リスティング広告を作成、運用するためのアカウントやキャンペーンの概念については理解しているが、具体的にどのように広告グループを作成したら良いかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ここに記載しているポイントを参考にキーワードを選定し、より良い広告グループを作成すればあなたのリスティング広告の成功にきっと繋がります。広告グループの重要性を初め、効果の出る広告グループ作成の考え方を、広告代理店で勤務する筆者が詳しく解説します。
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各階層で設定できる内容について説明します。
キャンペーン:入札価格・予算設定・地域配信・時間曜日配信設定・デバイス等
広告グループ:入札価格・スマートフォン入札価格調整率・対象外キーワード
キーワード :入札価格・マッチタイプ
広告 :タイトル・広告文・表示URL・リンク先
このように各階層で、設定できる内容は異なりますので注意が必要です。今回取り上げる広告グループは、「キーワード」「広告」で構成されています。例えば、検索エンジンで「広告」と検索すると、下のようなリスティング広告が出ます。
上記の場合だと、ユーザーは「広告」と検索しており、広告に関連するリスティング広告が表示されています。この「広告」のように、ユーザーが検索する語句に該当するよう設定するワードを[キーワード]と呼びます。
設定方法によっては設定されたキーワードと同様の意味合いの内容のリスティング広告が表示されます。次に表示されているリスティング広告を細分化して説明していきます。
表示URLのリンク先には、広告と整合性の取れたランディングページであることが重要です。
このように何の広告なのか説明しているのが、[説明文]です。
*広告文には文字数の制限があります
(Yahoo!スポンサードサーチの場合)
・タイトル:15文字まで
・説明文:19文字 × 2行まで
・表示URL:29文字まで
(Google アドワーズの場合)
・タイトル:全角15文字、半角30文字まで
・説明文:全角19文字 × 2行、半角38文字×2行
・表示URL:半角35文字まで
参考:【社内資料公開!】 リスティング運用担当者は必見!最新のYahoo!、アドワーズ入稿規定まとめ
タイトル、説明文がユーザーの求めているもしくは魅力的な内容であって初めてリスティング広告はクリックされます。よって、広告グループの作成における、広告の作成次第でリスティング広告の効果を左右します。それでは、これより広告グループを作成するにあたってのポイントをご説明致します。
よって、良い広告グループとはキーワードと広告、URL先の関連性が高いものです。逆に、悪い広告グループとは、キーワードと広告、URL先の関連性が低いものです。それでは、良い広告グループと悪い広告グループをサッカーに関する広告グループを例に説明していきます。
ピンク:広告グループ オレンジ:キーワード
この広告グループは典型的な悪い広告グループです。なぜなら、「サッカーシューズの値段」、「サッカーシューズの通販」そして、「サッカーボールの値段」を求めているユーザーに同じ広告を出しているからです。訴求が弱くなります。
ましてや「サッカーシューズ」と「サッカーボール」では、そもそものユーザーのニーズが異なります。そこで下記のようにキーワードの属性によって、広告グループを作成することでユーザーが求めている商品の広告が表示されます。
ピンク:広告グループ オレンジ:キーワード
広告文は1広告グループで複数個設定できますが、表示されるものは1文なのでよりユーザーの検索している内容と一致していることが好ましいです。なので、キーワードの属性ごとに分けることは重要となってきます。
キーワード作成に迷ったら、こちらを参考にしてください。
参考:代理店おススメ!リスティング運用時の便利ツール8選
参考:キーワード選定で失敗しないための8つのポイント|リスティング広告
この広告文を読めば、サッカーシューズそして激安販売していることがわかります。
この広告文を読んでも、激安で販売されていることはわかるが、サッカーシューズが置いてあるかはわからないですよね。よって、広告作成時にキーワードと広告の関連性を高めることが重要なのです。
また、「広告にキーワードの語句を加えることは効果的」と言えます。広告にキーワードを加えることでメリットとして、
上記のABテストが悪い理由として、タイトル、説明文がバラバラでどの訴求が効果あったのか検証しにくいという点が挙げられます。
良いABテスト例の広告だと、すべての広告のタイトル、説明文2は同じにし、説明文1の赤くなっている部分を変えて配信します。そうすることで、配信後のクリック率を見れば、ユーザーが何に魅力を感じてクリックしたのかを判別することが可能となるのです。もしこれが、タイトルも説明文もバラバラでABテストしたら広告のどの要素が影響して、クリック率が他広告より高いのか判別できないからです。
ABテストを実施する上で注意しなければいけないのが、
・広告の内容をバラバラにしすぎないこと
・ある一定期間配信する必要がある
クリックされている広告とクリックされていない広告、その2つの違いが何かを知ることは、リスティング広告を運用する上で大きなヒントとなります。
例えばWebサイト上で商品Aと商品Bを扱っていたとします。
◯商品Aの広告をクリック → 商品Aについてのランディングページ
だと内容は、等しいのでユーザーはそのまま読み進めると考えられます。
◯商品Bの広告をクリック → 商品Aについてのランディングページ
ですとユーザーは商品Bの情報を知りたくて広告をクリックしたのに、違う商品のランディングページにいってしまうことになります。そうするとユーザーの求めている情報ではないので、すぐに離脱してしまいます。なので広告文とURL先の内容に整合性を持たせることが重要です。
リンク先に関わらずこれまで述べてきた、広告グループを構成している「キーワード」「広告文」「表示URL」の関連性を高めることは広告掲載順位を決める品質スコアに影響します。
この5つのポイントを守ると広告の費用対効果が上がるので、上記のような点に気をつけていきましょう。次に広告グループ作成時に、陥りがちな失敗パターンをご紹介します。
各キャンペーンには、日予算が設定してあります。その日予算を広告グループで配分されるわけですから、広告グループが多すぎると広告が掲載されるチャンスが限られてしまいます。
このように、検索ボリュームにおける日予算消化を考えた上での、1キャンペーンあたりの広告グループ数を決める必要があります。
1キャンペーンあたりの最適な広告グループ数は、キャンペーン内容によって異なりますが、広告グループを分ける基準としては、広告商材のカテゴリ数・リンク先の数で決めることが出来ます。もしあなたが家具ショップを営んでおり、「ソファ」というキャンペーンにどのくらいの広告グループを入れるか悩んでいるとすると、ソファの訴求ポイントごとの種類により、広告グループを分けることになります。
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