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SNSマーケティングとはSNSを活用して売れる仕組みを作ること

▼SNSマーケティングの手法
- SNS広告
- インフルエンサーマーケティング
- SNSアカウント運用
- SNSキャンペーン
- ソーシャルリスニング
SNSマーケティングの重要度が増している理由
近年、多くの企業がSNSマーケティングを実施しており、その存在感は増すばかりです。 SNSマーケティングの重要度は、なぜこれほどまでに増しているのでしょうか。その理由として挙げられるのが、「幅広い層へのSNSの普及」です。 実際のデータを見てみましょう。2019年の総務省の調査によれば、スマホ保有世帯の割合が8割超となっています。このスマホ保有率の上昇に牽引されるようにSNS利用率も高まっており、全年代の約7割がSNSを利用しています。 そのなかでも、10代後半・20代・30代の世代でのSNS利用率は8割超となっており、ほとんどの人がSNSを利用している状況となっています。出典:総務省
つまり、SNSは多くの人が日常的に接しているツールであり、マーケティングにおいて無視できない存在となっていることがわかります。 さらに、商品を購買するときに、SNSの情報を参考にしている人が多いことも見逃せません。 クロス・マーケティングが実施した「SNSの利用実態に関する調査」によれば、SNSで見た商品やサービスに興味を持つ人の割合は、Twitter・Instagram・LINEで2~3割にのぼります。 さらに、興味を持った人の約半数が、興味を持った物を購入すると答えています。出典:総務省
以上のとおり、普及率が高く、かつ購買意向に直接的な影響を与えるSNSは、マーケティングにおいて重要な役割を担うことがわかります。出典:AMP
SNSマーケティングのメリット
SNSマーケティングには、どんなメリットがあるのでしょうか。3つのメリットをご紹介しましょう。メリット1:費用を抑えながら広く拡散できる
1つめのメリットは「費用を抑えながら広く拡散できる」ことです。 その理由は2つあり、1つめは前述のとおりSNS自体の利用率が高いためです。 たくさんの人がSNSを利用している分、ひとつのSNSマーケティング施策が、多くの人の目に留まりやすくなります。 2つめの理由は、SNSマーケティングで大きな話題となれば、SNSを通じて拡散していくためです。これは、SNSマーケティングならではの醍醐味ともいえます。 SNSマーケティングでは、単なる一方通行の宣伝で終わるのではなく、共感を生み出し共感を連鎖させていくことが可能です。 具体的には、ユーザーの「いいね!」やシェア(リツイート)を獲得することによって、ユーザーのフォロワー、さらにそのフォロワー…と、拡散のループが起きます。 施策を実施してみたら、想定をはるかに超える拡散が起きることも、珍しくありません。メリット2:顧客との良好な関係を築きやすい
2つめのメリットは「顧客との良好な関係を築きやすい」ことです。 個人のSNS利用率が8割を超えていることは先に述べたとおりですが、企業やブランドも、SNSの公式アカウントを開設するケースが増えています。 ここで注目したいのが、SNS上でのやり取りでは、ユーザーと企業・ブランドの立ち位置はフラットであることです。 「消費者 VS 企業」ではなく、「個人と個人のコミュニケーション」が成り立つのが、SNSマーケティングの特徴といえます。 結果、ユーザーは企業やブランドに対して、親しみ・愛着・信頼といったポジティブな感情を抱きやすくなります。これが良好な関係構築へつながるのです。 企業側から見れば、ユーザーのダイレクトな反応を把握できます。より最適なコミュニケーション方法を取ることができるため、関係はさらに強固になっていきます。メリット3:従来の広告に反応しない層にリーチできる
3つめのメリットは「従来の広告に反応しない層にリーチできる」ことです。 長年、新聞・雑誌などの紙媒体の広告に携わってきた人なら、肌感として「年々、反応率が落ちている」と感じているのではないでしょうか。 実際、株式会社サイカの「消費者1,269人に聞いた購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査」によれば、10代〜30代の世代では、新聞・雑誌広告よりもSNSやWebメディア上の広告に購買意欲を促進されるという結果が出ています。このように、従来の広告には反応しない層にアプローチできることは、SNSマーケティングの大きなメリットです。 特に若年層をターゲットとしたビジネスを展開している企業では、SNSマーケティングの恩恵を大きく受けることができるでしょう。出典:消費者1,269人に聞いた購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査
SNSマーケティングのデメリット
利点の多いSNSマーケティングですが、マイナス面もあります。2つのデメリットを見てみましょう。デメリット1:炎上リスクがある
1つめのデメリットは「炎上リスクがある」ことです。 SNSマーケティングの良い点として「広く拡散できる」とお伝えしましたが、広く拡散するのはポジティブな情報ばかりではありません。 ネガティブな情報も、あっという間に拡散するのが、SNSの世界です。 どんな媒体であれ、間違った選択によって批判を受けるリスクはありますが、SNSマーケティングでは、拡散されるうちに大炎上となるリスクをはらんでいるのが、デメリットといえます。 例えば近年では、2020年11月2日に「タイツの日」に合わせて展開された「アツギ」のキャンペーンで大炎上が起きました。 Twitter上で、タイツを履いた女性のイラストを描いてハッシュタグ付きで投稿を促すキャンペーンを実施したのですが、公式アカウントが明らかに性的な画像までもリツイート。 アツギの顧客層である女性たちを中心に、大きな反発が起きたのです。 結果、アツギは「ラブタイツキャンペーンに関するお詫びとご報告」という文書を公開し、公式アカウントの当面休止を発表しました。騒ぎは、新聞などでも報道され、SNSの範疇を超えて広く世間に知られることとなりました。 このような炎上騒動は定期的に発生しています。SNSマーケティングに取り組む以上は、炎上につながる誤った選択をしていないか、常に自問自答が必要です。出典:Twitter
デメリット2:担当者のリテラシーが求められる
2つめのデメリットは「担当者のリテラシーが求められる」ことです。 前述の「炎上リスクがある」とも関連するのですが、SNSは、ユーザーにとって極めて個人的なプライベートツールです。 そのプライベートな空間に、土足で踏み込むような行動を起こせば、購買意欲を促進するどころか反感を買います。 具体的には、SNSにおけるマナーや、情報の扱いに関するモラル、セキュリティ意識などを理解している担当者が必要です。 リテラシーがない担当者では、無知ゆえに大きな失敗を犯すリスクが高くなります。 例えば、担当者が個人の意見と思われる見解を公式アカウントで発信した2019年7月のCBCテレビ報道部公式Twitterの事例を見てみましょう。 CBCテレビでは「CBCテレビ報道部公式ツイッターでの不適切な投稿について」のなかで、以下のとおり述べています。弊社は報道機関として、選挙報道について厳に公平・中立な立場を堅持すべきと考えております。掲載されたコメントは弊社報道部の意思に基づくものではなく、あってはならない投稿と考えております。 出典:CBCテレビこのように、知識なく軽い気持ちでSNSマーケティングに取り組めば、大きな痛手を負うことになりかねません。
SNSマーケティングに積極的に取り組むべき企業とは
SNSマーケティングにはメリット・デメリットの両面がありますが、それを踏まえたうえで、多くの企業で取り組むべきものといえます。 なかでも積極的に取り組むべき3つの企業をご紹介しましょう。ターゲット層のSNS利用率が高い企業
1つめは「ターゲット層のSNS利用率が高い企業」です。 前述の総務省のデータによれば、最もSNS利用率が高い20代では87.1%と約9割がSNSを利用しています。もし20代向けの商品・サービスを展開しているのであれば、SNSマーケティングを行わないという選択肢はないでしょう。 加えて、10代後半および30代もSNS利用率が8割を超えていますから、積極的にSNSマーケティングに取り組むべきです。出典:総務省
口コミで広がりやすい商品・サービスを扱う企業
2つめは「口コミで広がりやすい商品・サービスを扱う企業」です。 もしあなたの企業で扱っている商品やサービスに、「つい人にシェアしたくなる」ようなポイントがあって、口コミで広がりやすい特徴を持っているのなら、SNSマーケティングを利用しない手はありません。▼ 口コミで広がりやすい商品の例
- 感動するほど使用感が良い商品
- インスタ映えしやすいビジュアルを持つ商品
- 強い共感を呼ぶ商品コンセプトを持つ商品
オンライン上で商品・サービスを販売している企業
3つめは「オンライン上で商品・サービスを販売している企業」です。 SNSマーケティングは、ECサイトやランディングページへの集客手法のひとつとして、効果的です。 インターネット時代の購買心理プロセスは「AISAS」で表現されますが、そのすべてはSNS上で完結できます。
SNSマーケティングのプラットフォーム
SNSと一口にいっても、プラットフォームはさまざまです。ここでは代表的な6つのプラットフォームを見てみましょう。- LINE
- YouTube
- TikTok

▼ Twitterの特徴
- 140字の短文で気軽に投稿できる
- トレンド・リアルタイム・タイムリーの情報収集に強い
- リツイート機能により爆発的な拡散が可能
- 年齢層は10代〜50代以上まで幅広い

▼ Instagramの特徴
- メインは写真や動画
- ハッシュタグをつける文化が盛ん
- リツイートのような拡散機能はない(基本的にフォローしている人の投稿しかタイムラインに表示されない)
- ハッシュタグ以外の検索はできない
- ストーリーズ機能やライブ配信機能がミレニアル世代に人気

▼ Facebookの特徴
- 実名登録制
- リアル(オフライン)の知人とつながりやすい
- 30代〜50代の利用者が多い
- 特定のユーザーと交流できるグループ機能がある
LINE

▼ LINEの特徴
- 国内シェアNo.1のコミュニケーションアプリ
- 若年層からシニア層まで幅広い年代が利用
- 企業の公式アカウントでユーザーと「友だち」としてつながれる
YouTube

▼ YouTubeの特徴
- 世界で最も人気の動画配信プラットフォーム
- 幅広いユーザー層、幅広い配信者が存在する
- トップユーチューバーはインフルエンサーとして強力な影響力を持つ
- Google社のサービスのためビッグデータを活用した広告配信が可能
TikTok

▼ TikTokの特徴
- Z世代に人気のSNSで流行の発信地となりやすい
- 短い動画専用のプラットフォーム
- TikTokで流行ったダンスなどを真似する文化があるため流行が拡散しやすい
SNSマーケティングの5つの手法
前章ではSNSマーケティングを「プラットフォーム」という切り口で見てきましたが、次に「手法」という切り口で見てみましょう。(1)SNS広告
1つめの手法は「SNS広告」です。 各プラットフォームでは、それぞれ独自の広告配信サービスが提供されています。 例えばTwitterであれば、通常のツイートの間に、広告のツイートを挟み込むことができます。テキストだけでなく、画像や動画を利用してより訴求力の高い広告を作成できるのは、SNS広告の強みです。 加えて、広告を届けるユーザーを細かくターゲティングできるため、効率的な運用ができることも見逃せません。 地域・言語・端末・年齢・性別などの特性はもちろん、会話・イベント・過去のエンゲージメント経験など、非常に綿密なターゲティングが可能です。 ▼ Twitter広告のターゲティングの一例出典:Twitter
SNS広告では、Web上の管理画面から広告出稿の申込み・手続き・効果測定までできます。タイミングを逃さない広告配信とスピーディな改善が可能です。 SNS広告について詳しくは、以下をご覧ください。 SNS広告のお役立ち資料出典:Twitter
(2)インフルエンサーマーケティング
2つめの手法は「インフルエンサーマーケティング」です。 インフルエンサーマーケティングとは、SNS上で多くのフォロワーやファンを持つ人の影響力をマーケティングに活用する手法です。
(3)SNSアカウント運用
3つめの手法は「SNSアカウント運用」です。 SNSに企業の公式アカウントを設置し運用することで、情報発信やユーザーとのコミュニケーションを行うのが、SNSアカウント運用になります。 公式サイトやリリースなどの情報発信は【企業⇒ユーザー】と一方向ですが、SNSでは【企業⇔ユーザー】と双方向になるのが特徴です。 企業にとっては、瞬時に生(ナマ)のユーザーの反応を見ることができます。 ユーザーにとっては、企業やブランドに親しみや愛着を感じて、より深く商品・サービスを愛用するきっかけとなります。 SNSアカウント運用の成功事例としては、SHARPの公式アカウントが挙げられます。出典:Twitter
(4)SNSキャンペーン
4つめの手法は「SNSキャンペーン」です。 SNSキャンペーンとは、SNS上でユーザー参加型のイベントを企画し、ユーザーに参加してもらうことで認知度や集客を高める手法です。 例えば、以下のような企画があります。- 特定のハッシュタグをつけた投稿を促す
- 商品写真を投稿すると抽選でプレゼントがあたる
- 大喜利などのコンテスト形式で投稿を促す
前澤友作氏は「お金配りおじさん」という愛称で呼ばれるようになり、現在でも企画は継続しています。 内容には賛否両論あるものの、話題になるSNSキャンペーンの作り方という点では、参考になる点が多い事例です。 SNSキャンペーンについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。 参考:思わずシェアしたくなる!面白いSNSキャンペーン事例6選&3つの成功ポイント SNSキャンペーンで失敗したくないあなたへ!7つの事例に学ぶ成功のコツ出典:Twitter
(5)ソーシャルリスニング
5つめの手法は「ソーシャルリスニング」です。 ソーシャルリスニングとは、主にSNSを通してユーザーの名前の声を収集・分析し、マーケティングに活用する手法です。 SNS上には、企業が主導して行うアンケート調査などでは抽出することのできない「ユーザーの本音」が隠れています。 このユーザーの本音をマーケティングに活かしていくのが、ソーシャルリスニングです。 例えば、自社商品についてTwitterでどんなツイートがされているか、Instagramではどんな写真・ハッシュタグで投稿されているかなどを調査し、自社ブランド・商品・サービスに対する本音を把握していきます。 ソーシャルリスニングによって得られた発見や課題は、新商品の開発やサービスの改善などに役立てていきます。 具体的な実践方法など、ソーシャルリスニングについて詳しくは、以下をご覧ください。 参考:ソーシャルリスニングとは?SNSから消費者のニーズを知る方法とツール5選 おすすめソーシャルリスニングツール8選!特徴・機能・価格などを徹底比較 ソーシャルリスニングとは?SNSから消費者のニーズを知る方法とツール35選SNSマーケティングの始め方 3ステップ
SNSマーケティングをこれから始めたいという方へ、始め方を3ステップでご紹介します。- ターゲットを明確にする
- ターゲットに最適なプラットフォームと手法を選択する
- 企画を立てて実行する
ステップ1:ターゲットを明確にする
1つめのステップは「ターゲットを明確にする」です。 まずは、「誰に届けたいのか」を明確にしましょう。 SNSマーケティングでは、緻密なターゲティングを行うことができますが、そもそも誰に届けるべきかが明確になっていなければ、どうターゲティングすべきか判断ができません。 ターゲットを明確にするためには「ペルソナ」を利用する方法がおすすめです。詳しくは、以下の記事でご確認ください。 ウェブマーケティングを成功に近づけるターゲット戦略4ステップ出典:ウェブマーケティングを成功に近づけるターゲット戦略4ステップ
ステップ2:ターゲットに最適なプラットフォームと手法を選択する
2つめのステップは「ターゲットに最適なプラットフォームと手法を選択する」です。 ターゲットが明確になったら、ターゲットに最適なプラットフォームと手法を選択しましょう。プラットフォーム | 手法 |
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ステップ3:企画を立てて実行する
3つめのステップは「企画を立てて実行する」です。 具体的には、以下のポイントを企画書として落とし込んでおくと良いでしょう。- 目的(目指すべきゴールは?)
- 目標(ゴールを数値化すると?)
- ターゲット(誰に届ける?)
- 戦略(どんな方針・作戦で?)
- 戦術(具体的には何をする?)
SNSマーケティングを成功させるコツ
SNSマーケティングを成功させるために、最も重要なコツをひとつ挙げるならば、それは「使うプラットフォームや手法の特性を知り尽くすこと」といえます。 しかし、それがなかなか難しいのも現実といえるでしょう。 ここまでご覧いただくとわかるととおり、SNSマーケティングの範疇は多岐にわたります。プラットフォームも手法も数多くあり、しかもそれらは増えたり減ったりとアップデートを繰り返しています。 自社内で最新SNSマーケティングの知見を収集し続けるのが難しければ、一部はアウトソーシングして、プロのスキルを有効活用するのが得策です。 SNSマーケティングの依頼先としておすすめの企業は、以下の記事にまとめました。あわせてご覧ください。 ▼ SNSマーケティングを成功させるために活用したい企業まとめ
SNSマーケティングとは、SNSを活用して売れる仕組みを作ることです。 SNS利用率が7割を超えている現在では、SNSマーケティングの重要度が増しています。SNSマーケティングのメリットは以下のとおりです。
- 費用を抑えながら広く拡散できる
- 顧客との良好な関係を築きやすい
- 従来の広告に反応しない層にリーチできる
SNSマーケティングのデメリットは以下のとおりです。
- 炎上リスクがある
- 担当者のリテラシーが求められる
次の企業は、SNSマーケティングに積極的に取り組むべき企業といえます。
- ターゲット層のSNS利用率が高い企業
- 口コミで広がりやすい商品・サービスを扱う企業
- オンライン上で商品・サービスを販売している企業
プラットフォーム | 手法 |
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SNSマーケティングの始め方の3ステップはこちらです。
ステップ1:ターゲットを明確にする
ステップ2:ターゲットに最適なプラットフォームと手法を選択する
ステップ3:企画を立てて実行する
SNSマーケティングを成功させるためには、積極的にサポート企業の協力をあおぎ、プロの知見を活用することも大切です。SNSマーケティングへの取り組みを通して、新しい顧客と出会い、良好は関係構築を目指しましょう。