製作、広告計測、SEO、ツール利用などの際に「◯◯タグ」という言葉をよく耳にしますが、なんとなく知っているようで良くわからないという方も多いのではないでしょうか。
タグの種類は年々増えており、種類や注意点を抑えないと「ちゃんと計測できない」「ツールが動作しない」といったトラブルに見舞われます。
そうならないためにも、最低限抑えるべきポイントを簡単に説明いたします。
そもそもタグとは
前述のとおりタグの数は無数に存在しますが、最低限知っておくべき種類は大別すると3つに分類できます。これらを知っているだけで、製作会社の方やクライアントと円滑に情報のやりとりができるようになります。
1.htmlタグ
どのようなページなのかという情報や、ページ上のテキスト、画像、リンクなどを表示する際に必要なものです。
2.コンバージョンタグ
購入数、申込数、資料請求数などのコンバージョンを測定するためのタグです。
3.ツール用制御タグ
Google Analytics、ヒートマップ、ABテストツールなどを使用するために埋め込むタグです。
1.htmlタグとはウェブページを表示するためのタグ
WEBページはhtmlという言語で作られています。htmlでは、<>で囲むことにより、他の文字列とは別のレベルで解釈されます。
例えば・・・
- 画像を貼る<img>タグ(イメージタグと読みます)
- リンクを貼るタグ <a href="URL" >~</a>
- どのようなサイトなのかを表す<title>タグ
などがありますが、もっとざっくり説明すると、下の図のような形になっています。
※詳しく知りたい方は、下記サイトを御覧ください。また、実際に適当なウェブページのソースを表示(Ctrl+U)して、実際の画面と比較してみるとよりわかりやすいかもしれません。
このhtmlの書き方(構造)は、SEOにも関連してくる部分なので、SEOに強い構造に興味がある方は下記の記事をご覧ください。
ウェブサイト・ウェブページは複雑なように見えて、これらのタグの組み合わせで作られています。またこれから説明する残りのタグも、このタグの組み合わせの中に埋め込むことで様々な役割を果たします。
2.埋め込んたページからアクション完了の情報を発信するコンバージョンタグ
リスティング広告などのウェブ広告の運用をするときに忘れてはいけない、購入数・申込数、資料請求数などの成果を計測するためのタグです。
このタグを目的の完了地点に埋め込むことで、そのページが表示された回数を計測できるようになります。
※詳しく知りたい方は下記の記事を御覧ください。
3.埋め込んだページに機能を追加するツール用制御タグ
ABテストや、ヒートマップといったツールの制御タグをウェブページに埋め込むことで、画像を切り替える(ABテストツール)、ユーザのマウスの動きを取得する(ヒートマップツール)といった各ツールの機能を対象のページに持たせることができます。
コンバージョン・制御タグの埋め込み方と注意点
タグはhtmlファイルをテキストエディタで開き、所定の位置にコピペするだけなので、作業としてはとても簡単です。ただし、3つの点の注意する必要があります。
1.正しいページに埋め込む
特にコンバージョンタグを誤ったページに埋めてしまうと、数字が増えない、極端に増加したなどのトラブルを招くため、必ず正しいページであるかを確認して埋めましょう。
2.埋め込む位置に注意する
埋め込む場所はタグごとに決まっているので、正しい埋設位置に埋め込みましょう。
正しいページに埋め込んでも、正しい位置に埋め込まれなかった場合、動作しないこともあります。
制御タグやコンバージョンタグには、「<head>内」「</body>直前」
などの指示が必ずあるはずなので、指示にそって埋め込みましょう。
3.htmlソースに注意する
すでに記載されているhtml(サイトの情報)を消さない用に注意しましょう。
タグを埋め込んだり抜いたりする際に、誤ってカッコを一つ消してしまうだけで、サイトの表示が崩れてしまうことが有ります。埋め込む際にはバックアップをとっておくのも一つの手でしょう。
まとめ
タグを用いた数値計測やツールの利用は昨今のウェブマーケティングにおいて基本中の基本と言っても過言ではありません。それぞれのタグの詳細を把握し、タグ博士になろうと思ったら時間がいくらあっても足りないかもしれませんが、前述の基本を知っているだけでも十分に役立つと思いますので、まずは基本をマスターすることから始めてみましょう。