インスタ広告を出稿している方の中には、売上アップや集客ではなく、アカウントのフォロワー獲得につなげたいと思っている方もいると思います。
結論から申し上げますと、インスタ広告を出稿することによって、フォロワーを獲得することは可能です。実際にインスタ広告によってフォロワーを6.5倍まで増やした事例もあります。
ただし、フォロワー獲得を目的とした配信をFacebook公式は推奨していませんので、アカウントの凍結などのリスクがあることも同時に覚えておきましょう。
今回の記事では、インスタ広告を活用したフォロワーの獲得の効果と、具体的な方法、そしてリスクについてまとめています。
インスタ広告でフォロワーを増加させた2つの事例
フォロワー数が6.5倍、クリック率2.34%を達成した事例
全国展開している飲食店企業が、インスタ広告で自社のプロモーションを行いつつ、合わせて「フォローした方にお食事券のプレゼント」というキャンペーンを行ったことで、広告配信前と比べ、6.5倍にフォロワーが増えました。 配信では、インスタ広告の目標にはユーザーのクリック率が設定し、ターゲティング設定としてインタレスト(興味・関心)やリターゲティングを設定することで、より興味度の高いユーザーに広告が表示されるようにしている点も特徴です。 また、この事例では、最終的に1カ月弱で1.8万回以上のリンククリックを得ました。キャンペーン条件を「フォローした方」に絞ったことで、効率的にフォロワーを増やすことができた事例になります。インスタ広告配信により2週間でフォロワー数を2,000人以上増やした事例
引用:【2週間でフォロワー2,260人増!プレゼントキャンペーン成功理由は獲得欲求をくすぐること】インスタ広告とプレゼントキャンペーンを並行して行ったことで、フォロワーを2週間で2,260人増やしたという事例です。もともと人気のある商品をプレゼントするキャンペーンを打ち出すことで、フォロワー増加と共に、商品のPRを兼ねています。 また、商品PRに関するフィード投稿を継続して行うことで、キャンペーンが終了した後もフォローを継続してもらうことに成功。 フォローしてくれたユーザーにとってためになる情報や商品PRを重ねることでキャンペーン終了後のアンフォローを82人と最小限に収めることにつながりました。
インスタ広告を使ったフォロワーの増やし方
インスタ広告を活用してフォロワーを増やすには、広告に興味を持ったユーザーが、自社アカウントに訪れてくれることが重要です。さらに、フォローすることでユーザーがメリットを得られるキャンペーンを打ち出すと、効果を高められます。1.インスタ広告のリンク先をインスタアカウントのページにする
インスタ広告をタップした際にアクセスできるページを、自社のインスタアカウントに設定しましょう。アカウントを気に入ってもらえれば、ユーザーを増やす効果が期待できるためです。 ただし、この方法を行うには準備が重要となります。なぜなら、ユーザーにアカウントを気に入ってもらうには、アカウントが魅力的であり、メリットを感じられることが前提だからです。 本記事では、インスタ広告を通じ、フォロワー獲得を増やすための5つのポイントを紹介しています。魅力ある自社アカウントづくりの参考にしてください。2.インスタ広告を活用しキャンペーンをおこなう
広告を通じてユーザーにアカウントを知ってもらう際、さらにユーザーとコミュニケーションをとれるようなキャンペーンを行うことで、アカウントのフォロワーを増やす効果が期待されます。 たとえば、次のようなキャンペーンが挙げられます。- いいね&フォローを通じプレゼントがもらえるキャンペーン
- 自社製品の写真投稿を通じたキャンペーン
- 投稿をクーポン代わりにして来店を促すキャンペーン
インスタ広告でフォロワーを獲得する際の3つのコツ
フォロワーを獲得したり、ユーザーに継続してフォロワーになってもらったりするには、しっかりとした事前準備が必要です。ここでは獲得効率をあげるための5つのコツを紹介します。自社アカウントにリッチコンテンツを増やす
インスタ広告を出稿する前に、画像や動画を使用したリッチコンテンツを増やし、投稿一覧を魅力的なコンテンツで埋めておきましょう。 前提として、インスタ広告を出稿しても、自社アカウントが充実した内容かつ画像や動画の投稿がなく、テキストだけが書かれた投稿ばかりではユーザーに価値を提供しれきません。 特に最近ではスマホユーザーも多く、テキストよりも画像や動画の方がみてもらいやすいため、リッチコンテンツを増やさなれば、自社アカウントのページに誘導できても、フォローしてもらえない可能性が高いです。 そのため、広告を出稿する前に、アカウントのプロフィールや投稿内容に画像・動画の利用を意識してみましょう。プロフィールを読めば何のアカウントか分かるようにする
引用:【セブン-イレブン公式アカウント】自社アカウントのプロフィールは、ブランドメッセージや、サービスの概要が分かるように制作することが大切です。ユーザーがインスタ広告からアカウントに送られた後、フォローするかどうか判断する際に、閲覧するページであるためです。 ビジネスプロフィールは、共通事項とビジネス情報の2つの内容から制作されます。
- プロフィール写真
- 名前
- ユーザーネーム(シェアの際に利用される)
- ウェブサイトURL
- 自己紹介
- リンクしたフェイスブックページ
- カテゴリ(業種)
- 連絡先オプション
- ユーザーネームに自社名を盛り込む
- 自社ロゴや企業名をアイコンにする
- プロフィールの前半にメッセージを盛り込む(150文字以下は省略されるため)
- 自社サイトへのURLを設置
- 店舗なら住所・電話・問い合わせボタンを追加
自社アカウントのコンセプトを決めて投稿する
投稿する動画や画像は、統一した設定で撮影したり、投稿に付随するテキストの語尾や絵文字の使い方などコンセプトを決めて投稿しましょう。 コンセプトに沿った投稿をすることで、ユーザーに伝えたいメッセージを明確にできます。 特に、複数の社員で投稿を行う場合は、コンセプトに沿った投稿をするためのルールを決めておくことが重要となります。 例えば、投稿に使用する画像は10枚必ず使用する、タグは指定のものを20個使う、などを決めておくことで投稿のクオリティも安定します。 また、統一感のある画像が投稿は見栄えも良く、ブランドメッセージや投稿内容を見てもらいやすいので、フォロワー増加も期待できます。ターゲットを明確にする
インスタ広告を配信してフォロワーを増やすには、ターゲットを明確にすることが重要です。ターゲット設が明確でないと、自社アカウントに興味のあるユーザーにたどり着かないばかりか、狙いとしているユーザーに配信されず、広告費だけがかさむ可能性があります。 インスタ広告において、ターゲティングの範囲を設定したグループを、オーディエンスといいます。フォロワーを増やすことを目的に広告を配信する際には、オーディエンス設定は次の2通りがおすすめです。- 地域など条件をより絞り込む「カスタムオーディエンス」
- 現在のフォロワーに似たユーザーが対象となる「類似オーディエンス」
ターゲットに合った広告を配信する
インスタ広告を出稿する際は、配信する広告の内容をターゲットとするユーザーに伝わりやすいものにすることも大切です。内容はもちろん、広告形態も重要となります。同じ内容であっても、広告形態によって受ける印象が異なる場合があるからです。 特徴やメリット、デメリットを把握して、ターゲットに合う広告を出稿するには、どのような形態を選ぶべきか、検討してみましょう。インスタ広告でフォロワーの獲得は可能だが、公式は推奨していない
フォロワー獲得を目的としたインスタ広告を配信することは可能ですが、公式が制定するガイドラインに抵触する恐れがあります。 そもそもインスタ広告は、運営会社であるFacebook広告のポリシーのもと、広告の審査が行われます。 Facebook広告では、ユーザーのフォローやいいねだけを目的とした本質的でないコンテンツ戦略「エンゲージメントベイト」が許可されていません。 許可されていない内容を含んでいると判断された場合、せっかく作成したインスタアカウントが凍結されたり、利用できる機能に制限を受ける可能性があります。 それ以外にも許可されていない戦略は4つあり、次のような内容があげられています。- スパムコンテンツの投稿を含む「リアクションベイト」
- 説明文でユーザーにいいねやフォローを促す「フォロー/シェアベイト」
- 特定の数字や文字を使ったコメントを促す「コメントベイト」
- 投げ銭の見返りとして何らかの行動を行う「収益化ベイト」
まとめ
インスタ広告を活用したフォロワー増加戦略は可能です。実際にインスタ広告を活用してフォロワーを獲得している事例もあります。 具体的には以下のようなステップで、フォロワーを増やしていきます。- インスタ広告のリンク先をインスタアカウントのページにする
- インスタ広告を活用しキャンペーンをおこなう