YouTube広告をスタートさせた、またはこれから出す予定の運用ご担当者で「成功しているYouTube広告は、どのような違いがあるのか」「より効果的な配信をするには、どのような工夫が必要なのか」と疑問を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
YouTubeなどの動画広告では、すべての動画視聴者が潜在顧客となる可能性が高い点を意識し、ユーザーの目を引くようなクリエイティブの制作が重要になります。もしクリエイティブに自信がなければ、制作会社などの専門家に依頼することも視野に入れましょう。
成功のポイントをおさえてYouTube広告を戦略的に活用すれば、集客やブランディングの向上につながります。
CMを見るのと同じ感覚でYouTube広告を見ているユーザーは、必ずしも自社の商品やサービスを知っているとは限りません。そのため、広告をスキップできない「最初の5秒」で商品やサービスのアピールポイントを伝えることが鍵となります。
本記事を読めば、YouTube広告の具体的な成功例から成果につながる鉄則を知り、自社の動画広告運用に活用が可能になります。ぜひ参考にしてみてください。
YouTube広告の成功事例8選
実際に成果を出しているYouTube広告にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは8つの成功事例を紹介します。1. サービスに重点を置いたクリエイティブを使い、開始から7年でダウンロード数1位を獲得
LINEマンガでは、新規ユーザーにアプリをインストールしてもらいたい、既存ユーザーに継続した利用を促したい、という課題がありました。 そこで、電子コミックと相性が良いYouTubeを広告媒体とし、漫画の魅力を伝えながらもLINEマンガの「サービス」に重点を置いた広告クリエイティブを展開した結果、アプリインストールの単価は13%改善しました。 新規ユーザーには広く電子コミックを訴求でき、既にアプリをインストール済みのユーザーには継続利用を促す効果的な広告を配信できました。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=zDwgQdO3AmY[/embed]
2. True Viewアクション機能の活用により、ディスプレイ広告のわずか1.3倍で新規顧客の獲得に成功
小中学生向けの通信教育サービスを提供しているスマイルゼミは、認知だけでなく顧客としてのコンバージョン獲得を狙うため、インストリーム広告の配信中に自社サイトのリンクやユーザーに行動を促すボタンを表示できるTrue Viewアクション機能を活用しました。 教育系商材に興味があるユーザーは、内容をもっと知りたいという意識を持っています。そのため、YouTube広告からサイトに訪問する可能性が高く、さらにTrue Viewアクションの相乗効果が加わることでディスプレイ広告の1.3倍ほどのCPA(顧客獲得単価)で新規顧客の獲得に成功しました。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=Ny2dpDx8a-g[/embed]
3. マットレスを購入してもらいたい層に的確にターゲティングし、売上1億ドル超えを達成
高品質なマットレスを専門とするTuft & Needleは、新規顧客を得るために自社の最高級品マットレスと他社のマットレスを比較する動画で商品の違いを明確に打ち出しました。 また、ターゲティングを慎重に行い、ウェブサイトにアクセスしているユーザーや不動産を探しているユーザー、「最高のマットレス」と検索しているユーザーなど、ポテンシャルの高い層にアプローチしました。 その結果、「Tuft & Needle」のマットレスを利用しているユーザーは100万人を突破し、わずか6,000ドルで始めた事業は、5年間で売上1億ドルを達成しています。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=qTVtIWy5p_Q[/embed]引用:Tuft & Needle Hybrid Mattress Review (UPDATED)|The Slumber Yard
4. 顧客の関心に合わせたテーマで素材を制作。リーチが3倍に達し、商品検索数も915%まで増加
チョコラBBブランドを展開するエーザイは、オーディエンスターゲティングで特に美容意識の高い層を中心にYouTube広告を配信し、ターゲット層へのリーチが8%増加したのをきっかけに動画広告専用の素材を作成しました。 その結果、ターゲット層へのリーチは前回の約3倍に増加し、広告閲覧者の「チョコラBBローヤル2」の検索数は915%まで増加しました。また、効率的な配信設定を行うことで、リーチ単価も6分の1以下まで下がる結果となりました。 素材を作成する際、まず商品に興味を持ちそうな顧客像を作成し、その上で顧客像に最適な素材を制作しました。具体的には、ビーチが好きな人にはビーチの素材を、映画が好きな人には映画を題材とした素材を制作して配信するようにした点が成果につながりました。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=cZW5HL-156Y[/embed]
5. 効果的なターゲットのキーワード設定、動画素材やBGMの見直しでサイト流入約8倍、売上2倍に増加
サイクルウェアを扱うカペルミュール(株式会社ウエイブワン)は、テレビCMや雑誌などの広告で宣伝し、自転車に興味があるユーザーにリーチできていたものの、本来のターゲットであるライトユーザーには情報を届けることができていませんでした。 そこでより幅広いターゲット層に認知を拡げるため、YouTube広告を導入しました。「散歩」や「アニメのタイトル」といったキーワードを選定し、動画素材や音楽などこれまでテレビCMに使われていた広告を見直し、YouTube広告用にリニューアルしました。 その結果、サイトへの流入が約8倍まで増加し、売上も2倍に増えました。また「カペルミュール」というブランドでの検索ボリュームも伸びていき、認知拡大を実現しています。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=NFGbeZToMvU[/embed]
6. オンラインとオフライン広告の連動で認知度向上と自社サイトへの誘導に成功し、PV数が1500%上昇
歯ブラシ「MISOKA」を主力商品とする株式会社夢職人は、新聞やラジオなどオフラインを中心に広告を展開していましたが、2年ほどで頭打ちとなりました。そのため、オフラインで認知度向上を図る一方、YouTube広告を導入し、オンラインで自社サイトへの誘導を目指しました。 その結果、試作後のPV数は1500%上昇、売上も伸ばし、客単価も約150%向上という成果が出ました。オンラインの店舗だけではなく、オフラインの実店舗にも売上の向上が得られています。 また、リマーケティング機能を使い、一度訪問したユーザーに対して再度広告を出すことで効率良く成約につながるケースもありました。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=AD2jnBnIARU[/embed]
7. 支援への熱意や情熱を動画で伝え、共感したお客様にアプローチ。売上増大や支援金を作ることにも成功
「難聴」や「聴覚障がい者」への支援を行う、というビジョンのもとに運営をしているヘッドフォンメーカーのLSTNヘッドフォンは、支援の様子や補聴器のカスタマイズなどの活動をYouTube広告として共有し、多くのユーザーにインプレッションを与えることができました。 また、共感を得られる動画を作成し「支援をしたい」ユーザーにアプローチをかけ、売上の増大や聴力回復の支援金を作ることにも成功しています。 これまでに、世界中で20,000人を超える人々に「聴こえる喜び」を提供してきました。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=WTBTkldU6M4[/embed]
8. ピンポイントなターゲティング設定と動画での使用例紹介が功を奏し、世界中の獣医500名以上からの注文を実現
犬や猫が手術をした後に首回りにつける保護具「エリザベスカラー」の専門店Tulane’s Closetは、従来のエリザベスカラーの欠点「障害物にぶつかる危険性」や「食事がしにくい」を改良したペット用の服を作り、その商品のプロモーションにYouTube広告を使用しました。 ペット用品を探している人と獣医をターゲットに設定することでターゲット層に広告がマッチし、注文が殺到する結果となりました。現在では世界中の獣医師500名以上の注文を請け負っています。 動画の導入によって、商品がどのような作りで、どのように着用し、どれほど快適で実用的であるかが潜在顧客に伝わり、商品がいかにペットに適しているかを知ってもらえた点がポイントでした。[embed]https://www.youtube.com/watch?v=zI8g1I3Cr4w[/embed]引用:No More Cone of Shame Now with Adjustable Fit!!|Tulane’s Closet, LLC
成果につながる3つの鉄則
これまで8つの成功事例を見てきましたが、YouTube広告で成果を上げるには- YouTube広告視聴者=潜在顧客であることを意識する
- クリエイティブが鍵を握る
- 最終的なゴールを決める