自社商品の販売拡大をしたい、今は何も宣伝を行っていないため何か広告を始めたい。手軽に始められそうなインターネット広告を手始めに開始してみたいとお考えの方は多いのではないでしょうか?しかし、実態が分からず、手付かずのまま早何年という方も多いと思います。
インターネット広告を始められるなら、費用対効果が高く比較的始めやすいと言われている「リスティング広告」から始めるのがオススメです。
当社は現在まで1500社以上のリスティング広告運用実績があります。当社の広告運用ノウハウを余すこと無く開示しているリスクルにおいて、過去に投稿している記事とYahoo!、Googleの公式サイトを中心に、広告掲載完了までのステップをご紹介致します。
▼目次
1、アカウント開設
※応用編※コンバージョンタグに関して
2、アカウント構成を作る
・アカウントを構成する要素
・アカウント構成の作成方法
3、入稿
・Yahoo、Googleの入稿方法
・入稿規定に関して
4、予算
・押えておくべき予算
・適切な予算設定の方法
5、審査
・審査が完了したかの確認方法
6、広告掲載完了
・広告が掲載されているか、確認する方法(プレビュー機能)
・表示されなければ、これを試せ!
7、まとめ
1、アカウント開設
リスティング広告の出稿が決定したら、まず「アカウント」の開設をする必要があります。こちらでは開設にあたり必要となること、開設にかかる日数、大まかな流れを、Yahoo!・Googleと分けてご説明します。
尚、アカウント開設の詳細な手順や方法は頻繁に変更されるため、今回は割愛致します。
【Yahoo】
Yahoo!の場合、Yahoo!ビジネスIDを作成し、そのIDからYahooプロモーション広告の広告管理ツールより手続きする必要があります。
Yahoo! ビジネスIDの取得方法に関しては、公式サイトに分かりやすい記載がありますので、そちらを参照して下さい。
Yahoo!JAPANプロモーション広告┃お申込みから掲載までの流れ
※自社ホームページ内に会社名、住所、電話番号の記載が無いと、アカウント開設の審査に通りませんので、ご注意下さい。
【Google】
すでにGoogle サービス(Gmail など)を利用している場合、https://adwords.google.co.jp にアクセスし、ご自分のメールアドレスとパスワードのみでアカウントの登録が出来ます。Googleサービスをご利用でない場合も、すぐに開設が可能ですので詳しくは下記アドレスをご覧ください。
【参考】Web Creater‘s Memo┃GoogleAdWords(グーグルアドワーズ)アカウントの作成方法
※応用編※コンバージョンタグに関して
インターネット広告の利点として、効果を数値として計測することができ、PDCAを回しやすいということがあります。しかし、広告配信するだけでは投下した予算に対しいくらの売上があったのかを把握することはできません。
そこで、リスティング広告を配信した事によってどれくらいの売上が生じたのかを測定するために「コンバージョンタグ」を発行し、設置する必要があります。
コンバージョンタグを設置するメリットや、発行方法、設置方法に関しては、以下の記事に分かりやすい説明がありますので、是非参照して下さい。
【参考】LISKUL┃初心者でも大丈夫コンバージョンタグの基礎を徹底解説
2、アカウント構成を作る
アカウント構成が完了したら、配信する広告を作成し、Yahoo!やGoogleに登録する必要があります。(登録する作業の事を「入稿」と言います。)入稿をする場合、やみくもに広告を作成するのではなく、購入意欲の高いユーザーに対し、きちんと訴求できるよう、アカウント全体の構成を考える必要があります。このアカウント構成こそが、リスティング広告の効果を左右すると言っても過言ではない、とても重要なものになります。
アカウントを構成する要素
まずは、アカウントを構成する要素について説明致します。リスティング広告のアカウントは以下のように、「キャンペーン」「広告グループ」「広告」「キーワード」という4つから成り立っています。
【図の引用】Googleヘルプ┃アカウント内のキャンペーンと広告を分類する
アカウント→キャンペーン→広告グループ→広告、キーワードという階層があり、アカウントが一番大きい階層、広告・キーワードが一番小さい階層になります。
「アカウント」
→アカウント開設の際に登録したメールアドレスとパスワード、お支払情報(銀行口座やクレジットカード)がひも付きます。
「キャンペーン」
→キャンペーン予算、広告の配信地域、広告を配信するデバイス、広告の配信スケジュールなどがひも付きます。キャンペーンは、類似している内容の複数の広告グループのまとまりと覚えると分かりやすいです。
「広告グループ」
→広告グループには広告とキーワードを入れます。広告とキーワードが入っている箱と覚えると分かりやすいです。
「広告」
→実際にユーザーに対し、表示される広告を指します。
「キーワード」
→ユーザーが検索した際、広告を表示したいキーワードを指します。
各階層で、どのようなことが設定できるのか、詳細に関しては、以下の図をご覧ください。
【図の引用】LISKUL┃これで大丈夫!リスティング広告のアカウント構成で注意すべき6つのポイント
各階層の登録上限個数に対し、それぞれの媒体(Yahoo!、Google)で規制が設けられておりますので以下のページをご覧ください。
【Yahoo!】スポンサードサーチのアカウント構造について
【Google】アカウント内のキャンペーンと広告を分類する
アカウント構成の作成方法
リスティング広告を運用したことがない方にとって、アカウント構成を作成するのはとても難易度が高く感じられると思います。リスティング広告は、広告出稿をしたらそれで終わりではなく、効果を見て再度広告を入稿し直すことができます。まずは、実際にやってみることが一番の近道ですので、失敗したらどうしようと考えるのではなく、アカウント構成を作成してみましょう。
まずは、キャンペーンを考える際に、類似する広告グループをまとめて同一キャンペーンにまとめる、広告グループを考える際に類似する広告とキーワードを同一広告グループにまとめるということを意識してみましょう。
具体的なアカウント構成の作成方法に関しては、以下の記事を参考にして下さい。
LISKUL┃これで大丈夫!リスティング広告のアカウント構成で注意すべき6つのポイント
Google ヘルプ┃アカウント内のキャンペーンと広告を分類する
3、入稿
アカウント構成が完成したら、実際に媒体へ入稿しましょう。入稿においても、Yahoo!とGoogleでは方法が異なります。こちらでは、YahooとGoogleの入稿作業の違いやルール(入稿規定)に関してご説明します。
<Yahoo!の入稿方法>
Yahoo!の入稿は、管理画面よりダウンロードできるテンプレートに沿ってCSVファイルを作成し、インポートをします。具体的な手順や方法に関しては公式サイトがとても分かりやすいので、ご覧ください。
Yahoo マーケティングソリューション ヘルプ┃インポート用テンプレートの準備
Yahoo マーケティングソリューション ヘルプ┃インポート方法と結果の確認
<Googleの入稿方法>
Googleの入稿は、Adwords Editorというツールを使用するのが一番分かりやすく、早いです。Adwords Editorのインストール方法から、実際の入稿作業の方法までとても分かりやすく説明されているので、下記を参考にして下さい。
入稿規定に関して
媒体にはそれぞれ、入稿内容のルールを定めた入稿規定というものがあります。年に1回は規定の変更が行われますので、入稿作業をする際は、規定に変更がないか確認してからにしましょう。
入稿規定に関して、Yahoo!とGoogleの入稿規定を一覧にまとめた記事がありますので、参考にして下さい。
【参照】LISKUL┃【社内資料公開!】 リスティング運用担当者は必見!最新のYahoo!、アドワーズ入稿規定まとめ
4、予算
入稿作業をする際、同時に「予算の設定」を行う必要があります。予算設定に関しても両媒体で異なりますので、きちんと理解しましょう。
押さえておくべき予算
・媒体申請予算(Yahoo!のみ)
→アカウントで1ヶ月に使う予算額のことです。媒体申請予算額をオーバーすることはありませんので、月に使用したい予算が明確に決まっている場合はこちらを活用して下さい。
・日予算(キャンペーン予算)
→日予算とは、そのキャンペーンで一日あたりいくら消費するかという設定金額になります。日予算設定額まで達してしまうと、そのキャンペーン内の広告は掲載がされなくなってしまうので、指名関連キャンペーンや獲得件数が出るキャンペーンの日予算は高めに設定しておくことをおすすめします。
こちらは媒体申請予算と違い、あくまで「目安」となっており、設定している金額よりオーバーする場合が多いですので、(目安として設定金額の最大120%)日予算の設定額には、気をつけましょう。
予算管理のポイントを紹介した記事がありますので、以下も参考にして下さい。
【参考】LISKUL┃安定運用!予算超過も防止できる、リスティング広告の予算管理のポイント
適切な予算設定の方法
「自社の商品は1個5,000円だから・・・広告費に割ける金額は月10万円かな?」などと、適当に予算を決定してはいけません。1個商品を売るのにいくらかけることが出来るのか、ひと月当たりの販売目標件数をきっちり定め、予算を決定した上でリスティング広告の配信を開始しましょう。
予算の適切な算出方法に関しては、以下の記事を参考にして下さい。
【参考】LISKUL┃リスティング広告を始める際の最適な予算の算出方法
5、審査
入稿が完了し、無事に広告が掲載されるかどうかはこの「審査」にかかっています。審査とは、媒体の定めているガイドラインに反していないかを確認され、広告として世に出していいかを判断されるものになります。審査にかかる日数は、公式サイトにおいてYahoo!は3営業日 Googleは1営業日と記載されております。
セールに合わせて広告配信を開始したいなど、配信開始のスケジュールが具体的に決定している場合、審査が入ることも頭に入れておき、余裕を持ったスケジュールで動けるようにしましょう。
審査が完了したのか確認する方法
入稿後、広告の審査状況がどうなっているのかを確認する方法があります。審査に落ちてしまった場合、広告の掲載がされませんので、承認されるまでこまめに確認しましょう。
【Yahoo!】
マーケティングソリューション ヘルプ┃審査状況の確認方法
【Google】
管理画面のステータス部分にて、審査状況を確認することが出来ます。
ステータスによって、様々な記載がされますので以下のページを確認して把握しましょう。
Googleヘルプ┃広告の承認プロセスについて 承認状況の内容
【図の引用】広告の承認プロセスについて┃承認状況の確認
6、広告掲載完了
無事に審査が完了し、広告が実際に掲載されているか確認したいと考えると思います。登録しているキーワードにて検索するのが一番手っ取り早いですが、自分で検索して広告を表示させた場合でも表示回数1がついてしまうので、クリック率の低下を招く恐れがあります。
そこで、表示回数を発生させず、実際に掲載されるのと同条件で広告が掲載されている検索結果を確認する方法がありますので、ご紹介します。
・広告が掲載されているか確認する、広告プレビューツール
広告が配信される地域、デバイス、キーワードを指定して検索することが可能です。掲載内容を確認する際は、以下のプレビューツールを活用しましょう。
【Yahoo!】
マーケティングソリューション ヘルプ┃広告プレビューツール
【Google】
Googleヘルプ┃Google 内にある自分の広告を検索 広告プレビューと診断ツールを使用して広告を確認する
表示されてなければ、これを試せ!
広告プレビューツールを確認しても広告が表示されない原因が分からない場合、入札金額が低く競合に勝つことができなかったり、設定している日予算が低すぎて広告の表示ができていない可能性もあります。
以下に、広告が表示されない場合に確認すべきことをまとめた記事がありますので、
参考にして下さい。
LISKUL┃アドワーズ広告が表示されない?原因と対策手順一覧
7、まとめ
いかがでしたでしょうか。リスティング広告の始め方から掲載完了までご理解頂けたでしょうか。リスティング広告の出稿を開始しようとしている方にとって、少しでも参考にしていただけましたら幸いです。
記事の最後には当社の運用ノウハウが詰まった『リスティング広告スタートアップガイド』をダウンロードいただけます。本記事と共に、是非ご活用下さい。