「自社商品の在庫を一元管理したい」「入力間違いや計算ミスなどの人的ミスを減らしたい」という場合は、同時在庫管理ECシステムの利用がおすすめです。
同時在庫管理ECシステムは、複数のオンラインショップにある商品を一元管理できるシステムです。システム上で、受注・発注情報、在庫数などを管理することで、在庫を調整したり、在庫余剰や売り切れによる販売機会の損失も防げます。
参考:
受注管理とは?ミスを減らして業務を効率化できるシステム9選
ただし、機能や提供形態は製品によりさまざまです。本記事では、ECサイトを運営している方や在庫管理の担当者の方に向けて、代表的な同時在庫管理ECシステムの特徴や費用などを比較しました。自社の目的に合わせたシステム選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、重要度を客観化するために既存の同時在庫管理ECシステムを紹介したサイト7個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく自社に合った同時在庫管理ECシステムを探すことができます。
※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。
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同時在庫管理ECシステムを検討するときの3つのポイント
ポイント1. 導入目的・必要な機能を明確にする
同時在庫管理ECシステムは、製品によって、備わっている機能や提供形態はさまざまです。例えば、導入後に活用したい機能が「販売管理のみ」の場合と、「製造から販売までを総合的に管理する」という場合では、求める機能が異なります。また、システムの顧客対象が、個人と法人どちらであるかにも注意しましょう。
提供形態は、オンプレミス型とクラウド型があり、オンプレミス型では自社サーバーを構築して社内で運用することになります。クラウド型はインターネット上でシステムを利用する仕組みで、複数拠点やリモート作業にも向いています。
さらにクラウド型には、インターネット上でソフトウェアを提供する事業者のASP(Application Service Provider)と、クラウドで提供されるソフトウェアそのものを指すSaaS(Software as a Service)があります。どちらの形態が自社に合っているのかも、あわせて検討しましょう。
システムによっては、おすすめの業種や業態、導入事例を紹介している場合もあるので、参考にしてみてください。その際、自社と似た商品を取り扱う企業がシステムを導入した実績があるかどうかを確認しておくと安心です。
システムの導入目的や、自社のサービスや担当する業務で必要となる機能を明確にして、システムを絞り込んでいきましょう。
参考:
在庫管理システム比較17選 - おすすめソフト | ECサイトや倉庫管理向けツールも|ボクシルSaaS
ASPとは? ITにおけるASPの意味や導入メリット、SaaSとの違いを徹底解説|メルカート
ポイント2. 連携できる外部システムを確認する
ECサイトでは、「各モール・カート」→「受注管理システム」→「在庫管理システム」の順でデータが移動するため、それぞれ異なる管理番号が割り振られることが少なくありません。
そのような場合も、同時在庫管理ECシステムを利用・連携することで、モールやカートの注文番号・受注管理番号・在庫管理番号など複数の管理番号を一元管理できます。
そのため、検討中のシステムと、自社で利用している受注管理システムなどの「外部システム」が連携できるかどうかの確認は必須です。連携可能な外部システムは、物流・伝票・決済・各配送業者提供システムなどさまざまなので、どんなシステムと連携できるのか、導入事例や実績などを確認してみましょう。
参考:
ECサイト向きの在庫管理システムとは?|在庫スイートクラウド
ECの一元管理システムとは?受注・在庫管理のメリットも一緒に解説|DigitalMarketingBlog
ポイント3. 機能に合わせて料金プランを選択する
同時在庫管理ECシステムの利用料金についても、事前に確認が必要です。システムによっては、初期費用が不要の場合もあります。
月額費用は、商品登録上限数による「商品課金タイプ」と、受注商品数による「受注課金(従量課金制)タイプ」が一般的です。
必要な機能をオプションで選択できるシステムも多いので、どの程度カスタマイズが可能かも確認しましょう。システム導入後に、一定期間使用してから、新たな機能が必要になる場合もあるので、サポート体制なども事前に確認しておくと安心です。
どの機能が必要か分からなかったり、複数のシステムで迷っている場合は、無料トライアル期間などを利用して、自社に最適なシステムを選択してください。
同時在庫管理ECシステム おすすめ8選
- 26年間、5000社の業務実績
- 「アラジンオフィス」や「Aladdin EC」など、Webとリアルのトータルソリューションを提供
- 営業・SE・運用/指導・ネットワークと各部署の担当者からなるチームによるサポート体制
顧客対象(toC/toB) | BtoB |
おすすめ業種・業態 | ネットショップ・ECの多店舗展開用、物流企業 |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | ASP |
月額/固定費 | 月額5,000円~(税抜き)/固定費なし(商品課金や受注課金もなし) |
初期費用 | なし |
無料トライアル/無料プラン | - |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | POSシステム |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 株式会社ピー・ビー・アイ、株式会社マルヒサ、株式会社夢・八天、有限会社ムーブ、株式会社ヤッホーブルーイング、株式会社エナレッジ、他 |
- ネットショップ支援12年間、3,500社以上の実績
- サービス年間流通総額2,000億以上
- 使い方・設定・導入まで、店舗ごとに専属サポート
顧客対象(toC/toB) | BtoB |
おすすめ業種・業態 | ECサイトの多店舗展開 |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | ASP |
月額/固定費 | 月額10,000円~(税抜き)、※申込月は無料、※月額費用=商品課金+受注課金。【受注課金】は従量プランと定額プランの2点から選択 |
初期費用 | なし |
無料トライアル/無料プラン | 30日間無料トライアルあり |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | 物流・伝票・決済・各配送業者提供の送り状発行システムなど ※詳細はHPをご覧ください |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 株式会社ファッション・コ・ラボ、株式会社アイ・シンク・パートナーズ、Rattle Wood様、スポーツショップ大谷、ワインキュレーション株式会社、コーユーレンティア株式会社、他 |
- 契約社数3,849社、運用店舗数は30,034店
- 現役のEC事業者が開発、40名を超える専任エンジニアが開発・保守を担当
- 在庫連携、受注処理など必要なタイミングで使いたい機能のみを導入できる
顧客対象(toC/toB) | BtoB |
おすすめ業種・業態 | EC事業者(事業規模や商材問わず) |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | ASP |
月額/固定費 | 月額10,000円〜の受注件数に応じた従量課金制 |
初期費用 | なし |
無料トライアル/無料プラン | 30日間無料トライアルあり |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | あり(決算、送り状、倉庫、POSなど様々なものと連携できる) |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 30,034店(2020年1月時点) |
アシスト店長/株式会社ネットショップ支援室
- 出荷伝票、受注伝票、納品書、後払い払込票が一体となったA3帳票を出力可能
- 顧客管理や分析管理、フォローアップ機能で優良顧客へ引き上げ
- 受注管理システムとZendeskを連携して、オムニチャネルコミュニケーションを実現
顧客対象(toC/toB) | BtoB |
おすすめ業種・業態 | 化粧品・健康食品EC事業者 |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | - |
月額/固定費 | ■受注管理機能 10,000円~ ■在庫管理機能 5,000円~ |
初期費用 | ■受注管理機能 0円 ■在庫管理機能 10,000円~ |
無料トライアル/無料プラン | - |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | クラウドPOSレジ、メールディーラー、Zendesk他 |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 株式会社I-ne、株式会社ドラフト、株式会社エクセレントメディカル他 |
- アイル独自の「CROSS-OVERソリューション」でWebとリアルの両面から支援
- 各業界別の知識やノウハウをもとに開発された業種特化型パッケージを取り扱い
- システム開発から提案・分析、運用、メンテナンスなど一貫してサポート
顧客対象(toC/toB) | BtoB、BtoC |
おすすめ業種・業態 | 複数のネットショップを運営する企業 |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | ASP |
月額/固定費 | - |
初期費用 | - |
無料トライアル/無料プラン | - |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | POSシステム、ECシステム、メール配信システムとの連携 |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 導入実績5,000社以上 |
顧客対象(toC/toB) | BtoB、BtoC |
おすすめ業種・業態 | - |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | - |
月額/固定費 | ■For BtoCプラン 35,000円~ ■For BtoBプラン 35,000円~ ■For BtoC&BtoBプラン 45,000円~ |
初期費用 | ■受注管理機能 0円 ■在庫管理機能 10,000円~ |
無料トライアル/無料プラン | 30日間無料トライアルあり |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | MakeShop、ebisumart、スマレジ他 |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 業界を問わず多くの上場・中堅企業が導入 |
助ネコ/株式会社アクアリーフ
- お知らせメールで在庫切れ前に発注タイミングがわかる
- ネットショップ上に表示したい在庫数と実際の在庫数を別に管理できる
- 「高速化オプション」をセール時など期間限定利用ができる
顧客対象(toC/toB) | BtoB |
おすすめ業種・業態 | 複数のネットショップ運営事業 |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | ASP |
月額/固定費 | オプション契約(受注管理Basicや商品登録と一緒に契約した場合):月額5,000円、単体契約:月額15,000円 |
初期費用 | 10,000円 ※アンケートに回答した場合10,000円。通常は30,000円 |
無料トライアル/無料プラン | あり(30日間)、トライアルの他無料コンサルティングもあり |
カスタマイズの有無 | - |
外部システム連携 | 各配送業者提供の送り状発行システム |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 株式会社友安製作所、森水木のラン屋、にんべん、マイニチトッカ、他 |
- 送り状ソフト、決済サービス、倉庫管理システム、メール共有ソフトとも連携
- 常に全ての店舗に適正な在庫数を表示することが可能
- セット商品の構成品も在庫数の連動が可能
顧客対象(toC/toB) | BtoC、BtoB |
おすすめ業種・業態 | ネットショップの受注・在庫・商品を一元管理するソフト |
提供形態(ASP・SaaS/オンプレミス等) | SaaS |
月額/固定費 | ■定額プラン12,000円Xアカウント数 ■従量プラン8,000円+10X201件以上の受注件数 |
初期費用 | 30,000円(速販c2) |
無料トライアル/無料プラン | 30日間無料トライアルあり |
カスタマイズの有無 | あり |
外部システム連携 | EC周辺サービスとの連携 |
対象従業員規模 | - |
導入実績 | 楽天市場などで店舗を展開しているクライアントが多数 |