LINE公式アカウントの運用担当者に任命されたけれど、「具体的に何をしたらいいのか分からない」「成果を挙げるにはどうしたらいいのだろうか?」と悩んでいませんか?
LINE公式アカウントを計画的に運用すれば、低コストでチラシやメルマガよりも高い集客や販売促進効果が得られます。そのうえ、売上アップや認知拡大も見込めるでしょう。
LINE公式アカウントの運用で大切なことは以下の3つです。
- 運用の目的を明確にする
- 顧客のニーズを把握してターゲットを設定する
- 目的に合わせてKPIを設定する
1分でわかる!LINE公式アカウントの運用方法の全体像
LINE公式アカウントの開設から運用開始までの全体像は以下の4つのステップに大きく分けられます。 ステップ1. アカウントを開設する ステップ2. 友だち数を増やす ステップ3. 定期的に特典やお得情報を配信する ステップ4. アカウントを分析してPDCAを繰り返す ここでは、それぞれのステップについて解説します。ステップ1. アカウントを開設する
LINE公式アカウントは、LINE公式アカウントの開設ページから簡単に開設できます。 開設時の注意点として、「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があることが挙げられます。未認証アカウントは検索結果に表示されません。そのため、企業や店舗のLINE公式アカウントは「認証済アカウント」を開設するのがおすすめです。 下記の記事では、LINE公式アカウントの作り方を詳しく解説しています。LINE公式アカウントを開設する際の注意点もまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。 【2020年8月最新版】LINE公式アカウントの作り方の完全手順と事前に決めておくべき4つのこと そして、料金プランを決める際には、自社に合ったプランを選びましょう。 LINE公式アカウントは月1,000通まで無料でメッセージを配信できます。しかし、無料で利用できる「フリープラン」では1,000通を超過するとメッセージを配信できません。そのため、毎月の配信数が1,001通以上となる場合は有料プランに切り替える必要があります。 有料プランはメッセージ配信通数に応じた従量課金制になっているので、友だち数と月間のメッセージ配信回数を見極めて料金プランを選ぶと良いです。下記の記事では、LINE公式アカウントでコスパよく効果を出す方法を紹介しています。 2020年最新LINE公式アカウントの料金プラン攻略。コスパよく効果を出す技と無料活用術ステップ2. 友だち数を増やす
アカウントを開設したら、まずは友だちを増やしましょう。 LINE公式アカウントで配信するメッセージは友だち登録をしてくれたユーザーにのみ届きます。そのため、一人でも多くのユーザーにメッセージを届けることで、行動喚起につながります。 友だちを増やすには、LINE公式アカウントのIDや友だち追加用QRコードを印刷したポスターを店頭に掲示したり、店頭スタッフから来店したユーザーに直接声をかけて登録を促すと費用を抑えながら、効果的に友だちを獲得できます。 また、自社のホームページやSNS、メルマガなどに友だち追加URLを掲載して外部からLINE公式アカウントの友だち登録ができる導線を整えることも大切です。 さらに、友だち登録をしたユーザーにお会計が10%オフになるクーポンを配布したり、スタンプをダウンロードできるようにしたりするなど、友だち登録キャンペーンの実施も効果的です。 他にも、LINEが提供する運用型広告プラットフォーム「LINE広告」に出稿し、友だち登録を促す方法もあります。広告出稿の費用はかかりますが、LINE広告への出稿は小額からできます。店頭での声かけや口コミよりも短期間で多くの友だちを獲得でき、今まで出会えなかった新規のユーザーにも接触できるのが魅力です。 複数の施策を組み合わせて、まずは友だちを増やしていきましょう。 参考:5分で分かるLINE公式アカウントの使い方。必ず使いたい3つの機能とは?ステップ3. 定期的に特典やお得情報を配信する
友だちを増やすことは重要ですが、すでに友だちになっているユーザーに向けて定期的に特典やお得情報を配信して、ユーザーの満足度を高めることも大切です。 メッセージ配信やクーポン機能を活用して満足度を高めれば、友だち登録をしてくれたユーザーを新規顧客へ、また新規顧客からリピーター客への育成することが可能となります。 例えば、毎月1回クーポンを配信したり、お得な情報をタイムリーに配信したりしましょう。すると、クーポンやお得情報をきっかけに新規顧客やリピーター客の獲得につながります。 さらに、友だち登録したからこそ得られる情報を提供することで、「LINE公式アカウントを友だち追加しておくと、毎月クーポンがもらえる」、「友だちになっておくとお得な情報を知れる」という口コミが広がり新たな友だち登録につながる可能性も高まります。 友だちを増やしながら、すでに友だち登録をしてくれたユーザーに対しても定期的にインセンティブを付与し、ユーザーの満足度を高めながら新規顧客とリピーター客を獲得していきましょう。 参考:5分で分かるLINE公式アカウントの使い方。必ず使いたい3つの機能とは?ステップ4. アカウントを分析してPDCAを繰り返す
LINE公式アカウントの運用を開始したら、定期的にアカウントから得られるデータを分析しましょう。そして、自社で設定した目標を達成するために、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のPDCAを繰り返すことが大切です。 LINE公式アカウントの分析ページでは、「メッセージ」「友だち」「チャット」「タイムライン」「クーポン」「ショップカード」などのデータを確認できます。 これらのデータからユーザーのニーズを把握すれば、メッセージの配信頻度や時間は適切か、メッセージの内容はユーザーの属性にあっているか、使いやすいクーポンを提供できているかなどを見極められます。 アカウントを分析しながらPDCAを繰り返し、継続的かつ効果的に運用しましょう。 参考:PDCAの正しい意味と、業務の成果アップにつなげるための3つのポイント運用を開始する前にすべき6つのこと
LINE公式アカウントの開設から運用開始までの全体像を説明しましたが、効果的に運用するためには、事前の準備が必要です。LINE公式アカウントの運用を始める前にすべきことは以下の6つです。- 運用の目的を明確にする
- 顧客のニーズを把握してターゲットを設定する
- 目的に合わせてKPIを設定する
- 競合のLINE公式アカウントを調査する
- メッセージの配信頻度・時間を決める
- 炎上対策を含めた運用ルールを策定する
1. 運用の目的を明確にする
LINE公式アカウントの運用効果を最大化するには、運用する目的を明確にすることが必要不可欠です。運用の目的には、主に「新規顧客の獲得」「リピーター客の獲得」「カスタマーサポート」の3つがあります。 競合他社がやっているからと、目的を決めずになんとなく始めてしまうと、具体的に何をしたら良いのかが分からず、継続的な運用が難しくなります。 まずは自社の問題点を洗い出し、LINE公式アカウントを活用してその問題をどのように改善するかを考えながら、運用の目的を決めましょう。 参考:【2020年8月最新版】LINE公式アカウントの作り方の完全手順と事前に決めておくべき4つのこと LINE公式アカウント運用において重要な『目的』とは|DAD Solution Service2. 顧客のニーズを把握してターゲットを設定する
運用の目的を決めたら、ターゲットとなる顧客はどんな人か、どのような情報をどのように届けるのかを決めましょう。 ターゲットを設定する際、顧客の興味があることや、求めていることをきちんと調査しておくと、顧客のニーズに合ったコンテンツが配信できるようになります。 顧客のニーズを適切に把握して、ターゲットとなる顧客を魅了するコンテンツ制作することが大切です。 参考:SNSマーケティング戦略を徹底的に解説|Keywordmap ACADEMY3. 目的にあわせてKPIを設定する
KPIはLINE公式アカウントの目的に沿って決めるのが良いでしょう。ここでは、「新規顧客の獲得」「リピーター客の獲得」「カスタマーサポートの充実」の3つの目的別にKPI設定の例を紹介します。3-1.【新規顧客の獲得】まずは「友だち」を1,000人に増やす
「新規顧客の獲得」を目的とした場合は、「友だち数」をKPIとして設定しましょう。 「友だち」は、すでに店舗やサービスを利用したことがある顧客が登録しているケースが多いです。すなわち、友だち数が増えれば、自社の商品やサービスの認知度や新規顧客数が向上していると捉えることが出来ます。 実際にLINE公式アカウントの効果が出てくるのは、友だち数が1,000人を超えてからと言われています。まずは、友だち1,000人獲得を目標にすると良いでしょう。 参考:LINE公式アカウントの活用ポイントと非対面売上を伸ばした事例をソウルドアウトLINE事業本部長・浅見氏に聞いてきた 必ず成果を出す!LINE公式アカウントのKPI(目標)指標まとめ|Infidex3-2. 【リピーター客の獲得】LINE経由の売上10%を目標にする
「リピーター客の獲得」を目的とする場合は、「LINE経由の売上10%」をKPIに設定すると良いでしょう。LINE公式アカウントでの定期的なメッセージ配信を通して顧客とのコミュニケーションを図りながら、LINEから商品やサービスの購入ができる導線を作ることが大切です。 またリピーター客の獲得には、LINE公式アカウント機能の一つである「ショップカード」の活用もおすすめです。ショップカード機能では、ポイントの利用状況を確認できます。「発行済みカード」の枚数や「発行済み特典チケット」の枚数を分析して、リピート率の改善に役立てましょう。 参考:LINE@経由で売上を伸ばすにはどうすればいい?【伊藤久右衛門×ネバーセイネバー×メガネスーパー対談】(導入・KPI設定編)|ネットショップ担当者フォーラム LINE公式アカウント|ショップカードの設定方法と店舗以外の有効活用法も紹介 | CSジャーナル3-3.【カスタマーサポート】問い合わせに100%回答することを目指す
「カスタマーサポート」を目的としてLINE公式アカウントを利用する場合は、「問い合わせの回答率100%」をKPIに設定してみてはいかがでしょうか。 問い合わせの内容によっては、すぐに対応できないこともあるかもしれません。しかし、長い間対応できずにいると、顧客からの信頼を失うことにつながります。問い合わせの回答率100%を目標とすれば、未対応のまま保留されることを防げるでしょう。 また、チャットで受信した顧客からのメッセージ内容を分析すれば、顧客が何を求めているかを把握でき、顧客ニーズの理解が深まります。例えば、AI応答メッセージで対応できるQ&Aの内容を充実させるなど、顧客とのコミュニケーションを最適化していくと良いです。 このように、顧客の疑問にきちんと対応すると顧客満足度の向上につながります。 参考:カスタマーサポート(CS)で設定するべき7のKPI【完全版】|Tayori Blog カスタマーサポートとは?役割や顧客満足度を向上させる方法を解説4. 競合のLINE公式アカウントを調査する
競合他社がどのようにLINE公式アカウントを活用しているかを調査しましょう。 「友だち数」やタイムラインの「いいね数」や「シェア数」はベンチマークの設定の参考になります。また、どのようなコンテンツを配信しているかを調査すれば、他社の成功例を自社での運用に活かせるでしょう。 テキストや画像、スタンプ、動画をどのように活用しているのか、メッセージ配信の時間と頻度はどれくらいか、どのようなクーポンを配信しているかなど、他社の取り組みを調査しながら、顧客の反応を分析すれば、顧客のニーズを把握することにもつながります。 参考:SNSマーケティング戦略を徹底的に解説|Keywordmap ACADEMY SNS競合分析とは。ツールを使って他社アカウントの日々の投稿、フォロワーの増減を手軽に調査する方法|NapoleonCat.5. メッセージの配信頻度・時間を決める
メッセージを配信しても、ユーザーに読んでもらえなくては効果が得られません。開封率を上げるためにも、適切な配信時間と配信頻度を設定することが大切です。 例えば、メッセージの開封率やクーポンの利用率は、ユーザーの時間に余裕がある時間を狙うと高まる傾向があります。朝の忙しい時間は避けて、平日の昼休みや夜のゆったりと過ごす時間帯にメッセージを配信すると良いでしょう。 また、毎日配信など配信の頻度が高すぎるとユーザーにうるさく感じられ、アカウントをブロックされる可能性があります。ブロックされてしまうと、配信メッセージがユーザーに届かなくなってしまうので、より多くのユーザーにメッセージを読んでもらうためにも適度な頻度でメッセージを配信しましょう。 まずは、週1回を目安に配信するのがおすすめです。配信する曜日は、休日前の金曜日に配信する企業が多いようです。しかし、他社と同じ時間に配信してしまうと、配信したメッセージが埋もれてしまい、きちんと読んでもらえない可能性があります。そのため、配信時間が重ならないように曜日や時間をずらす工夫も必要です。 適切な配信時間と配信頻度は、取り扱っている商品やサービスによっても異なるので、競合企業の配信状況も参考にしながら、自社に最適な配信のタイミングを設定すると良いでしょう。 参考:【SNS担当者必見】LINE公式アカウント運用で成功するには?[LINE運用代行 Vol.2] - コラム|AdMarket LINEノウハウ公開!ブロック防止対策&メッセージ配信時間はここを狙え【実践編】|Social Media Lab LINEメッセージ配信のコツ|開封率を高める工夫や企業事例|LINE for Business6. 炎上対策を含めた運用ルールを策定する
LINE公式アカウントには、利用規約が定められています。知らないうちに禁止行為に抵触してしまい、アカウントの利用が停止されるということがないよう、事前に利用規約の内容を確認し、自社の運用ルールを作成しておきましょう。 自社の運用ルールを作成する際には、運用体制も整えましょう。LINE公式アカウントを運用するには、定期的なメッセージ配信の他にも、顧客ニーズの分析し、それを反映しながらPDCAを回す必要があります。誰が何をするのか、役割を明確にしておくと、スムーズにPDCAを回せます。 また、炎上対策として、複数人で配信するコンテンツを確認する体制を構築するのも良いでしょう。万が一、炎上してしまった場合や第三者にアカウントを乗っ取られてしまった場合など、想定されるトラブルに対する対処法を事前に決めておくことも重要です。そうすることで、もしもの際に落ち着いて対処できます。 配信するコンテンツ内容やチャット対応など、顧客とのコミュニケーションの取り方もマニュアル化しておくと、担当者が変更になっても配信するコンテンツの質を担保できます。 参考:LINE公式アカウント 利用規約|LINE SNS企業アカウント開設から運用するまでの3ステップを紹介|Influencer Marketing Tokyo 【企業SNS】プラットフォームの決め方と運用ルールが大切!|n2p成果につながる運用を実現する3つのコツ
これまで、LINE公式アカウントの運用を開始する前にすべき準備事項をお伝えしました。実際に運用を開始して成果につなげるには、以下の3つのコツを押さえましょう。 コツ1. LINE公式アカウントを中心とした業務フローを構築する コツ2. 親しみやすいコミュニケーションを200字前後で取る コツ3. 初回の配信メッセージでブロック防止対策をする ここでは、それぞれのコツを運用事例と併せて紹介します。コツ1. LINE公式アカウントを中心とした業務フローを構築する
顧客とのコミュニケーションは電話が中心という企業は多いのではないでしょうか?これをLINE中心とすることで、顧客の利便性が高まり、見込み客の獲得につなげられます。 例えば、問い合わせや資料請求をLINEチャットで対応すれば、初期検討段階の見込み客と接点を持てます。また、これまで紙でやりとりしていた契約をLINEで完結すれば、スピーディな契約締結が可能です。 参考:LINE公式アカウントの活用ポイントと非対面売上を伸ばした事例をソウルドアウトLINE事業本部長・浅見氏に聞いてきた事例1:要望のヒアリングから注文、納品までLINEチャットで完結【オリジナル野球ユニフォーム FUNGO】
オーダーメイドの野球ユニフォームを制作している「ファンゴ」では、要望のヒアリングから注文、納品までをLINEチャットで完結させたことにより、今まで約1ヶ月かかっていた問い合わせから注文までの時間を平均1〜2週間に短縮できました。 LINE公式アカウントの導入前は、主に電話やメールで注文を受けていましたが、細かなデザインの要望は話し言葉では伝わりませんでした。そこで、顧客に野球ユニフォームのイメージデザインを紙に描いてもらい、その写真をLINEチャットで送ってもらうことで、問い合わせから注文までの時間を大幅に短縮しました。 また、LINEチャットで顧客とのやり取りを完結することで、問い合わせから発注までのやりとりをチャット画面のスクロールだけでまとめて確認できます。一方、顧客はデザインや見積もりを野球チームのメンバーへLINE上で簡単に共有できるようになりました。 LINEを中心とした業務フローを構築したことにより、リードタイムの短縮だけでなく顧客と店舗の両方の利便性が高まり、今では注文方法の9割がLINEチャットとなりました。引用:LINE for Business参考:注文方法の9割が「LINEチャット」!野球ユニフォーム専門店の活用事例|LINE for Business
コツ2. コミュニケーションはスタンプや絵文字を活用し、長文は避ける
テキストでのコミュニケーションがメインになるLINE公式アカウントでは、親しみやすいコミュニケーションを取りましょう。 LINE公式アカウントの魅力は、家族や友人と連絡を取る感覚で企業と接点を持てることです。しかし、長文の堅い文章でのコミュニケーションでは、ユーザーとの距離は縮まりにくいです。 200字程度の簡潔にまとめた文章に、絵文字やスタンプを含め、親しみやすさを加えて対応しましょう。すると、企業に対する好感度が高まり、親近感をいただいてもらえます。 参考:【SNS担当者必見】LINE公式アカウント運用で成功するには?[LINE運用代行 Vol.2] - コラム|AdMarket事例2:コミカルなキャラクターを活用して売上増加【プリマハム株式会社】
食肉加工食品メーカー「プリマハム株式会社」では、LINEプロモーションスタンプとして作成した「あらびき星人ソップリン(以下、ソップリン)」を活用したコンテンツを配信しています。 ゆるくてかわいいソップリンを通して、ユーザーとの距離を近づけていった結果、ユーザーとの距離が縮まり、売上増加につながりました。 同社では、40~50代の消費者には認知度が高いものの、10~30代においては認知度が低い点が課題となっていました。そこで、若い世代と接点が持てるLINE公式アカウントを導入しました。 配信するコンテンツは商品訴求だけではなく、ソップリンのスタンプを配布したり、応答メッセージを活用してソップリンと会話をしているようなコミュニケーションを提供しました。 このようなソップリンの世界観を守りながら、楽しいコンテンツを配信することで、ユーザーに親しみを感じてもらえ、顧客のファン化にも成功しました。そして、LINE公式アカウントと他の販促施策をあわせた結果、主力商品である「香薫あらびきポークウインナー」の販売数量は、2015年と比較して6割増加しました。引用:LINE for Business参考:スタンプで生まれたキャラクターが愛されて売上増!?プリマハムのLINE公式アカウント活用事例|LINE for Business
コツ3. 初回の配信メッセージでブロック防止対策をする
初回の配信メッセージで、配信頻度が高いと感じたら「ブロック」ではなく「プッシュ通知をオフ」にするように誘導したり、クーポンやユーザーが求めている情報を提供するなど、ブロック防止対策を行いましょう。 アカウントをブロックされてしまうと、配信したメッセージがユーザーに届かなくなりますので、集客や販売促進を目的としてLINE公式アカウントを運用する場合はブロック率を下げた方が良いです。 配信頻度が高いメッセージがうるさく感じられてしまう原因には、配信する頻度だけでなく、プッシュ通知でメッセージを受信することにもあります。初回メッセージで「通知が多いと感じた場合は、トーク画面右上の「トーク設定」から「通知」をオフにしてください」というように、「ブロック」ではなく「プッシュ通知をオフ」に誘導することで、ブロック率を下げられるでしょう。 また、友だち追加時や定期的にクーポンを配布するなど、ユーザーにとって有益な情報を提供すると、ユーザーは友だちに登録しているメリットを感じるため、ブロックされにくくなります。 初回の配信メッセージでブロック防止対策を行い、LINE公式アカウントを効果的に集客や販売促進に活用しましょう。 参考:【SNS担当者必見】LINE公式アカウント運用で成功するには?[LINE運用代行 Vol.2] - コラム|AdMarket事例3:友だち数の増加とともに増えたブロック率をクロスターゲティングで4%抑制【株式会社ベネッセコーポレーション】
新課程・新入試に関する最新情報を発信するLINE公式アカウント「ベネッセ 教育情報」では、LINE広告でLINE公式アカウントの友だちを獲得する「Cost Per Friends」(CPF)と、LINE公式アカウントの運用で取得したデータをLINE広告の配信対象として活用できる「クロスターゲティング」の機能を併用しました。 その結果、CPFの友だち獲得単価を維持しながら、ブロック率を4%抑制することに成功しています。 同社は、CPFを活用して友だちを獲得していきましたが、友だち数が増えると同時にブロック率も増えてしまうという課題に直面しました。 そこで、あいさつメッセージから人気コンテンツにすぐにアクセスできるように導線を設計するなど、顧客が知りたい情報をタイムリー届けることに力を入れながら、反応の良いユーザーのデータを類似拡張してCPFを配信することで、集客の量と質の向上を図りました。 これにより、本当に新入試・新課程に関する情報を求めているユーザーへのアプローチが可能となり、友だち追加後のブロックの抑制にもつながりました。このようにクロスターゲティングを活用してCPFを配信した結果、友だち獲得単価は維持しながらも、ブロック率を4%ほど抑えられました。引用:LINE for Business参考:友だち数の増加に伴うブロック率増加を阻止!ベネッセ流のLINEクロスターゲティング活用法|LINE for Business データの横断的活用で、LINE広告のターゲティング精度を高める「クロスターゲティング」|LINE Business
LINE公式アカウントを運用する際の3つの注意点
LINE公式アカウントを運用する上で、下記3点に注意する必要があります。- チャットの履歴には保存期間がある
- 配信メッセージの取消・削除はできない
- 認証済アカウントは名称変更ができない
注意点1. チャットの履歴には保存期間がある
チャットの履歴には保存期間があり、テキスト・画像・ビデオ・ファイルなどメッセージの種類によって保存期間が異なります。各保存期間は下記の通りです。- テキストやLINEスタンプのチャット:1年
- 画像やビデオなどのコンテンツメッセージ:2週間
- ファイル:1週間