「SEO対策として、自社サイトのコンテンツを充実させ、専門家の力を借りて内部対策をしている。しかし、なかなか結果につながらない…。」と、困っていませんか。
実は最近、自社サイトでのSEO対策へのこだわりを捨て、外部メディアへの「寄稿」により、検索上位表示を実現するという「発想の転換」を行っている企業が増えてきています。
そこで本記事では、「寄稿」という方法が有効である背景や理由や、メリット・デメリットに加え、実際に寄稿するための具体的な手順や注意点について、事例を交えて詳しく説明していきます。
実際に当社でも、外部メディアへの寄稿を通じて、狙ったキーワードでの上位表示を実現しており、その有効性を実感しています。
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【事例①】外部メディアに寄稿し、狙ったキーワードで4位表示(当社事例)
まずは、当社(ソウルドアウト株式会社)での成功事例を紹介します。 「リスティング広告」という当社においてビジネス上重要なテーマでの外部寄稿により、「リスティング広告」での検索結果で4位表示を実現しています。(※2016年4月時点) ↑自然検索結果で寄稿記事が4位に。(1位は自社記事) 検索結果の1位は自社(当サイト)なので、上位5位までのうち2枠を当社執筆記事が押さえている形になります。 もしユーザが「検索結果の上位で気になった記事を読みながら情報収集をする」という行動を取っている場合、上位に複数記事が掲載していると、その分野において知見のある企業であるという認知形成につながります。【事例②】ビッグワード「写真撮り方」で1位表示(カメラの学校)
デジタルハリウッドの運営する「カメラの学校」では、検索数の多いビッグワード「写真撮り方」で1位表示を実現しています。 こちらの記事は、当サイト「LISKUL」にスポンサード・コンテンツという形で執筆いただき掲載した記事です。外部サイトに記事を掲載し、ビジネス上価値のあるキーワードで上位表示した好例と言えます。 参考:カメラ初心者必見!『プロっぽくなる』写真の撮り方3つのポイント【理由/メリット】寄稿をすれば、外部メディアの品質の高いドメインに「タダ乗り」できる
なぜ、外部メディアへの記事掲載によるSEO対策が有効と言えるのでしょうか? それは、外部メディアの「ドメインの品質」にあります。 そもそもSEOにおいて重要な要素として、「記事の品質(ページ単位の品質)」と「ドメインの品質」があります。 そのうち、「記事の品質」については、頑張って良い記事さえ書くことができれば、担保できます。しかし、「ドメイン」については、検索エンジンから評価を得るために、一定の時間や工数に加え、専門的なノウハウが必要になってきます。 そこで、品質の高いドメインを持った外部メディアに記事掲載することで、ある種「ダダ乗り」してしまう、という手法が広まってきているのです。【背景】オウンドメディア全盛により、競争激化でSEOの難易度が増している
この背景には、オウンドメディアを立ち上げ、コンテンツマーケティングを通じて集客したいというニーズが、2014年頃から急速に高まっていることがあります。 ↑オウンドメディアへの取り組みはここ2~3年で急増。競合も激化している。 当サイト「LISKUL」を立ち上げた時に比べ、ドメインの品質を高める為には、労力もコストも必要なノウハウも多く必要になってきています。 また、先行しているオウンドメディアのドメイン品質も高まっていることから、近しいテーマのオウンドメディアに寄稿やスポンサード・コンテンツを通じて記事掲載する方が、圧倒的に労力・コスト対効果が良い、という状況になってきています。【デメリット】コントロールが難しいため、一発勝負になりがち。
外部メディアへの記事掲載でSEO対策をすることは有効な手法ではありますが、デメリットもあります。 一般的に、外部メディアに記事掲載をしたら、掲載後に頻繁に修正をすることは難しくなります。したがって、検索順位を見ながら、記事内容を調整するなどのコントロールが効かず、一発勝負になりがちです。 また、自社の商品やサービスの訴求に誘導するまでに、掲載記事を挟むため、トラフィックのボリュームが得にくいことや、リターゲティング広告のクッキーも一般的には付与できないというデメリットがあります。 したがって、ドメイン品質のそれほど高くないサイトに記事掲載するくらいであれば、自社サイトにコンテンツを掲載した方が有効、ということも十分ありえます。【付随メリット】掲載先メディアのユーザ接点や被リンクも得られる
外部メディアへの記事掲載には、掲載先の品質の高いドメインに「タダ乗り」する以外にも、付随して得られるメリットがいくつかあります。 1点目は、「掲載メディアのユーザとの接点を持てる」ことです。 むしろ、一般的な「寄稿」におけるメリットはこちらにあります。多くの固定ファンを持つメディアであれば、そのメディアが抱える固定ファンに対して接点を持つことができます。また、そのメディアのファンがソーシャルメディアなどで拡散してくれれば、ひろがっていくこともあります。 2点目のメリットは、「被リンク」です。掲載先メディアの高品質なドメインに掲載した、高品質な記事から、自社メディアや自社サイトに張られたリンクはSEO上高い評価につながります。ただし、外部掲載の執筆記事は「nofllow属性」を設定するというポリシーのメディアも多いため、その場合には検索エンジンに対する評価上の好影響はありませんので注意が必要です。 3点目のメリットは、「単体ドメインでは難しい、検索結果における上位独占の可能性」です。多くのページがヒットするキーワードでは、一般的に検索結果には1ドメインあたり1記事であることが大半です。自社サイト・自社メディアだけでは上位独占はほぼ不可能です。そこで、外部メディアの記事掲載をすれば、検索上位に自社の執筆記事を複数掲載し占有率を高め、いつかは独占、ということも可能になります。【参考】Googleの見解は、品質の高い記事の寄稿は推奨している。
寄稿について、Googleの見解はどうなっているのでしょうか。 一時期、寄稿のみを集めた「ゲストブログ」の中に、明らかに検索エンジン対策のみの悪質なものが増えており、それに対してはやめるべきであると警告しています。 その一方、高品質な寄稿記事は推奨している、と明言しており、読む人にとって価値がある寄稿であれば、問題ないと言えます。カッツ氏は、「読む人にとって価値のある高品質なゲストブログは推奨され、『Boing Boing』のような素晴らしい共著者ブログは区別するべきです」と強調していますが、「悪質なゲストブログのためにGoogleはSEOに対する許容範囲を狭めざるを得ず、ウェブスパムチームは、今後ゲストブログに対してかなり厳しく調査していくでしょう」と、現状を述べています。 引用:「SEO目的のゲストブログはやめるべき」とGoogleのマット・カッツ氏が警告 - GIGAZINE