フランチャイズ(FC)募集サイトとは、様々な業種のフランチャイズ募集情報が多数掲載され、資料請求やセミナー、説明会の申し込みが無料でできる情報サイトです。有益な情報も多く、独立開業を検討する人にとって欠かせない情報源となっています。
一方で、フランチャイズ募集サイト自体の数も、掲載されている情報量もかなりの数にのぼります。なんとなく見始めてしまうと、時間がいくらあっても足りないどころか、有益な情報を見逃してしまう可能性もあります。
そこで、本記事では、まず読んでおくべき必読記事7選、おさえておくべき主要な5つのフランチャイズ募集サイトの紹介に加え、フランチャイズ募集サイトを上手に使い倒すための5つのコツを紹介します。本記事の内容に沿ってコツをつかめば、フランチャイズ募集サイトから有益な情報を上手に収集できるようになります。
本記事は、現役でフランチャイズ募集サイトを運営しており、裏側も知っている専門家から教えてもらった話をもとに書いています。独立を検討している知人に紹介したところ「目からウロコ」と言われたノウハウです。「自分にもできそうで、儲かりそうな、いいフランチャイズ募集案件を見つけたい」そんな方に必ずお役に立てるノウハウになっていると確信しています。
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必読!フランチャイズ募集サイトを見る前に読んでおきたい記事7選
まずは、数多くあるフランチャイズに関する記事から厳選した、フランチャイズを検討するうえで必ず読むべき7記事を紹介しておきます。 選定にあたっては、- フランチャイズ初心者の方でもわかる
- フランチャイズで成功するために知っておくべき情報が記載されている
1. マイナビ独立『フランチャイズ契約とは?知っておくべきフランチャイズ契約の基礎知識と注意すべきポイント』
フランチャイズ募集サイトを見る前に、最初に読むべき記事です。フランチャイズ契約の基礎知識と注意すべきポイントが紹介されています。 フランチャイズへの加盟を検討する際に、まずは「フランチャイズ契約について詳しく知ること」が重要です。契約について正しく理解していない状態で、フランチャイズビジネスで成功するのは困難です。フランチャイズ契約を正しく知らない人がいきなりフランチャイズ募集サイトを使い始めることは、野球でいうと、野球のルールも知らずに対戦相手の分析をしているようなものです。 フランチャイズビジネスで成功する第一歩として、まずは、「フランチャイズビジネスのルール=フランチャイズ契約の基礎知識」についての理解を深めましょう。引用:マイナビ独立『フランチャイズ契約とは?知っておくべきフランチャイズ契約の基礎知識と注意すべきポイント』
- フランチャイズ契約は、事業者と事業者の対等な関係で結ばれるものです。独立した事業者として契約するからには、起きうるリスクを想定し、少しでも疑問点があれば納得いくまで確認することが重要です。
- 契約書は、ビジネスに関する約束事です。独立した事業者として開業する以上、責任と自覚を持って契約する必要があります 。
2. マイナビ独立『「なぜ今独立?」独立開業したい理由を明確にする』
こちらの記事は、独立開業への「動機」や「目的」に焦点をあてています。 フランチャイズで成功するためには、「なぜ独立開業しようと思うのか?」といった各項目の言語化が大切です。言語化された強い動機は、困難を乗り越えるためのパワーとなります。明確な動機がないままフランチャイズ加盟オーナーになると、「望んでいた絵姿と違う」「サラリーマン感覚で経営してしまう」「ほとんど売上が上がらない」というケースに陥ってしまう可能性が高くなります。 この記事を読んで、各項目をチェックし、言語化していけば、「だから自分は独立するんだ!」という強い動機を持つことができ、成功への第一歩を踏み出すことができます。引用:マイナビ独立『「なぜ今独立?」独立開業したい理由を明確にする』
- “思う”だけ、“気づく”だけにせず、きちんと独立開業の「理由」にすることが、成功への近道。
- 独立開業すれば、今、自分が置かれた状況より良くなるのか? なる理由は何か? ならないかも知れない理由は何か?
3. フランチャイズWEBリポート『アーリーステージの本部に加盟する魅力と気をつけたい点』
アーリーステージ(初期段階)のフランチャイズについて書かれた記事です。 フランチャイズで成功を収めるには、アーリーステージにあるフランチャイズと定着しているフランチャイズの違いを理解することが重要です。なぜなら、ステージの違いによって、収益の伸びやリスクにも違いがあるからです。例えば、アーリーステージのフランチャイズビジネスだと、早い段階で参入することで、有力と思われるマーケットをおさえられるというメリットがあります。しかし一方で、ビジネスモデルの検証が出来ていない場合がある、というデメリットが存在します。 こちらの記事を読めば、アーリーステージのフランチャイズのメリットとデメリットを知ることができ、それらが自分の目的や条件とどう関係するかを確認することができます。引用:フランチャイズWEBリポート『アーリーステージの本部に加盟する魅力と気をつけたい点』
- 今後成長するであろう有力なフランチャイズビジネスに早い段階で参入する事で好条件で加盟出来る可能性がある
- 早い段階で参入する事で有力であろうマーケットをおさえる事ができる
4. みんコレ!フランチャイズ『野望のある起業家必見!フランチャイズでの多店舗展開がアツい理由・メリットとデメリット』
こちらの記事では、フランチャイズオーナーが多店舗展開する際のメリットとデメリットを詳しく説明しています。 フランチャイズビジネスを始める際に知っておくべきことの一つとして、「多店舗展開」があります。なぜなら、1店舗目がうまくいった場合、多店舗展開をすることでより大きな成功を収めることができるからです。多店舗展開が成功する具体的な要因としては、引用:みんコレ!フランチャイズ『野望のある起業家必見!フランチャイズでの多店舗展開がアツい理由・メリットとデメリット』
- あるエリアで一店舗目を開業し、それが成功すると近くのエリアで同じブランドの店舗を開業、さらにそれがうまくいったらとなりに、といった感じでどんどんと商圏を広げていく
- 経営努力を続ければメガフランチャイジーも夢ではありません
- オーナー自身に成功に繋がったノウハウが蓄積されている
- 特定地域での認知度の向上
- スタッフのキャリアパス形成によるモチベート
- 仕入・配送コストダウンなどの経営効率アップ
- 店舗運営における問題点の早期解決
5. アントレ『開業~開業後 ~失敗しないための【FC加盟】基礎知識~ 第8回』
こちらの記事では、開業後の「本部との関係」について解説しています。 フランチャイズ加盟オーナーとして最も重要なのは、本部のノウハウの実践を徹底すること、そして、その指導に従う「素直さ」です。 なぜなら、フランチャイズビジネスとは、本部の成功ノウハウを買い、それを実践することで成功を収めるビジネスだからです。大概のフランチャイズ本部では、すでにビジネスモデルが確立され、今のやり方に自信をもってノウハウを提供しています。 次々と本部へ提言したり、クレームをつけたりするあまのじゃくな人や自己主張が強い人はフランチャイズには向かないのです。 この記事を読み、はたして自分が性格的にフランチャイズに加盟して成功することができるタイプなのかどうかを見極めましょう。引用:アントレ『開業~開業後 ~失敗しないための【FC加盟】基礎知識~ 第8回』
- 最も重要なのは、マニュアルに記載されている本部のノウハウの実践を徹底し、その指導に素直に従うことである
- 本部の性格までしっかり見極めて自分に最適の本部を選ぶことが、成功の第一歩
6. みんコレ!フランチャイズ『フランチャイズのロイヤリティに関する【7つの疑問】を徹底解説!”Royalty”と”Loyalty“のどっちが正しい!?』
こちらは、フランチャイズビジネスの大きな特徴である「ロイヤリティ」に焦点を当てた記事です。 ロイヤリティが低い本部を選ぶフランチャイズオーナーが多いですが、これは必ずしも良い選択とは言えません。なぜなら、ロイヤリティが低い場合、本部のフランチャイズ加盟店に対するサポートが十分でない可能性が高くなるからです。例えば、「ロイヤリティは固定制で月3万円です」という場合、一見良心的なフランチャイズ案件に感じます。 ですが、たった月3万円のロイヤリティ収入で、本部は加盟店に対してどのようなサポートを提供できるでしょうか。地方の場合、本部社員の出張費さえも賄えない可能性もあります。 こちらの記事をよく読み、「ロイヤリティは安ければ安いほど良い」という幻想を取り除き、ロイヤリティに対する正しい認識を持ちましょう。引用:みんコレ!フランチャイズ『フランチャイズのロイヤリティに関する【7つの疑問】を徹底解説!”Royalty”と”Loyalty“のどっちが正しい!?』
- とりあえずロイヤリティが安い本部を選ぶというのは良くありません。なぜならロイヤリティの金額は直接本部からのサポート内容に影響してくるからです。
- 大切なのは「フランチャイズ本部がそのロイヤリティを使って加盟店にどんな還元をしてくれるのか」
7. アントレ『加盟店本部選び ~失敗しないための【FC加盟】基礎知識~ 第5回』
こちらの記事では、フランチャイズ本部を比較検討するための指標や、本部・加盟店を訪問する際に聞くべき質問事項が記載されています。 加盟本部決定の最も重要なプロセスが、本部・加盟店へ訪問し、生の情報を分析することです。 なぜなら、資料から情報を得るだけでなく、生の情報に触れることで、「自分の場合はどうか」を主観的に確認することができるからです。比較検討するためには、「企業理念や本部トップの考え方に共感できるのか」「フランチャイズオーナーの先輩から自分の将来像が見えてくるか」といった具体的な内容を、自らに問わなければなりません。 こちらの記事に記載されている指標や質問事項を参考にすることで、資料の情報と生の情報の両方を深く分析することができます。引用:アントレ『加盟店本部選び ~失敗しないための【FC加盟】基礎知識~ 第5回』
- 重要なのは、自分が求めている本部の性格をこの指標によって明らかにすること。
- 安定した経営を望むなら「安心度」や「誠実度」、本部と一体となって成長していきたいなら「将来度」や「差別化度」を重視する、といったように自分の志向に合わせて優先順位づけしてほしい。
フランチャイズ募集サイトを最大限に活用する5つのコツ
実際にフランチャイズ募集サイトを使う際のコツを5つ紹介します。 本記事の内容に沿ってコツをつかめば、フランチャイズ募集サイトから有益な情報を上手に収集できるようになります。1. 複数の募集サイトから情報を入手し、フランチャイズ本部を色々な観点から比較検討する
フランチャイズ本部を検討する際には、複数の募集サイトから検討することをお勧めします。同じフランチャイズ本部であっても、初期投資額や事業内容などの掲載情報が募集サイトによって異なる場合があるためです。 例えば、あるフランチャイズ案件Xが、Aというフランチャイズ募集サイトにおいては、必要資金2,000万円と記載されています。にも関わらず、Bというフランチャイズ募集サイトにおいては、必要資金1,000万円と記載されている場合があります。 なぜこのようなことが起こるのかというと、フランチャイズ本部が、複数の代理店(募集サイト)に対し、フランチャイズ加盟店募集の提携をしており、各代理店が各々の判断でフランチャイズ情報を掲載しているからです。 前述した例のような必要資金の違いは、店舗所得費などを含めて必要資金額を記載しているかどうかによるものだと考えられます。 実際、ある募集サイトには以下のような記載があります。 『「開業資金総額」や「契約時に支払う費用」はあくまで目安であり、実際と異なる場合がございます。事前に各企業にお確かめください。』 また、フランチャイズ本部の説明を受ける際には、各代理店によって内容の違う説明を受ける可能性もあるため注意が必要です。フランチャイズ本部を検討する際には、複数の募集サイトから検討しましょう。2. 「開業お祝い金」制度があるサイトから資料請求
資料請求や説明会の申し込みは、「開業お祝い金」制度などがある募集サイトから行いましょう。 なぜなら、同じフランチャイズ本部に資料請求しても、経由したサイトによって「お祝い金」が受け取れる場合と受け取れない場合があるからです。 例えば、あるフランチャイズ本部Yとフランチャイズ契約を結び、めでたく開業をすることになったとします。 「開業お祝い金制度」がある募集サイトCを通して資料請求をしていた場合、「開業お祝い金」30万円を受け取ることができます。 しかし、「開業お祝い金制度」がない募集サイトDを通して資料請求をしていた場合は、「開業お祝い金」を受け取ることはできません。 お祝い金を受け取れるかどうかは、お祝い金制度がある募集サイトを通じて、資料請求や説明会申し込みをしたかどうかが条件となる場合が多いです。 実際に資料請求や説明会に申し込む場合は、取得条件等を確認した上で、お祝い金制度がある募集サイトから行いましょう。 参考:みんコレ!フランチャイズの「開業お祝い金」とは?|みんコレ!フランチャイズ3. 検索条件を追加しすぎない
募集サイト内で検索をする際には、希望する条件を追加しすぎないようにしましょう。条件を必要以上に追加しすぎると、自身の希望に近いはずの案件でも検索結果から漏れてしまう可能性があります。 特に、「キーワード検索」には注意が必要です。 ある募集サイトでの具体例を見てみましょう。 まず、業種「学習塾・家庭教師・個別指導塾」に絞って検索してみます。すると、検索結果には16件の案件が表示されます。 次に、業種「学習塾・家庭教師・個別指導塾」にキーワード「子どもとふれあう」を追加して検索してみます。すると、検索結果に表示される案件は4件のみです。 表示されなかった12件は、どれも塾関係の案件のため、決して「子どもとふれあわない」案件ではありません。 では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。 それは、1つの募集案件に設定できるキーワードの上限が、各比較サイトによって、大体4~6個に限定されているからです。フランチャイズ本部は、案件に当てはまるすべてのキーワードの設定ができない場合があります。 そのため、学習塾のフランチャイズ案件が「子どもとふれあう」のキーワード検索から漏れてしまう事態が発生するのです。 まだ自分がどのような案件を求めているかが固まっていない初期の段階では、設定する検索項目は重要な項目のみに絞りましょう。 そして、キーワード検索は必ずしも当てはまるものすべてが表示されるわけではない、ということを覚えておきましょう。4. 加盟金やロイヤリティが低い案件には注意
初期投資にかかる加盟金やロイヤリティが低い案件には注意しましょう。同業の他の案件と比べて、初期投資額やロイヤリティが低いフランチャイズ案件は、そのように設定しないと応募者が集まらない案件であることが少なくありません。 具体例を見てみましょう。 ある業界では、フランチャイズ本部F(以下、本部F)が、加盟金もロイヤリティも一番高く設定しています。対して、フランチャイズ本部G(以下、本部G)は、本部Fの3分の1程度です。一見すると、本部Gの方が加盟金とロイヤルティが低い分、お得に感じるのではないでしょうか。 しかし、加盟料・ロイヤリティの高さは、本部による手厚いフォロー体制につながります。本部Fの場合は、本部による立て替え払いや光熱費の一部負担など、フランチャイズオーナーが経営に専念できるシステムが構築されており、大手のブランドや商品によって、加盟後に安定的な収入を得られる可能性も高くなるでしょう。 本部Gは、本部Fに比べると規模が小さいため、本部による支援内容も限定されがちです。その代わり、独自性を打ち出した経営ができるので、店舗や設備をご自身で用意できる方や経営プランを考えられる方に向いています。 あくまで一例ですが、ロイヤリティの金額だけで判断せず、経営方針や希望する支援内容なども踏まえて、ご自身に最適なフランチャイズ本部を選定することが重要です。5. ほとんどの広告が何かしら誇張されている前提で情報を精査する
ほとんどの広告は何かしらの形で誇張されています。そこで、キャッチコピーに隠された本部の思惑を読み取れるようになりましょう。 例えば、募集サイトに限らず、情報誌や起業情報サイトには「年収1,000万円続出!」といった文言が多く見受けられます。 この続出という言葉ですが、実際には年収1,000万円を達成した人は全体の10%だけかもしれません。100人中90人がそれほど儲かっていないとしても、10人が成功してさえいれば「年収1,000万円続出!」という文言を使うことができるのです。 キャッチコピーの裏側にある思惑を読み取るために、広告を幾度も読み返しましょう。ここだけ登録!おさえておくべき国内主要5サイト
「フランチャイズ募集サイトってたくさんあるけど、結局何をつかえばいいの?」といった疑問を抱えている方も多いかと思います。 ここでは、フランチャイズ案件を探す際に登録しておくと安心できる、国内主要5サイトを紹介します。 ※案件数などは2019年12月3日時点のものです。1. アントレ
アントレ基本情報
掲載案件数:262件 運営元企業:株式会社アントレ お祝い金の有無:なしサイトの一番の特徴
- 日本最大手の募集サイト
その他の特徴
- 成功事例やノウハウに関するコンテンツが豊富
- イベントの開催や独立を相談する窓口の設置
- 実際にアントレを活用して起業した人の体験談あり
2. マイナビ独立
マイナビ独立基本情報
掲載案件数:174件 運営元企業:株式会社マイナビ お祝い金の有無:なしサイトの一番の特徴
- 先輩の体験談の多さ
その他の特徴
- 説明会やイベント情報あり
- フランチャイズのノウハウや情報コンテンツを掲載
3. フランチャイズ比較.net
フランチャイズ比較.net基本情報
掲載案件数:133件 運営元企業:株式会社ベーシック お祝い金の有無:最大10万円サイトの一番の特徴
- 加盟店を募集するフランチャイズ、代理店本部が大集合するFCイベントを随時開催
その他の特徴
- 動画でのフランチャイズ本部紹介
- 閲覧数ランキング
4. フランチャイズの窓口
フランチャイズの窓口基本情報
掲載案件数:149件 運営元企業:シェアリングテクノロジー株式会社 お祝い金の有無:最大10万円サイトの一番の特徴
- 学習塾関連の情報コンテンツが豊富
その他の特徴
- 詳細検索が可能
- フランチャイズのためのお役立ち情報を掲載
5.みんコレ!フランチャイズ
みんコレ!フランチャイズ基本情報
掲載案件数:114件 運営元企業:ソウルドアウト株式会社 お祝い金の有無:最大30万円サイトの一番の特徴
- お祝い金の高さ・ランキング数
その他の特徴
- 情報コンテンツが豊富
- 一覧比較が可能