「自社メディア用に効果的なコンテンツプランを立てたいが、検索需要のあるキーワードが分からない」「なるべく費用を掛けることなく、着実に順位を上げていくにはどうしたら良いだろう」「レポート作成に掛けている時間と手間を減らしたい」と、SEO業務において悩みは絶えませんね。
トラフィックを常に獲得するために、コンテンツを継続的に発信するなどの手立てを探っておられる方もいるでしょう。メディアを育てるのには地道な努力が必要ですが、「なんとかしてプロセスを簡素化したい」との叫び声が聞こえてきます。
ところがSEOツールを利用したいと思っても、どのツールがいいのかを検討するポイントが掴めず、お困りの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SEOツールを選定する際にチェックすべきポイントやおすすめのツールを紹介します。
なお、重要度を客観化するために既存のSEOツールを紹介したサイト9個を調査し、出現頻度をスコアリングしました。出現頻度の高い順に掲載しているので、この記事を読めば効率よく良質なSEOツールを探すことができます。
※出現頻度が同数の場合は、アルファベット順に掲載しています。日本語名については、ローマ字表記で判断しています。
参考:
初めてでもすぐに使える!初心者向け無料SEOツール10選
検索1位を狙えるSEOキーワードの選び方と、選定時に使いたい無料ツール5選
【2020年最新版】SEOツールおすすめ20選を大公開!|PINTO!
【2020年最新版】SEOチェックツールを目的別に比較【無料ツール25選】|AIアナリストブログ
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SEOツールを検討するときの3つのポイント
ポイント1. SEOツールで使いたい機能を洗い出す
SEOとひとくちに言っても、外部・内部対策等、さまざまな要素が絡んでおり、また対策のどの段階にいるかも、各社によって異なるでしょう。
SEOに関して現在、どのようなゴールを設定していますか。
検索需要にマッチしたコンテンツ・キーワード選定をするために、ボリューム調査をすることでしょうか。あるいは、ウェブサイトのスピードを最適化することを重視しておられるでしょうか。
まずは、社内で重視するKPIを明確にした上で、ツールに求める機能を洗い出してみましょう。ツールの比較検討は、そこから始まります。
このことを念頭に置いた上で、どのツールにも共通するのは競合調査の充実度と言えます。例えば、自社・競合サイトでトラフィックを獲得しているキーワードはそれぞれどのようなものか、またそれらは効果的に用いられているか、等求めるレベルのデータを効果的に弾き出してくれるツールを見定めていきましょう。
Yahoo!やBing、Youtube等、Google検索以外のプラットフォームの調査・分析ができるかについても、要チェックです。
ちなみに日本版Yahoo!はGoogleの検索技術を採用しています。各社とも検索結果の特色は異なるために表示画面は異なりますが、アルゴリズムに関しては同じ仕組みで動いています。
しかし、Googleに次ぐ世界第2位の検索エンジンであるYouTubeについては、SEO対策がなされていないこともかなり多いと言われています。自社で動画コンテンツを制作されている場合には、対策の穴場となるのではないでしょうか。コンテンツに動画がある場合は、YouTubeもしっかり対策しておきましょう。
参考:
Yahoo!とGoogleの検索エンジン・SEOは一緒なのか違うのか?|SEMジャーナル
YouTubeのSEO完全ガイド:動画のSEO対策|儲け学
ポイント2. SEOで重視する項目と照らし合わせて、予算に合うツールを挙げる
多少費用を掛けても、効率的に幅広い項目の情報収集を実現できるツールを探していますか。あるいは、予算がかなり限られている状況でしょうか。
これによって投下できる費用は異なってきますが、いずれの場合も無料で試せるかどうかを導入前に確認してみましょう。無料プランから始めて、有料ツールに移行するのもおすすめです。無料、もしくはお手頃価格で利用できるツールもたくさんあります。
ツールを検討する際に念頭に置くべきなのは、各ツールの得意分野は異なるということです。分野が限られていても、優秀なツールはたくさんあります。メインの目的は、検索順位を把握することでしょうか。検索アルゴリズムの変動ウォッチも、調査範囲に含まれていますか。
使いやすさを見つつ、SEOの各分野でお気に入りのツール探しをしてみてはいかがでしょうか。
また、利便性において日本語対応かどうかも、事前にチェックすると良いでしょう。ツール内だけでなく、マニュアルも含めて日本語対応しているかどうか、注意して見ておくと後で役立ちます。
さらに、複数サイトを持つ場合においては指定する評価軸において、SEO調査が容易にまとめて実現できるかどうかもポイントです。
重視する評価項目を考慮しながら、無料・有料ツールを組み合わせて予算に合うように利用することをおすすめします。
参考:
大規模サイト複数サイトのSEOを管理するために必要な10のツール機能とは(エンタープライズSEOツールに求められる役割と機能)|DemandSphere
ポイント3. レポートの作成は容易にできるかどうか
ツール上で調査・分析が済んだときに、CSVやPDF等、希望するレポート形式で簡単に出力できるかどうかもチェックしておきましょう。
また、社内で他の担当者と円滑に仕事を進めるためにも、複数人で同時にツールを使う状況を想定して、同時利用人数に制限はないかどうかについて、導入前に目を配っておくと安心です。
あえてレポートにしなくても良い項目については、データの取得が簡易かだけでも見ておくと便利です。さらに、他のツールとの連携機能についても確認しておきたいポイントです。こうした機能ひとつで、分析作業の効率が大幅に変わってきます。
担当者にとっての使いやすさを事前に検討しておくと、スムーズに運用を開始できることでしょう。
- 競合他社の検索トラフィックを分析できるオーガニック検索レポート
- 米国のものだけでも1億5000万のキーワードのデータを所有
- 被リンク調査、有料検索広告調査、発リンク調査もひとつのインターフェースで表示
月額・費用 | 99USD/月~ |
無料プランの有無 | なし(7日間7USDの有償トライアルはあり) |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■様々な切り口の分析による見やすいインターフェース、■最新状況を逃さないアラート機能、■ユーザーのリクエストを考慮した機能の充実を頻繁に実施 |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応(言語選択可能。オフィシャルパートナーによる日本語サイトもありhttps://ahrefs.jp/※サービス提供はafrefs社) |
Google検索以外のサポート | YouTube、Yahoo、Amazon、Bing、Baidu他 |
ローカル検索対応 | 対応 |
GRC/有限会社シェルウェア
- ホームページの検索キーワードが検索エンジンGoogle/Yahoo/Bingで何位に表示されるのかを調査し、履歴を記録
- 競合サイトの順位変化も一目瞭然グラフ表示で一目瞭然
- 2004年に公開以来、個人から上場企業まで幅広いユーザーが利用
月額・費用 | 無料(項目数制限あり)、項目数制限の緩和・解除ができるライセンスもあり |
無料プランの有無 | あり |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■他に無い豊富で優れた機能と直感的な操作性、■ボタン一発で一括調査、自動で順位チェック実行も可能、■快適かつ高速な動作と、簡潔かつ視覚的なデータ表示を両立、■ユーザーのニーズを反映したツール |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | yahoo、Bing |
ローカル検索対応 | 対応 |
BULL/株式会社ディーボ
- Google変動とサイト順位が比較できる検索順位チェックツール
- クラウド型なので専用ソフトのインストール不要
- Google検索における地域固有の順位変化にも対応
月額・費用 | ■BULL30プラン 1,150円/月(年額13,800円) ■BULL50プラン 1,850円/月(年額22,200円) ■BULL100プラン 3,500円/月(年額42,000円) ■BULL200プラン 6,550円/月(年額78,600円) ■BULL500プラン 15,400円/月(年額184,800円) |
無料プランの有無 | なし(2週間無料体験デモあり) |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■スマホ・タブレットにも最適化され、外出先でも手軽に検索順位の確認が可能 ■ソフトのインストールが不要、複数人での閲覧・管理も可能 |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | Yahoo! JAPAN、Bing |
ローカル検索対応 | 対応 |
- ビジネスのデータ分析に必要なさまざまなツールを無料で利用できる
- Google 独自のインサイトと機械学習機能によって、データを最大限に活用
- Google 広告との連携もシームレス
月額・費用 | 無料 |
無料プランの有無 | あり |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■管理画面は使いやすくレポートは共有可能なため、迅速な分析と共同作業を促進できる、■他の Google ソリューションデータとの連携が可能 |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | - |
ローカル検索対応 | - |
- ビジネスと特に関連性の高いキーワードを見つけることができる
- 特定の語句が検索されている頻度や検索数の推移を確認でき、成果が期待できるキーワードを絞り込める
- キーワードごとに推奨入札単価(見積もり)が表示され、広告予算の策定に役立つ
月額・費用 | 無料 |
無料プランの有無 | 基本が無料 |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■特定の語句が検索されている頻度や、そうした語句の検索数の推移を確認出来る ■キーワードごとに推奨入札単価(見積もり)が表示されるため、広告予算の策定に役立つ |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | - |
ローカル検索対応 | 対応 |
- 世界中の検索トレンドをチェックできる
- 地域別の検索状況を確認できる
- 現在の検索急上昇ワードや、年ごとの急上昇ワードをチェックできる
月額・費用 | - |
無料プランの有無 | - |
競合調査・分析の可否 | △(急上昇キーワードや注目動画などの検索が主) |
使いやすさ | ■一度に最大5つの検索キーワード・トピックのデータを比較可能 ■データ対象の①国、②期間、③カテゴリ、④検索の種類を一度に選択可 |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | - |
ローカル検索対応 | - |
- 自社・競合サイト問わず、何サイトでも調査分析が可能
- 抽出した各種データをダウンロードすることで、そのままレポートとして利用ができる
- インストールや既存のデータと連携させる必要がなくすぐに使える
月額・費用 | 個別見積り(事業形態や利用機能によって契約プランが異なる) |
無料プランの有無 | なし(1週間無料トライアルはあり) |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■自社及び競合サイトの上位表示キーワードを抽出可能 ■調査対象ドメインとSEO上競合となっているドメインを抽出できる ■自然検索流入や上位順位キーワードを最も獲得しているWebページを抽出できる |
レポートの出力可否 | 可(トライアル時は不可) |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | - |
ローカル検索対応 | - |
- ウェブサイトのトラフィックデータをいつでもワンクリックで表示できる
- 競合サイトのキーワード調査やキーワードジェネレーター、カテゴリ分析などの総合的ソリューション
- 世界90カ国以上で、フォーチュン100企業の半分以上が利用
月額・費用 | 要問合せ |
無料プランの有無 | あり |
競合調査・分析の可否 | 可 |
使いやすさ | ■ウェブサイトのトラフィックデータをいつでもワンクリックで表示可能、■最大3年分のウェブトラフィックデータ蓄積により対前年比の動向を特定し季節的な影響を定量化可能 |
レポートの出力可否 | 可 |
日本語対応 | 対応 |
Google検索以外のサポート | - |
ローカル検索対応 | - |