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LINE広告(旧:LINE Ads Platform(LAP))で設定できる全ターゲティングを徹底網羅!オススメや事例も解説

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アップデート回数も頻繁で、新たな機能が次々と追加されるLINE広告が気になっていても、ターゲティング方法がよく分からずこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。 LINE広告のターゲティング方法は、基本的な属性だけでなく、LINE公式アカウントのデータを利用したターゲティングなど多彩です。細かく設定しすぎると、強みであるユーザー層の厚さを活かしきれなくなるため、配信後の効果を見ながらのターゲティングが必要となります。 この記事では、LINE広告のターゲティング方法や精度、設定のやり方を詳しく解説します。LINE広告において、ターゲティングの選択や改善により成功した事例も紹介しますので、成果をあげられるターゲティングを検討する参考になるかと思います。 自社に合うターゲティングを見つけ、LINE広告の出稿を目指してみましょう。

LINE広告で設定できるターゲティング

LINE広告で設定できるターゲティングは、全部で6つあります。それぞれ、詳しくご説明します。 適切なターゲティングセグメントを設定することで、アクションを起こしてくれる可能性の高いユーザーへ、効果的に広告配信できるでしょう。

デモグラフィックターゲティング

ターゲットとなるユーザーの属性を元に、次の6つの内容を指定することで、よりアクションを起こしてくれる可能性が高いユーザーに目標を絞れます。
  • 属性セグメント(配偶者や子ども、推定年収、携帯キャリア)
  • 行動セグメント(テレビ視聴頻度、ゲームプレイなど)
  • 年齢セグメント(14歳以下から50代以上まで年代別で切り分け)
  • 性別セグメント(男性・女性の指定)
  • 興味関心セグメント(18のカテゴリを指定して配信)
  • 地域セグメント(市区町村単位、または、特定ポイントから半径3~50kmの指定が可能)
LINEでは、ユーザーがアカウントを作成する際に性別や年代、エリア情報を登録できます。ただし実名である必要はなく、Facebookアカウントほど詳細なプロフィール登録は行えません。 あくまでも、ユーザーが購入したスタンプやLINE公式アカウントの登録状況など、LINEのネットワーク内で生じたデータが元です。データの確実性という点では、みなし属性であることを念頭に、ターゲティングを行う必要があります。

リターゲティング

リターゲティングとは、「このサービスを使うか迷ってる」「買いたいけど他とも比較したい」といった理由で、1度サイトを訪れたが離脱してしまったユーザーに対して、再度広告を配信できるターゲティングです。 LINE広告では、ユーザーの訪問履歴をデータとして蓄積してくれるLINE Tagのベースコードを設置をすることにより、設定が可能です。

オーディエンスターゲティング

サイトやアプリ内で取得された情報や行動データを活用して、LINEユーザーから「すでにサービスを利用している顧客」や「すでに商品を購入している顧客」など、様々な顧客を見つけ出し、広告配信へ活用するターゲティング設定です。 設定できるオーディエンスには、8つの種類があります。
  • ウェブトラフィックオーディエンス
  • モバイルアプリオーディエンス
  • IDFA/AAIDアップロード
  • 電話番号アップロード
  • メールアドレスアップロード
  • LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
  • 動画視聴オーディエンス
  • 類似オーディエンス
LINEならではの設定として、LINE公式アカウントの友だちオーディエンスが挙げられます。すでにLINE公式アカウントの友だちになってくれている、サービスへの興味が高いユーザーのデータを元に設定が行われます。 さらに、1度LINE公式アカウントの友だちになった後、何らかの理由でアカウントをブロックをしたユーザーに限定して広告配信が可能です。離脱したユーザーに対しても、再びアカウントを友だち登録してもらったり、商材へのアクセスへ繋げられたり、多彩なターゲティングが行えます。

類似ターゲティング

オーディエンスターゲティングで紹介した、ウェブトラフィックオーディエンスやアップロードした顧客情報などのオーディエンスデータを元に、似た属性を持つユーザーへ広告配信が行える方法です。オーディエンスターゲティングと類似オーディエンスの掛け合わせによる活用により、確度が高いユーザーへ配信が可能となります。 類似ターゲティングの対象となる配信オーディエンスは、次の7つです。
  • ウェブトラフィックオーディエンス
  • LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
  • モバイルアプリオーディエンス
  • 動画視聴オーディエンス
  • 電話番号アップロード
  • メールアドレスアップロード
  • IDFA/AAIDアップロード
これにより、既存顧客と類似したユーザーや、コンバージョンしたユーザーに類似したユーザーに対して、ターゲティングして広告配信することができます。

類似ターゲティングの類似度

類似ターゲティングの場合、元となるオーディエンスに似ているかを示す類似度を1%~15%の中で設定する必要があります。 類似度を1%に近づければ、オーディエンスデータと類似度が高く、求めるアクションを起こしてくれそうな可能性が高いユーザーに絞って広告を配信できます。 また、ソースとなるオーディエンスに含まれるユーザーは自動的に広告が除外されるため、新規顧客獲得にも向いた配信方法です。ただし、類似度を1%に近づけると、その分リーチできるユーザーの数が少なくなる、というデメリットがあります。 一方で、類似度を15%に近づけた場合、オーディエンスデータと類似するユーザーの数を拡張するため、求めるアクションをユーザーが起こしてくれる可能性が低くなりやすいというデメリットがあります。ただし、類似度が1%よりも15%の方がターゲティングの範囲が広くなるため、リーチできるユーザーは多くなります。
類似度の手動調整が難しければ、AIが自動で調整
2020年9月より、類似度とオーディエンスサイズを加味し、AIが自動で類似度を調節する設定が可能となりました。オーディエンスサイズの[自動]という設定です。 導入した事例の中には、類似度を1%に設定した場合と同じだけのクリック率・コンバージョン率をあげつつ、広告費用をより安価に抑えられたケースもあります。すでにユーザーのデータがある場合に、検討したいターゲティングです。

クロスターゲティング

LINEのトークリストの先頭に広告を出稿できるTalk Head ViewとLINE公式アカウント、LINEポイントADの3つのサービスを通じ、それぞれのユーザーデータを組み合わせることで、LINE広告の配信をより最適化する配信方法です。 クロスターゲティングを利用することで、それぞれのサービスで行った施策の効果が、他のサービスに与える影響を分析・レポーティングできます。たとえば、条件達成でLINEポイントをもらえるLINEポイントADを通じ、LINE公式アカウントの友だちとなるユーザーを増やしたとします。 クロスターゲティングを利用すれば、友だち登録をしてくれたユーザーの中でも、メッセージ開封率の高いユーザーのみに絞って、LINE広告を配信が可能となるのです。 現在は、LINE公式アカウントとLINEポイントAD、Talk Head Viewが対象です。しかし、今後、データ連携の範囲が広がっていくことで、より確度の高い配信を実現できるようになる可能性があります。 参考:LINE広告とは?特徴や配信面、ターゲティングの種類など|アナグラムス    運用型LINE広告(LINE Ads Platform)のセグメントとターゲティング手法|nobynoby    LINE、広告サービスにおける横断的データ活用によって最適な広告配信を実現する機能「クロスターゲティング」の提供を開始

リエンゲージメント配信

1度アプリをダウンロードした後、起動したものの、継続的な利用には結びつかなかったユーザーに対し、再起動を促進させる配信方法です。ユーザーのアプリ内の行動に合わせた配信を行えます。 配信対象となるユーザーについては、特定のイベントを達成が必要です。たとえば、商品閲覧やカート追加といったショッピング、ゲームアプリではレベル達成やチュートリアル完了などが、ユーザーの配信後の行動として挙げられます。

LINE広告のターゲティング精度

LINEでは8,600万人を超えるユーザーが居るため、ターゲティングに関する膨大なデータを常に収集でき、精度を高める環境ができています。 LINEは本名などの入力を行わなくてもアカウント作成ができるため、ユーザーの情報はあくまで「みなし属性」にはなります。ユーザーがどのLINE公式アカウントをフォローしているか等で、属性や興味関心が判断されているようです。 デモグラフィックターゲティングについても、FacebookやGoogleに比べると、年齢や地域などの各項目の範囲の幅が、少し広くなります。 また、電話番号やメールアドレスは基本的にアカウントに登録されているので、それらを活用したターゲティングの精度はかなり高いものであると推察されます。

LINE広告で特にオススメのターゲティング方法

ターゲティング設定が複数あるLINE広告は、目的にあったターゲティングが選べ、類似オーディエンスを作成する精度も高く、効果的なアプローチが可能です。その中でも、特におすすめ度の高いターゲティング方法3つを解説します。

コンバージョン類似ターゲティング

引用:〈LINE Business Guide 2021年1月-6月期〉
すでに自社サイトにアクセスして商品を購入しているなど、コンバージョンしたユーザーのオーディエンスデータを活用し、類似オーディエンスを作成するターゲティング方法です。 コンバージョンしたユーザーに類似したユーザーのため、自社商品を購入してくれる可能性の高い、コンバージョン率が高い新規ユーザーへ配信することができます。

こんなニーズがある場合におすすめ

初回購入をしたユーザーなど、すでに行動を起こしたユーザーを元にするコンバージョン類似ターゲティングは、次のようなニーズがある企業におすすめです。
  • 1ヶ月あたりのコンバージョン数が豊富な企業
  • コンバージョンに至る可能性が高い新規ユーザーを獲得したい企業

配信方法

LINE Tagのコンバージョンコードを設置し、コンバージョン地点にたどり着いたユーザーの情報を蓄積します。そして、コンバージョンに至ったユーザーのオーディエンスを作成し、さらにそのオーディエンスデータの類似ターゲティングを作成します。 コンバージョンの数が増えるほど、より精度の高いターゲティングを目指せます。

リターゲティング

すでにサイトに対しログインがあったが、何らかの理由で離脱してしまったユーザーなど、興味関心の高いユーザーを対象にした配信方法です。LINE Tagの設置のほか、LINEならではの方法としてLINE公式アカウントでのメッセージの開封状況を、クロスターゲティングを利用してデータとして反映する方法もあります。 メリットは、次の3つです。
  • LINE内で広告に接触したユーザーに絞って配信できる
  • デモグラフィックターゲティングによりさらにユーザーを絞れる
  • コンバージョンに至ったユーザーに広告を配信しないようにできる

こんなニーズがある場合におすすめ

リターゲティングにより、特定のユーザーを対象として配信する際は、次のようなニーズがある場合におすすめです。
  • コンバージョンの可能性が高いユーザーに広告を配信したい企業
  • リターゲティングだけでなく、アクセス先のデザイン面の改善も行いたい企業
  • 広告を通して既存ユーザーからのイメージを変えたくない企業
ただし、リターゲティングだけではなく、他のターゲティングも併用して、新規ユーザー獲得を並行して進めることが、リターゲティングを成功させるために大切です。対象となるユーザーの数が少ないと広告運用そのものが失敗してしまうこともあるため、リターゲティングだけにこだわりすぎないようにしましょう。

オーディエンス類似ターゲティング

引用:〈LINE Business Guide 2021年1月-6月期〉
LINE広告ではLINE内かLINEと提携する3rd Partyアプリのみが配信対象となるため、LINE内のリーチを広げるには、LINE内でターゲットとなるユーザーの属性を把握する必要があります。そこで、LINEを通じてリーチできたユーザーの属性をオーディエンスとし、類似ターゲティングを行う方法もおすすめです。 メリットは2つあります。
  • LINE公式アカウントの友だちに対し広告配信できる
  • リターゲティング広告を出せる

こんなニーズがある場合におすすめ

LINE広告で取得できたデータを基にするため、次のようなニーズがある企業におすすめです。
  • LINE公式アカウントの友だちユーザーに訴求したい企業
  • サービスや商品のエンゲージメントを高めたい企業
また、LINE広告では、管理画面から広告グループの作成を実行すると、推定オーディエンスと推定オーディエンスサイズがリアルタイムで表示されるようになっています。活用することであくまでも推定値ではあるものの、設定予定のオーディエンスでどのような効果が得られるか、推測しやすくなるでしょう。 参考:〈推定オーディエンスモジュールでリーチ数を予測し、効果的に広告を配信する〉

LINE広告におけるターゲティング成功事例

ここからは、LINE広告において適切なターゲティングを行ったことにより、成功をおさめた事例を3つ紹介します。

地域ターゲティングを駆使して半年間で月間新規獲得数が530%アップした事例

株式会社フュービックでは、ユーザーの不調を解消するストレッチを手掛ける専門店のマーケティング施策において、LINE広告を活用しています。デジタル上の広告で来店を促し、実店舗でサービス提供を行うことを通じ、新規ユーザーの獲得やロイヤルカスタマー化、リピート率の向上が狙いです。 そこで、LINE広告のターゲティングを「店舗から半径3㎞以内」と地域で指定することで、実店舗に来店しやすいユーザーに広告を届けられるように設定しました。また広告に使用するクリエイティブを月ごと4種類ずつ変更し、適宜差し替えを行うという改善を随時行っています。 結果、LINE広告導入から半年で月間新規顧客獲得率が530%アップ、CPAも32%改善しています。また、CPAが改善したことで、株式会社フュービックの場合は、クリック単価を他のSNS広告の3分の1におさえることにも成功しました。 参考:〈新規獲得数を530%アップさせたDr.stretchのLINE広告活用とは〉

クロスターゲティングで潜在的なロイヤル顧客に出会えた事例

三井住友カード株式会社では、次の2つの目的を達成すべく、クロスターゲティングを活用した配信を行いました。
  • クレジットカードを長く使ってくれる顧客の獲得
  • 新規顧客の獲得
結果として、クロスターゲティングを活用した配信後は、カード申し込み後の利用率が1.5倍となりました。自社サービスとLINEID連携を行っているユーザーの属性を把握し、広告配信が行われたことで、潜在顧客の獲得に成功したといえます。 また、LINEでは事前に各種情報の受領をユーザーに承諾してもらったうえで、利用してもらうことが前提です。そのためこの事例では、クロスターゲティングにより複数サービスのデータを活用したことで、新規顧客獲得のための広告配信がスムーズに行われています。 リーチの質を高めたい、と考えている企業の方にも、LINE広告のターゲティングは有効な可能性があります。 参考:〈クロスターゲティング活用の広告配信で、カードお申込み後利用率が1.5倍!三井住友カードのLINE活用〉

コンバージョン類似配信で獲得単価を維持して獲得数を拡大できた事例

子供向けの英語教材「ディズニーの英語システム」を扱うワールド・ファミリー株式会社では、幼い子どもを持つ母親層の新規顧客の獲得と、教材の購入を目的にLINE広告の配信を行いました。 これまでコンバージョンしたユーザーの類似配信を行うことで、LINEを利用している母親層の新規顧客の獲得に成功しました。属性ターゲティングでは、母親層に広告を配信するために、男性をターゲット外としています。 さらに定期的にクリエイティブを改善し、オープンDMPのAudienceOneを導入。データから確度の低そうなユーザーを除外して配信を行い、獲得率を高めたことにより、獲得単価をほぼ維持したまま獲得数を増やすことに成功しています。 参考:ワールド・ファミリーの獲得効率を落とさないLINE広告活用法

LINE広告のターゲティングの設定方法

ターゲティングの設定はLINE広告で簡単に行うことができます。ここからは実際にターゲティングを行う際、参考となるLINE公式URLを紹介します。

デモグラフィックターゲティングの設定方法

デモグラフィックターゲティングでは、以下の8項目を設定できます。
  • 地域セグメント…都道府県別や勤務地、現在地を指定することでターゲットを絞り込みます。
  • 年齢セグメント…14歳以下、15-19歳など、年代を指定することでターゲットを絞り込みます。
  • 性別セグメント…男女どちらか、あるいは、両方を選択することでターゲットを絞り込みます。
  • OSセグメント…Android OSかiOSを選び、さらにバージョン指定を行うことでターゲットを絞り込みます。
  • 興味関心セグメント…
  • 行動セグメント…テレビの視聴頻度やキャリア・端末の変更、ゲームプレイ時間など6種類の行動データを指定することでターゲットを絞り込みます。
  • 属性セグメント…配偶者や子供の有無、年収(推定)、携帯キャリアの4種類のデータを指定してターゲットを絞り込みます。
詳細は、以下のLINE公式URLを参照ください。 参考:デモグラフィックターゲッティングで配信する|LINE for Business

リターゲティングの設定方法

LINE Tagのベースコードを設置し、ウェブトラッフィクオーディエンスで、自社サイトURL訪問ユーザーのオーディエンスを作成します。自社サイトへの訪問が多いほど、多くのユーザーに配信することができます。 訪問ユーザーが多いサイトの場合は、日数や、URLの階層(トップページ、商品詳細ページ、カートページ等)で、オーディエンス・広告グループを分割して配信しながら運用するのもおすすめです。

オーディエンスターゲティングの設定方法

オーディエンスを設定する際、ターゲットとしたいユーザーによって、選択するオーディエンスが異なります。詳しくは、以下のLINE公式ページを参照してください。 参考:オーディエンスを使って配信する|LINE for Business

クロスターゲティングの設定手順

クロスターゲティングを行う場合は、広告アカウントとLINE公式アカウントとの連携が必要です。連携により、LINE公式アカウントで作成したオーディエンスデータが、共通のLINE公式アカウントに紐づく全ての広告アカウントに共有されます。 そのため、共有をオフにしたい場合は、LINE Official Account Managerへのログインし、管理画面から変更を行う必要があります。LINE広告アカウントからの変更は行えないため、注意しましょう。 クロスターゲティングを実施する際は、以下のLINE公式URLを参考にしてください。 参考: クロスターゲティングで、LINE公式アカウントの友だちを効率的に集める方法 データの横断的活用で、LINE広告のターゲティング精度を高める「クロスターゲティング」LINE for Business

類似ターゲティングの設定方法

類似ターゲティングを設定するには、まずソース元となるオーディエンスが必要です。したがって、LINE広告の運用、もしくは、自社で取得したユーザーデータをアップロードし、オーディエンスを作成することで、類似ターゲティングを設定できるようになります。

リエンゲージメント配信の設定方法

リエンゲージメント配信を行う場合は、モバイルアプリオーディエンスを作成し、パラメーターをそれぞれ設定します。SDK連携が必要となるため、以下の公式サイトを参考に設定を行いましょう。 参考:〈モバイルアプリオーディエンス〉    〈メディアを登録する(アプリ)〉

LINE広告の効果を高めるためのターゲティングの運用ポイント

LINEを通じた広告の効果を高めるための運用ポイントは「予算」と「入札」「セグメント」「クリエイティブ」の4つです。

セグメントはまずは大まかに決める

セグメントも広告グループごと細かく分け過ぎず、まずは年齢や性別、地域といった広い範囲で設定します。ユーザーの属性が分かってきたところで、さらに細かく設定していくと、ターゲティングによる失敗を少なくできるでしょう。 また、自動最適化の再学習にかかる時間を少なくしつつ、より効果的なターゲティングを行えるようになるでしょう。

クリエイティブの変更条件を決める

一度広告を出稿する前に、クリエイティブ(広告の画像・動画や表現)の変更条件を決めましょう。広告のクリエイティブは、ターゲティングしたユーザーにとって、共感できるものであることが大切です。共感を得られなければ配信しても広告効果が上がらず、参考となるデータも蓄積されません。 また、LINE広告では広告のスキップやブロックも簡単に行えるため、ユーザーにとって読みにくい広告や、印象の悪い広告はすぐに読み飛ばされる可能性があります。画面上で視認性が高く、分かりやすく、見やすいクリエイティブを優先しましょう。 しかし、ユーザーにとって分かりやすい内容と、広告出稿者にとって分かりやすい広告は異なります。重要なのが、変更条件を決めておくことです。 たとえばCTR(クリック率)なら、広告のクリック率がLINE広告側で最適化される40クリックを超えるまで、何日かかるかをチェックします。IMP(広告表示回数)が1日3,000から4,000ほどになるまで待ったうえで、何の反応もなければ差し替えを行います。 CTRの目標は達成できても、CV数が増えない場合は、たとえば申し込みの入力までは行ったユーザーを対象にするなど、CVに繋がる場面ごとデータを集め、差し替えを決定しましょう。 ただし、広告のクリエイティブ数を増やし過ぎると、差し替えの評価と改善が難しくなります。1広告グループあたり、3~5本を目安にクリエイティブをオン(配信できる状態)にしておきましょう。 参考:〈【LINE広告】クリエイティブの基本│静止画と動画について〉

入札方法を予算に合わせて決める

LINE広告では、配信面にどの広告を掲載するか、広告を出稿しているユーザーの決めた予算に応じて決定しています。予算の決め方には自動入札と手動入札の2通りがあり、2020年9月のLINE広告の最新トレンドによると、出稿される広告に対し自動入札を選択している割合は80%以上です。
引用:広告の最新トレンド丨動画配信・自動入札・LINE広告ネットワークの活用が増加!
自動入札機能とは、簡単に言えば、広告を通じて得られた成果に合わせ、AIがより効果の高いユーザーに広告が届くように、入札を自動で最適化してくれる機能です。手動入札では自分で決める必要があった入札単価も、自動入札を利用することでよりスムーズに決定できます。 しかし、自動入札がしっかりと機能するには、1つの広告グループに対しCV40件以上が必要です。予算が少ない場合は、まずは手動入札で少しずつCVを増やすと共に、効果の高いクリエイティブやセグメントを見極めることで、よりLINE広告の効果を高められるでしょう。

ターゲティング設定を変更した場合は予算を増やす(自動入札時)

LINE広告ではターゲティング設定を変更してしまうと、自動入札による最適化を選択している場合、再学習まで時間がかかります。この間に広告配信が十分に行えないとさらに再学習に時間がかかるため、結果として費用対効果が低い運用になり、成果に繋がりません。 ターゲティング設定変更後は、いつもより多く予算をかけて早めに配信を増やし、自動入札の学習機会を増やしましょう。 参考:〈アップデートされた「入札戦略」を活用して、広告効果の最大化を目指す〉

まとめ

多くのユーザー層へのリーチが期待されるLINE広告のターゲティングは、広告の目的に合わせて利用することが大切です。コンバージョンや顧客データがある場合には、類似配信を用いて効果的に新規ユーザー獲得を行えます。 また、広告効果を高める目的でリターゲティングだけを利用すると、LINEが持つ多くのユーザーへ広告配信を行える機会を失ってしまうことにも注意が必要です。 デモグラフィックターゲティングだけでなく、LINE公式アカウントの友だちを利用した類似配信など、複数の配信方法を組み合わせ、効率のよい配信方法を探していきましょう。

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