Google mapに店舗情報が出るようにして集客につなげたいと考えている方の中には、以下のようなことでお悩みの方もいるのではないでしょうか?
- Google mapに店舗を登録したいけれど、その方法がわからない
- 登録する上でのポイントや注意事項などがあれば知りたい
Google mapに店舗が表示されるよう登録するには、
Googleマイビジネスの登録が必要です。しかし、手順を理解しておけば、決して難しいものではありません。
本記事では、初めての方でも問題なくGoogle mapに登録できるように登録方法の詳細を解説します。また、コロナ禍における店舗集客を考えるならやるべき対策なども取り上げます。
この記事を読むことで、スムーズかつ、集客に効果的なGoogle mapの店舗登録を進められるでしょう。
Google mapに店舗を登録する前に確認すべきこと
Google mapに店舗を登録する前に、チェックすべきポイントがあります。それは次の2点です。
- Googleのアカウントを取得しているか
- すでにオーナー登録がされていないか
それぞれどういうことなのか、なぜGoogle mapに店舗を登録する前に確認すべきなのか、詳しく解説します。
Googleのアカウントを取得しているか
Google mapに店舗を登録するためには、Googleのアカウントを取得しなければなりません。なぜなら、Googleのアカウントを持っていないと、そもそもGoogleマイビジネスの利用ができないからです。
Googleのアカウントを取得する際、店舗の代表メールアドレスで取得しておきましょう。そうすることで、Google mapを管理する担当者が変わった場合でも同じアドレスを利用できるので引継ぎに手間がかからないからです。
Googleのアカウントを取得していない場合は、次の章の最初にアカウントの作成方法を紹介するので、そちらを参考にしてください。
すでにオーナー登録がされていないか
オーナー登録されているのかどうかも、チェックしましょう。
すでにオーナー登録がされているのも関わらず新たにGoogleマイビジネスに登録してしまうと、Google mapに店舗情報が重複してしまいます。店舗情報が重複した場合、ユーザーを混乱させ、集客においてメリットはありません。
もし登録されている店舗のオーナーであることの確認が済んでいない場合は、Google検索で店舗の名前を検索して表示された店舗情報の部分に、「このビジネスのオーナーですか?」というメッセージが出てきます。
オーナー確認の方法は「Googleマイビジネスの登録」の章で詳しく解説します。
Google mapに店舗を登録する具体的な方法
Google mapに店舗を登録するには、最初にGoogleアカウントを作成し、続いてGoogleマイビジネスの登録を行います。最後は、店舗情報の入力です。こうしたGoogle mapに店舗を登録する具体的な方法を紹介します。
Googleアカウントの作成
Google mapに店舗を登録するにはGoogleアカウントを持っている必要があります。すでにアカウントを持っている方は次の章へ進んでください。
Googleアカウントを作成する際は、専用ページにて以下の項目を入力するだけです。
新しくメールアドレスを作るのではなく、今まで使用していたものを登録したい場合は、「代わりに現在のメールアドレスを使用」をクリックしてください。
そうすると、「ユーザー名」の部分の入力画面が「メールアドレス」に変更されます。前の章でも紹介した通り、店舗代表のメールアドレスで取得しておきましょう。
Googleマイビジネスの登録
アカウント作成後、Googleマイビジネスの登録を行います。登録する方法は、
Googleマイビジネスの登録ページの「今すぐ開始」をクリックして、ビジネス名や住所、電話番号、ウェブサイトなどを、画面の指示に従い入力するだけです。
住所を入力する際は、混乱を招かないようにホームページに掲載している住所と同様の表記にしましょう。
電話番号は、携帯やIP電話番号でもかまいませんが、市外局番を含む一般電話番号の方がユーザーも安心して電話できます。
また、Google側で自動的にGoogle mapに店舗情報を作成しているケースもあります。その際は、「このビジネスのオーナーですか?」というリンクをクリックして、オーナー確認が取れればGoogleマイビジネスを管理できるようになります。
オーナー確認をする方法は、以下の4通りです。
- 電話
- ハガキ
- メール
- 公式サイトのGoogle Search Console
「電話」の場合、Googleマイビジネスに登録した電話番号に電話がかかってきます。自動音声で5桁の確認コードが通知され、それをGoogleマイビジネスに入力するだけです。
「ハガキ」の場合は、確認コードが登録住所に郵送され、「電話」の時と同様に、それをGoogleマイビジネスに入力することでオーナー確認できますが、アメリカから届くため、どうしても時間がかかってしまいます。そのため、オーナー確認を早めに済ませたい人には向いていません。
また、Googleが店舗のメールアドレスを認識している場合、メールでのオーナー確認もできます。
さらに、Googleの提供しているサービスであるGoogle Search Consoleに店舗のURLがアカウント認証されている場合でも、Google Search Consoleでのオーナー確認が可能です。
以上の中からご自身に合った方法を行ってみましょう。
店舗情報の入力
Googleマイビジネスを登録する際は、ビジネス名や住所、電話番号といった情報しか入力できませんが、登録後に店舗情報の詳細を設定できます。主な項目は、次の通りです。
- カテゴリ
- 営業時間
- 特別営業時間
- 属性を追加
- 写真を追加
「カテゴリ」は、業態を選べる項目です。例えば、ラーメンを提供している店舗であれば、「ラーメン屋」を選択します。また店舗のビジネスが複数のカテゴリに属する場合、別途追加でカテゴリを登録できます。
「特別営業時間」は、臨時休業したり、祝祭日などで営業時間を変更したりするなど、特定日の営業時間を事前に設定しておける機能です。
「属性を追加」には、設備やバリアフリー、クレジットカードなどの支払い方法など、店舗の特長を追加で入力できる項目です。
そして、「写真の追加」では、店内外の写真だけではなく、サービスや食事の写真など店舗の魅力を伝え集客につなげるためにも多くの写真を掲載するようにしましょう。
店舗情報を入力する時の注意点は、オーナー確認が完了しておらず、ハガキでの確認で到着待ち段階の場合、ビジネス名・住所を変更すると、オーナー確認手続きが無効になってしまうことです。
そのため、オーナー確認前の段階では、ビジネス名・住所をそのままにしておきましょう。
コロナ禍での店舗集客を考えるならやるべき3つの対策
コロナ禍での店舗集客を考える場合、次の3つの対策方法をおすすめします。
- 「COVID-19の最新情報」の活用
- テイクアウト、宅配の追加
- 臨時休業の設定
どれもGoogleマイビジネスにおいて設定可能ですので、ぜひ活用したい機能です。
「COVID-19の最新情報」の活用
「COVID-19の最新情報」という項目も追加されたことで、新型コロナウイルスによるビジネスの変更点や対応方法について情報発信できるようになりました。
ユーザーが検索した際に目立つ部分に投稿されるため、新型コロナウイルスへの対策などの情報を発信したい際は、活用しましょう。
投稿機能を活用する際の注意点は、投稿が検索結果に表示される期間は7日間と短めで、1,500文字以内という文字数も定められていることです。
また、宿泊サービスの場合、最新情報の投稿機能はありません。さらに、個人のプライバシーが守られていない投稿や、関連性がない内容などは、削除されてしまう可能性があることも認識しておきましょう。
テイクアウト、宅配の追加
新型コロナウイルスの感染症対策として、Google mapの検索において、「テイクアウト」と「料理の宅配」のフィルタが新しく加わりました。
テイクアウトや宅配のニーズが増えていることから、これらの項目を追加しておくことで新規顧客の獲得につながる可能性が高くなります。
「テイクアウト」と「料理の宅配」は、「カテゴリー」にて設定可能です。
さらに「属性」でも、「宅配可能」「テイクアウト」「非接触デリバリー」を設定できます。
「宅配可能」は文字通り宅配していること、「テイクアウト」はお持ち帰りできること、「非接触デリバリー」は手渡しではなく玄関先に置くといった接触することなくデリバリーサービスを提供していることを意味しています。
また、テイクアウトやデリバリーなどのサービスごとに営業時間を設定できるようにもなっているため、店舗の営業時間と異なる場合は、詳細な時間を設定しておくことでユーザーにとって参考になるでしょう。
臨時休業の設定
Googleマイビジネスにおいて休業マークを設定できる機能が追加され、臨時休業の設定も可能になりました。
これまでは、投稿機能でお知らせしたり、営業時間を変更したりしか方法がありませんでしたが、休業マークを設定できるようになったため作業に手間がかかりません。ユーザー側にとっても、ひと目でがわかるというメリットがあります。
臨時休業の設定を活用するときの注意点は、臨時休業日の設定をした店舗はGoogle検索やマップに表示されません。そのため、店内の営業が休みでもテイクアウトができる場合は臨時休業日の設定をしないようにしましょう。
登録後の編集や削除の方法について
Googleマイビジネスに登録した情報は後からでも編集可能です。ここでは、登録後の編集や削除の方法についてまとめました。
登録内容の編集方法
Googleマイビジネスに登録した内容を編集したい際は、次の手順で進めてください。
- Googleマイビジネスにログイン
- 管理ページを選択する
- 左メニューから「情報」をクリック
「情報」からは、以下の内容を編集できます。
- ビジネス名
- カテゴリ
- 住所
- サービス提供地域
- 営業時間
- 特別営業時間
- 電話番号
- プロフィールの略称
- ウェブサイト
- 予約リンク
- 商品
- サービス
- 属性
- ビジネス情報
- 開業日
- 写真を追加 など
「サービス提供地域」は、市区町村や郵便番号などでエリアを設定できるため、商品や料理のデリバリーやクリーニングなどの出張型サービスなど、客先でサービスを提供するビジネスの場合に設定するのがおすすめです。
また、サービス提供地域を登録することによって、そのエリアでの検索ランキングに表示される可能性が上がります。
Google map上での店舗のURLを短縮して表示できる「プロフィールの略称」というものがあります。これは、ホームページのURLが長い場合に短縮したものを登録しておくことでユーザーにとって分かりやすくなるというメリットがあります。プロフィールの略称については、半角32・全角16文字以内で呼称を設定でき、変更は年3回まで行うことが可能です。
また、「ビジネス情報」には、店舗に関する情報を最大750文字まで入力可能です。ここで店舗の魅力をアピールすることでも、集客につなげられるでしょう。
他にも、商品・サービスや予約リンク、開業日など、細かな情報についても加筆・修正できるため、情報が誤っているときだけではなく、新しい情報を追加したいときも、「情報」ページから編集しましょう。
Googleマイビジネスは、パソコンだけではなく、モバイルでも編集可能です。Googleが提供している「マイビジネス」アプリを利用すれば、スマホでも作業を進められます。
アプリはiOS版・Android版ともにあります。スマホの操作に慣れている人であれば、アプリをダウンロードして編集をするとスムーズでしょう。
登録内容の削除方法
「一店舗だけ閉めることにした」「店舗を移転したい」などという場合などは、Googleマイビジネスの情報を削除するケースもあるでしょう。Googleマイビジネスを削除する方法と手順は以下の通りです。
手順 |
削除方法の詳細 |
Googleマイビジネスにログイン |
1. 管理画面にログイン
2. ログイン後、「情報」ページを選択 |
Googleマイビジネスの情報をリセット |
1. 「このリスティングを閉業、または削除する」を選ぶ
2. 「閉業としてマーク」「リスティングを削」のどちらかを選択
3. 「閉業としてマーク」を選ぶと赤いテキストで「閉業」ラベルがつく
4. 「リスティングを削除」にした場合、マイビジネスを完全に削除できる |
Google mapから対象店舗を削除する |
1. Google mapから対象店舗を検索する
2. 「情報の修正を提案」をクリック
3. 「閉業している、または存在しない場所」の右側にあるボタンを「はい」にする
4. 「理由」の中から適切なものを選び「送信」をクリック |
審査待ち・完了 |
1. 審査開始に関するメールが届く
2. 承認後、Google map上の情報は削除 |
審査開始に関するメールだけではなく、審査チームからの質問メールが届く可能性もありますので、小まめにメールチェックしておくことをおすすめします。
マイビジネスが削除される期間は、1週間だったり、3ヶ月かかったりと、目安となるスケジュールはありません。ユーザーに迷惑をかけないためにも、早めに削除対応しておきましょう。
まとめ
Google mapに店舗を登録する前は、Googleのアカウントを取得しているか、すでにオーナー登録がされていないか確認しましょう。そうしないと、Google mapに店舗を正しく設定できない可能性があります。
Google mapに店舗を登録するためには、Googleアカウントを作成し、続いてGoogleマイビジネスの登録を行い、店舗情報の入力するだけで難しくはありません。
店舗情報を設定する際、コロナ禍での店舗集客を考える場合であれば、「COVID-19の最新情報」の項目を追加したり、テイクアウトや臨時休業を設定することが効果的です。
Googleマイビジネスに登録した情報は、後からでも編集可能です。また、情報を削除することにも手間がかかりません。Google mapに店舗を登録して、各種設定をしっかりと行い、集客につなげましょう。