っているんです。 ーーカスタマーサポートの観点でも、意識することは多いのではないでしょうか。 政岡:そうですね。いただいたお問い合わせに対しては、なるべく迅速かつ丁寧にお返しできるよう心がけています。 また、「pasture」の使い方でお問い合わせをいただく機会が減るように、ヘルプ記事の充実も図っています。発注側と受注側、それぞれが利用しやすい環境を整えられるよう、導入時のガイダンスなども行っていますよ。お手本通りの利用がもっとも効率的になるように
ーー実際に「pasture」を導入する場合、一部だけ導入する、丸ごと導入するなど、企業ごとに使い方は異なるのでしょうか。 高澤:異なります。発注管理やタスク管理のみをご利用いただくケースもあれば、ツールを丸ごと採用いただくこともあります。ただ、僕らとしては、できれば丸ごと導入いただきたいと考えています。 なぜなら、フリーランスマネジメントを行うにあたってのコストを削減できるよう、一元管理の機能をそろえているためです。契約書の締結、発注管理、タスクの進捗、チャットのやりとり、請求書の発行まで。バラつきやすいフローをひとつのツールでまとめることで、フリーランスマネジメントを合理化するためのフローがどなたでも設計できるようになっているので、コストを最大限コンパクトにできます。 実際、「pasture」の導入によって、経理スタッフの人件費を削減できた、請求書発行にかかる時間を75%削減できた、などうれしい声が聞こえ始めています。ほかにも、100名規模のフリーランスをマネジメントする企業では、タレントマネジメント機能によるスキルの可視化で、プロジェクトのアサインが大幅に楽になったと聞いています。企業とフリーランスの垣根を超えるツールになる
ーーフリーランスやパラレルワーカーなどが急増する今、「pasture」が世の中に与える影響は大きいと感じています。今後、フリーランスマネジメントの浸透にともなって働き方に変化はあるのでしょうか。 高澤:少し前まで、自社以外のリソースを活用するときに私たちは「外注」という言葉を使っていました。今は、この呼び名も「パートナー」へと変化しています。このように、企業とフリーランスの垣根がどんどんなくなっていくように感じています。 企業としてのあり方ではなく、個人のあり方を問われる時代。だからこそ、お互いのスキルを活かしやすい環境を作りたいです。そのためのツールとして、「pasture」は有効だと考えています。 ーーそれでは最後に、「pasture」の導入を検討している方に向けたメッセージをお願いします。 政岡:「pasture」を使うことで、企業やフリーランスが柔軟なオペレーションを実現できるよう機能開発にも力を入れています。今後、より活用しやすい環境を整えていくので、ぜひ多くの方にご利用いただけるとうれしいです。 (左) 新規事業開発室 高澤真之介さん (右)同 政岡ゆりこさん ーー素敵なお話をありがとうございました! フリーランスマネジメントシステム「pasture」の資料ダウンロードはこちら(無料) ライター 鈴木しの 撮影 黒羽政士※本記事はエン・ジャパン株式会社提供によるスポンサード・コンテンツです。