SNSの普及により、インフルエンサーマーケティングを導入している企業も多くなりました。比較的新しいマーケティング手法ですので、企業に運用代行を依頼するのが現在の主流です。
インフルエンサーマーケティングを始める際は、依頼する会社の選定が重要です。この記事では、おすすめのインフルエンサーマーケティング会社を10社紹介します。
具体的な事例の解説もしていますので、ぜひインフルエンサーマーケティングを始めるときの参考にしてください。
インフルエンサーマーケティングを代行!PR会社一覧 ≫
[toc]
インフルエンサーマーケティング会社とは
インフルエンサーマーケティング会社は、すべてを委託できるディレクション型と、クライアント主導のプラットフォーム型に分けられます。
ディレクション型
インフルエンサーマーケティング業務を委託できる形態です。専門のコンサルタントが対応するので、初心者におすすめです。
プラットフォーム型
クライアントが自ら、プラットフォームに登録されているインフルエンサーを選ぶ形態です。人選からおこなうので、インフルエンサーマーケティングのノウハウが必要です。
自社の状況や経験に応じて最適なものを選んでください。ここでは、ディレクション型・プラットフォーム型の会社を、それぞれ5社ずつ紹介していきます。
インフルエンサーマーケティング会社の選び方
インフルエンサーマーケティング会社を選ぶ時は、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。ここでは、注意するとよいポイントを3つ紹介します。
ポイント1.最適なインフルエンサーをキャスティングできるか
インフルエンサーマーケティングは、キャスティングによって、プロモーション効果が変わります。マーケティング効果を高めるために、条件フィルターなどを利用して、最適なインフルエンサーを選んでください。自社のサービスと関連したインフルエンサーを選ぶことが大切です。
自社のサービス属性に合っているかは、インフルエンサーの普段の投稿内容などをもとに、総合的に判断しましょう。
ポイント2.明確な効果測定基準を持っているか
インフルエンサーマーケティングは、中間指標であるKPIなどを利用して、目標値を達成したかを、客観的に分析することが大切です。優れたインフルエンサーマーケティング会社は、目標が達成できたかどうか確認するために、明確な効果測定基準を持っています。
参考:
KPI・KGIとは?目標達成のために知っておきたい違いと設定方法
ポイント3.費用体系は明確か
インフルエンサーマーケティング会社の費用体系は、クライアントのマーケティング戦略に大きな影響を与えます。インフルエンサーマーケティングの費用は、インフルエンサーのフォロワー数や影響度によって変化しますが、効果分析にかかわってくる重要なファクターです。意識して選ぶようにしましょう。
ディレクション型のインフルエンサーマーケティング会社5選
ディレクション型のインフルエンサーマーケティング会社では、インフルエンサーの選定や運用まで、すべてを担当します。専門のコンサルタントからアドバイスを受けられるため、インフルエンサーについての情報や経験を持たない企業におすすめです。
winsta(株式会社クロスリング)
特徴
株式会社クロスリングのサービスの1つである「winsta」は、「SPRAY(スプレイ)」と呼ばれる人工知能ツールを利用したマッチングサービスをおこなっています。美容・ライフスタイルの分野で影響力のある女性インフルエンサーが参加しているのが特徴です。
総フォロワー数は2018年4月末で1.4億人を誇り、日本最大級の女性インフルエンサーネットワークを構築しています。
実績
日焼け止めサプリメントを広く認知してもらうため、東京ガールズコレクションでブースを運営した実績があります。インフルエンサーによる来場者へのサンプリングや、SNSへの投稿を実施し、リーチ数(広告への到達数)は87300人、「いいね」は2286獲得しています。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
美容やライフスタイルの分野に強い、女性インフルエンサーを起用したい方。
Find Model (株式会社Find Model)
特徴
株式会社Find Modelは、東証一部上場企業を中心に1,500件以上の提供実績を誇る、インフルエンサーマーケティング会社です。専門メディア「Insta Lab」のノウハウも提供しています。1,000人以上のインフルエンサーから、自社のサービスに合った人材を起用できます。
実績
adidas・HONDA・リクルートなど、有名企業との取引実績があります。インスタグラマーの画像を二次利用できるため、販促用ランディングページやSNS広告などが容易に作成可能です。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
インフルエンサーマーケティングを導入して、投稿画像を二次利用したい方。
3MINUTES (株式会社3ミニッツ)
特徴
「3MINUTES」は、約1万人のインフルエンサーネットワークを持ち、最適な人材を選定します。インフルエンサーとの関係構築を重視し、ひとりひとりの個性を尊重するマーケティングが特徴です。
実績
テレビ朝日・電通・花王など、350社以上との取引実績があります。「eimy istoire」 「ETRÉ TOKYO」など、自社のミレニアルズ世代向けインフルエンサー活用ブランドで得た最新ノウハウを提供しています。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
ミレニアルズ世代、特に27~32歳の女性に訴求したい方。
Adgenic(THE COO株式会社・株式会社クリエイターズマッチ)
特徴
「Adgenic」は、インフルエンサーの投稿コンテンツを、二次利用できるマーケティングサービスです。インフルエンサーマーケティングとクリエイティブ製作という両面から、実践的なマーケティングプランを提供しています。
実績
人気コンテンツを再利用することで、リマーケティング効果を実現させています。Twitter・YouTube・Instagramなどの主要なSNSに対応しており、特にInstagramに力を入れています。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
フォロワー数10,000~100,000人規模の、女性タレントインフルエンサーを探している方。Instagramを利用したインフルエンサーマーケティングを考えている企業。
UUUM (UUUM株式会社)
特徴
「UUUM」は、YouTuberに特化した、インフルエンサーマーケティングサービスです。圧倒的な集客力を持つYouTuberを中心とした、プラットフォームを提供しています。また、海外YouTuberを利用した、外国人観光客の集客プロモーションなど、YouTubeの特性を生かしたサービスを展開しています。
実績
男性用のボディシャンプーを紹介する動画を、人気YouTuber4人が制作しました。個性を活かしながら商品の特徴を紹介するこの動画は、再生数340万回以上、コメント数約3000件と素晴らしい効果を生んでいます。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
商品のプロモーションに、人気YouTuberを使いたい方。
プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング会社5選
プラットフォーム型では、自社の裁量でインフルエンサーを選ぶことができます。選定のための知識は必要ですが、低コストなのが魅力です。
SPIRIT(LIDDELL株式会社)
特徴
「SPIRIT」は、低コストでインフルエンサーを活用できるサービスです。公募形式で意欲の高いインフルエンサーを集められるのが特徴です。
実績
展示会のマスコミ記者発表と内覧会の誘致に、インフルエンサーを32人起用しました。公募形式で意欲の高い人材を効率的に集めたことにより、フォロワー単価が1.3円と、相場の三分の一程度におさえることに成功しています。
料金
20%のプラットフォーム利用手数料。詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
コストをかけずに、女性インフルエンサーを活用したい方。
CLOUD CASTING(BIJIN&Co.株式会社)
特徴
「CLOUD CASTING」は、14,500人以上のインフルエンサーが登録しているマーケティングサービスです。関東だけではなく、地方在住のインフルエンサーが多く登録しています。
実績
業界最高水準のコストパフォーマンスを武器に、8,000以上のオファーを成立させています。
料金
システム利用料とキャスト報酬料。詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
地元在住のインフルエンサーを活用したい方。
expaus(株式会社Lxgic)
特徴
「expaus」は、マッチングツールを用いることで、意欲の高いインフルエンサーを集められるサービスです。起用条件を自由に決められるため、状況に応じたインフルエンサーマーケティングが可能です。
実績
某コスメ企業は、Instagramで総フォロワー数20万人となる10人のインフルエンサーに投稿を依頼し、約3ヶ月実施しました。その結果、売上が30パーセントアップの効果を得られました。
料金
月額利用料金のみ。詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
継続的にインフルエンサーマーケティングに取り組みたい方。
dary(デザイングループ)
特徴
「dary」は、インフルエンサーによるニッチ層へのマーケティングを実施しています。一般消費者に対するインフルエンサーの影響力を利用して、顧客層へ細分化されたアプローチを可能にします。
実績
女性向けファッション雑貨通販サイトにて、53名のインフルエンサーを起用。ユーザーが好きなコーディネートに投票するコンテストを実施し、月間新規ユーザーが15パーセントアップしました。
料金
投稿費用とインフルエンサーへの報酬費用。詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
意欲の高いインフルエンサーを選びたい方。
Gantale(YS MEDIA AGENCY INC)
特徴
Gantaleは、海外インフルエンサーに特化した、マーケティングサービスです。海外プロモーションの活性化に積極的で、インフルエンサーとのタイアップ動画の作成も担当しています。
実績
某観光地は、日本を旅するのが初めてという「カップル旅インフルエンサー」を起用しました。二人が旅する軌跡を公式HPで公開し、旅行プランの提案をしたほか、それぞれのブログで詳細な紹介をしてもらい、海外での認知度アップに成功しました。
料金
詳細はお問い合わせください。
こんな人におすすめ
自社の商品やサービスを海外展開したいが、言語の壁を感じている方。海外インフルエンサーとのタイアップ動画を作成してほしい方。
インフルエンサーマーケティングの導入事例
ここでは、インフルエンサーマーケティングの導入事例を、2つ紹介します。
導入事例1.メルカリの場合
背景
メルカリは、テレビCMによって知名度を大きく伸ばしましたが、サービス内容を知らない消費者に向けたマーケティングを模索していました。
導入の流れ
ユーザーを増やすためのプロモーションとして、10名以上のYouTuberを起用したインフルエンサーマーケティングをおこないました。インフルエンサーは、ユーザーにサービスの魅力を伝えるために、実際に利用している動画を投稿しました。
成果
投稿動画は、100万弱の再生回数を記録し、通常より30%~40%高い広告効果がみられました。YouTuberの私物をメルカリで取引することで、フリマアプリとしての価値を広めることに成功しています。
参考:
メルカリが仕掛ける、インフルエンサーマーケティングとは。-メルカリ 鋤柄直哉氏|RIPPLY
導入事例2.森永製菓の場合
背景
テレビをあまりみない世代の10代女子中高生に向けて、バレンタイン企画の「友チョコ」の販売を促進させたいと考えていました。
導入の流れ
友チョコの販売促進のために「りかりこ」という10代の人気双子モデルダンスユニットを起用しました。りかりこは、「友チョコ方程式ダンス」というオリジナルのダンスをYouTubeに投稿しました。
成果
インフルエンサーの投稿動画は、若年層にうけて、10万回以上の再生回数を記録しました。さらに「友チョコ方程式」というキーワードも話題となり、Twitterで約4300ツイート、約530万インプレッションを達成しました。
参考:
2018年も注目!期待集まるインフルエンサーマーケティングの最新事例|innova
まとめ
インフルエンサーマーケティングは、多数のフォロワーを持つインフルエンサーを利用するマーケティング手法です。コミュニティ内で影響力のある人間を起用して、消費者により近い位置から商品のプロモーションができます。
成果を得るためには、自社サービスや商品とマッチするインフルエンサーに依頼し、効果的な投稿や企画が必要です。まずは、成功の鍵となる「どのインフルエンサーマーケティング会社に依頼するか」の選定に、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
インフルエンサーマーケティングを代行!PR会社一覧 ≫
参考にしたサイト
『インフルエンサーマーケティング』とは?自社サービスでも有効?|エムタメ!
【SNS別】インフルエンサーマーケティングの基本情報とケース・スタディ3選|innova
2018年も注目!期待集まるインフルエンサーマーケティングの最新事例|innova
基礎から応用まで5分で理解するインフルエンサーマーケティング|Insta Lab
2019年も注目のインフルエンサーマーケティング会社21選|Insta Lab
インフルエンサーマーケティングとは?|klear
メルカリが仕掛ける、インフルエンサーマーケティングとは。-メルカリ 鋤柄直哉氏|RIPPLY