LINE公式アカウントには、クーポン機能が搭載されており、企業や店舗がユーザーに来店を促す「電子クーポン」を発行できます。クーポンは、ユーザーにお得感を与え、良好な関係構築にも役立つ、LINE公式アカウントの中でも特に重要な機能です。
しかし「従来の紙のクーポンに勝るメリットが分からない」「どのようなシーンで活用するのが効果的なのか知りたい」といったお悩みや疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
LINE公式アカウントのクーポン機能を活用すれば、店舗への送客を促したり、ブロックを回避したりできるほか、分析機能を利用して効果測定を行えるメリットもあります。発行や分析に紙のクーポンのような手間がかからないことは、経営者にとって業務の負担減にもなるでしょう。
クーポンの配布に適する場面は、ユーザーとのファーストコンタクトとなり最も注目されやすいあいさつメッセージや、アンケートに回答してもらう際のお礼など数多くあります。この場面に応じてクーポンを配信する方法は、それぞれ異なります。
本記事では、LINE公式アカウントのクーポンのメリットを整理し、クーポンの作成・配信方法や注意点、具体的な企業の活用事例から学ぶテクニックなどを解説します。この記事を読めば、クーポン機能の内容を理解し、自社のLINE公式アカウント運用に活かせるようになるでしょう。
LINE公式アカウントの「クーポン」機能とは
「クーポン」機能とは、アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して、企業や店舗が自分たちの商品やサービスを利用してもらうためのデジタルクーポンを配信できる機能のことです。 ユーザーが実際に商品購入やサービス利用の際などにクーポン画面を提示することで、クーポンに記載された割引やプレゼントなどの特典を受け取ることができます。発行するクーポンの内容は、「500円OFF」「ドリンク1杯無料」など、自由に設定が可能です。 基本的には紙のクーポンと同じような使い方をしますが、拡散される性質を持っていたり、リサーチ機能によって効果測定ができるなど紙にはない特徴もあります。上手く活用すれば、企業や店舗に多くのメリットをもたらすでしょう。クーポン活用のメリットは3つ
クーポン活用には以下の3つのメリットがあります。- 店舗やサービスへの送客につながる
- ブロック回避につながる
- ユーザーとの関係性を構築できる
メリット1. 店舗やサービスへの送客
引用:お得な情報をGETしよう! - プラネタリウム“天空” | コニカミノルタ - プラネタリウムクーポンの配布は、ユーザーの店舗へのアクセスを増やすことにつながります。なぜなら、クーポンは「お得に買い物がしたい」というユーザーの気持ちを刺激するからです。 特に買い物の予定がない場合も、クーポンが配布されると、店舗やECサイトに訪れて、クーポンが利用できるものがあるかどうか確認したくなるユーザーは数多くいます。 東京スカイツリータウン内でプラネタリウム「天空」を運営するコニカミノルタプラネタリウム株式会社では、友達登録時に「1作品の鑑賞料金でもう1作品無料で鑑賞できる」というクーポンを配信しました。 その結果、キャンペーン開始から2週間で約4,000人が友だち登録をし、約1,000人がクーポンを利用して鑑賞する、という成果が出ました。クーポン配信により、新たな来客の促進に成功している事例です。
メリット2. ブロック回避
クーポンを配布することは、LINE公式アカウントのブロック回避にも効果的です。友だち追加したものの、その後の配信に興味を持てなくなればブロックされる可能性が高まります。しかし魅力的なクーポンが定期的に配信されることが分かっていれば、ブロックせずに「友だちであり続ける」メリットを感じてもらえます。 岡山県を中心にスーパーマーケットチェーンを展開している天満屋ハピータウンでは、「税込1,500円以上の商品を2点購入すると10%割引になる」クーポンや、清美豚全品3割引クーポンなどのさまざまなクーポンを配信しています。 さらに、友だち登録をするとどのような情報を受け取れるかを伝えるため、タイムラインに過去に配信したクーポンの内容を定期的に掲載しています。これにより、ユーザーがクーポンを入手したらすぐにブロックしてしまうという事態を回避できています。メリット3. ユーザーとの関係性の構築
定期的なクーポン発行は、ユーザーとの関係性の構築にもつながります。なぜなら、「このアカウントを友だち登録していると、定期的にクーポンがもらえてお得」と感じさせ、役に立つアカウントだと認識させることができるからです。 埼玉県にある地域密着型の手作りパン工房「ル・ブール」では、月一回、商品割引の抽選クーポンを配信しています。開封率は20%で、そのうち25%のユーザーが来店します。これは来店者全体の5%を占めるとのことです。 過去には、同店の事情でクーポンを配信できなかった際に、顧客からクーポン配信を求める電話があったそうで、以来欠かさずクーポンを配信し続けています。持続性のある集客効果がわかる事例です。 参考:LINE公式の「クーポン/抽選」とは?設定方法と効果が出る使い方を解説!|LINEマーケティング活用ブログ LINE公式アカウントのクーポン機能と売り上げアップにつなげる活用方法|CS Journal LINE@クーポン機能の活用事例12選! 友だち追加から集客、売り上げアップに繋げるには|Social Media Labクーポンは管理画面から簡単に作成できる
ここからは、クーポンの作成方法について解説します。以下の手順に沿って操作すれば、簡単にクーポンを作成できます。手順1:クーポン作成画面へ進む
管理画面の【ホーム】タブにあるメニューから【クーポン】を選択し、画面右上の【作成】へ進みます。 参考:LINE公式アカウントでクーポン配信|集客・販促に役立つ賢い使い方|LINE for Business手順2:各項目を設定する
作成画面から、以下の9つの項目を設定します。(画像はデフォルト画面。) 入力した内容は管理画面右下の「プレビュー」に反映され、ユーザーからクーポンがどのように見えるかを確認しながら作業を進めることができます。1. クーポン名
クーポンの名称を設定します。特典内容や使用メリットが分かりやすいような名称にしましょう。2. 有効期限
クーポンの有効期限である「開始」と「終了」の日時を分単位で設定します。終了日時を過ぎると、自動でクーポンの利用が停止されます。3. 写真
クーポン表示画面のトップに表示させる画像を1枚アップロードします。サイズは10MB以下です。特典内容を想起させ、トーク画面で見たときに印象的な画像を設定しましょう。4. 利用ガイド
クーポンの利用方法や、利用に関する注意点などを入力します。トラブルを回避するためにも、しっかりと記入しましょう。5. 抽選
抽選にチャレンジし、当たりが出た人にのみクーポンが自動配信される仕組みです。抽選機能で取得者数を絞ることで、クーポンの価値を高められます。当選確率は1~99%の範囲内で設定できるほか、当選者の上限人数の有無も設定可能です。6. 公開範囲
クーポンを配信する範囲を、「全体公開」「友だちのみ」から選択できます。 「全体公開」にすると、誰でもトークやタイムラインにそのクーポンを投稿可能となり、拡散される可能性が生まれます。これにより、LINE公式アカウントの露出が増え、友だち数が増えるきっかけになります。 「友だちのみ」にすると、ユーザーは他のチャットルームやタイムラインにシェアすることができません。一方で、LINE公式アカウントに登録しているユーザー限定でクーポンを配信することは、「特別感」を演出するのに役立ちます。7. 使用可能回数
クーポンの使用可能回数を、「1回のみ」か「上限なし」から選べます。特典内容に応じて設定しましょう。8. クーポンコード
クーポンコードとは、実際にクーポンを利用する前にユーザーに提示してもらうコードのことです。 決済画面でユーザーに入力してもらう最大16文字のコード(英数字で入力可能)を、クーポン画面に表示させることができます。複数のクーポンを発行した場合などに、クーポンごとにコードを振り分けレジと連動しておくと作業を効率化でき、会計がスムーズになります。9. クーポンタイプ
クーポンのタイプを「割引」「無料」「プレゼント」「キャッシュバック」「その他」から選択できます。選択したタイプによって、クーポン名部分の背景色が変わりますが、特に機能が変わるわけではありません。 参考:LINE公式アカウントでクーポン配信|集客・販促に役立つ賢い使い方|LINE for Business LINE公式アカウントの「クーポン」の作り方や使い方【プレゼントもできる!】|PROL LINE公式の「クーポン/抽選」とは?設定方法と効果が出る使い方を解説!|LINEマーケティング活用ブログクーポンの配信方法は複数ある
作成したクーポンは、どのような方法で配信するのでしょうか。実は、クーポンの配信方法は一つではありません。それぞれの目的に合わせた、適切な配信場所があります。 例えば、「今」知らせたい内容のクーポンであればプッシュ通知で届く配信方法が効果的です。また、クーポン配信にあわせて誘導したいページがある場合は、URLの埋め込みが可能な配信方法を選ぶと良いでしょう。 その他の例としては、LINE公式アカウントにはユーザーの声を聞くアンケート機能があります。こちらは、回答したユーザーに対してお礼のクーポンを配信したい場合に、専用の配信方法が存在します。 ここからは、クーポンを配信できる場所と、それぞれの場所での配信方法について、具体的に解説してきます。クーポンを配信できる場所とそれぞれの特徴
作成したクーポンは、以下の場所から配信が可能です。それぞれの特徴を理解し、目的に合った場所から配信を行いましょう。最も注目されやすい「あいさつメッセージ」
ユーザーが企業アカウントを友だち登録したときに最初に自動配信されるのが「あいさつメッセージ」です。 アカウントの第一印象を決める重要なメッセージなので、ここは力の入れどころといえます。魅力的なクーポンを添付すると来店を促せ、また、アカウントに好感を持ってもらいやすくなります。プッシュ通知で届く「メッセージ配信」
メッセージ配信はプッシュ通知で届くので、開封率が高い傾向にあります。 トーク画面には、クーポン名・設定した画像・有効期限が表示され、ユーザーは「今すぐ確認」をタップすることでクーポンの詳細を確認できます。 LINE公式アカウントでは、一度のメッセージにつき3吹き出しまで送信できるので、通常のメッセージ、クーポン本体に加えて、クーポンの内容を説明するメッセージなどを付けても良いでしょう。視覚的訴求が得意な「リッチメッセージ」
テキストと画像を組み合わせて、視覚的にクーポンを訴求できるのが「リッチメッセージ」です。 任意のレイアウトでメッセージ部分を分割し、エリアごとに異なるアクションが設定できるので、クーポン利用を促す画像を入れたり、特典内容を説明するページのURLを埋め込んだりするなど、さまざまな工夫が可能です。固定表示できる「リッチメニュー」
トーク画面下部のキーボードエリアに固定表示できるのが「リッチメニュー」です。 任意のレイアウトでメニュー部分を分割し、エリアごとに異なるアクションを設定できるため、ユーザーの目につきやすい位置でクーポンを訴求することができます。有効期限の近づいているクーポンを大きく表示させたり、利用を促進するビジュアルを並べるなどの使い方が可能です。アンケート回答にインセンティブを付けられる「リサーチ」
「リサーチ」機能を利用したアンケートに回答してくれたユーザーへのプレゼントとして、クーポンの配信ができます。クーポンを配信することにより、アンケートの回答率アップを見込めます。拡散効果のある「タイムライン」
友だちがホームに投稿した内容が一覧で表示されるのが「タイムライン」です。Twitterや、Facebookのタイムライン・ニュースフィールドに近い機能です。 ユーザーは投稿をシェアすることができるため、拡散効果があるのが特徴です。ユーザーに「面白い」「他の人にも伝えたい」と思わせるようなクーポンを配信し拡散されることで、広告費を支払うことなく新規顧客を獲得できる可能性があります。遊び心ある使い方も可能な「キーワード応答メッセージ」
「キーワード応答メッセージ」とは、自動応答メッセージの中にある機能の一つです。トーク画面で、友だちが特定のキーワードを送った瞬間に、あらかじめ作成し設定したコンテンツを自動でその友だちへ送ることができます。 自動送信できるコンテンツは複数ありますが、この中にクーポンも存在します。例えば、イベント参加者限定でキーワードを伝え、そのキーワードをLINEに打ち込んでもらうとクーポンが送られる、というような使い方が可能です。機能別、クーポンの配信方法
ここからは、上記で紹介したそれぞれの機能別に配信方法を解説します。手順としては、サイドメニューや画面トップから各機能へ入り、すでに作成してあるクーポン一覧の中から希望のものを選択し、配信するという流れになります。「あいさつメッセージ」
1. サイドメニューの【あいさつメッセージ】から設定します。下部にある【+追加】をクリックします。 2. 【クーポンマーク】をクリックし、さらに【クーポンを選択】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「メッセージ配信」
1. サイドメニューの【メッセージ配信】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【クーポンマーク】をクリックし、さらに【クーポンを選択】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「リッチメッセージ」
1. サイドメニューの【リッチメッセージ】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【メッセージ設定】の中の【テンプレートを選択】をクリック。9種類のテンプレートの中から好みのものを選択します。 3. テンプレート中、クーポンを設定したい場所(下記画像の場合、A・B・Cのいずれか)の【タイプ】で、【クーポン】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「リッチメニュー」
1. サイドメニューの【リッチメニュー】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【コンテンツ設定】の中の【テンプレートを選択】をクリック。12種類のテンプレートの中から好みのものを選択します。 3. テンプレート中、クーポンを設定したい場所(下記画像の場合、AまたはB)の【タイプ】で、【クーポン】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「リサーチ」
1. サイドメニューの【リサーチ】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【サンクスページ設定】内の【回答者へのお礼】横にある【クーポンを選択】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「タイムライン」
1. 画面上部の【タイムライン】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【クーポンマーク】をクリックし、さらに【クーポンを選択】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。「キーワード応答メッセージ」
1. サイドメニューの【応答メッセージ】から設定します。右側にある【作成】をクリックします。 2. 【クーポンマーク】をクリックし、さらに【クーポンを選択】をクリックすると、作成済みのクーポンが一覧で表示されます。表示されたクーポンの中から配信したいものを選択します。 参考:LINE公式アカウントでクーポン配信|集客・販促に役立つ賢い使い方|LINE for Business 【無料でできる!】LINEクーポンの作り方・配信・停止方法|COMSBI LINE公式の「クーポン/抽選」とは?設定方法と効果が出る使い方を解説!|LINEマーケティング活用ブログ キーワード応答メッセージとは?使い方のコツや注意点も紹介【LINE公式アカウントの無料ツールをわかりやすく簡単に】|PROLクーポンの停止方法は2種類
基本的に、作成したクーポンは有効期限を過ぎたタイミングで自動的に使用停止の状態になります。 しかし、予想外のトラブルにより、一度配信したクーポンを停止しなければならない事態が発生した場合などには、以下の2種類の方法で停止が可能です。 ただし、どちらの方法をとるとしても、クーポン停止の旨や理由を、事前に説明したり、お詫びをしたりすることは必須です。このような対策を行えば、ユーザーから悪印象を抱かれる事態を回避できます。方法1:クーポンを使用不可にする
クーポン一覧画面の右側【…】をクリックすると表示される【削除】を選択するだけで、ユーザーはクーポンを利用できなくなります。方法2:ユーザーがクーポンを入手できないようにする
すでにユーザーが入手しているクーポンを削除することはできませんが、クーポンの配信を設定しているメッセージやタイムライン投稿を削除することで、ユーザーは新規にクーポンを入手することができなくなります。 参考:【無料でできる!】LINEクーポンの作り方・配信・停止方法|COMSBIクーポンは、「分析」機能を使って効果測定が可能
「分析」とは、LINE公式アカウントを運用する上での各種数値を確認できる機能のことです。友だち追加数やブロック数などさまざまな数値を測れますが、その中の一つとしてクーポンに関する数値も測定可能です。 数値を分析することにより、顧客ニーズ・投稿の質・キャンペーンやクーポンの反響などを具体的に知ることができます。どのような配信が効果的なのか仮説を立て、アクションを起こし、結果を分析してまた新たな仮説を立てる、というサイクルを実行し、より効果的なクーポンの配信方法を検討しましょう。クーポン分析結果の確認方法
管理画面上部にある「分析」から、サイドメニュー内の「クーポン」を選択すると、各クーポンの分析結果を確認できます。「経路」「開封ユーザー」「ページビュー」「獲得ユーザー」「使用ユーザー」の数が、表になって表示されます。クーポン分析の活用例
例えば、デザート1品無料クーポンを配信する場合、アイディア次第で以下のようにさまざまな配信方法が考えられます。- ランチタイム限定デザート1品無料
- 雨の日限定デザート1品無料
- 女性限定デザート1品無料
- 友だち期間1年以上の顧客限定デザート1品無料
クーポンの配信に適したタイミングやシーン6選
クーポンを配信する際に重要なのが「タイミング」や「シーン」です。クーポンには大きな集客効果がありますが、このポイントをおさえて配信すれば、効果はさらに大きなものとなります。ここからは、クーポンを配信するのに適切なタイミングやシーンを紹介します。友だち登録時の初回メッセージ
LINE公式アカウントでは、ユーザーが友だち追加した際に「初回メッセージ」を自動的に配信できます。その際、メッセージにクーポンを添付することで、その後の利用を促すことができます。 クーポンやメッセージ配信は必ずしも全員が見るわけではありません。そのことを念頭に置いた上で、逆にほぼ全員が見るようなシチュエーションを考えてみると、「初回メッセージ」は絶好のタイミングだといえます。初回メッセージに添付したクーポンは、高い反応率が期待できます。ECサイトの購入完了時
ECサイトであれば、購入完了画面やサンクスページなどのタイミングで「LINEの友だちになると限定クーポンのIDが取得できます!」といった形でクーポンを送るのが効果的です。 購入完了直後というのは、お財布の口がまだ開いたまま、あるいは開きやすい状態となっています。このタイミングでLINEに誘導しつつ、限定クーポンをフックにして、再度商品を検討してもらうなどの行動喚起を行っていきます。新商品発売時やイベント時
新商品発売時やイベント時にクーポンを配信すると、新しい商品を試してみようという動機付けになったり、イベントやキャンペーンの集客の手助けになります。 加えて、「時流」に気を付けるとクーポンはより効果を発揮します。例えば、美容院であれば新生活が始まるタイミング、飲食店であれば花火大会シーズンなど、その時々で間違いなくホットなタイミングというものが存在します。そのようなポイントを突いていくのとそうでないのとでは、結果に大きな違いが生まれます。定期配信
定期的なクーポンの配信は、ブロックの回避や顧客との良好な関係の構築に役立ち、「友だちであり続ける」メリットを感じてもらうことにつながります。また、店舗などへの送客の助けにもなります。空席が多い時間帯など企業側が来客を望むタイミング
クーポンは、集客に大きな効果があります。そのため、空席の多い時間帯など企業側が来客を望むタイミング限定で利用できるクーポンを配信すれば、その時間帯ピンポイントでの集客に役立ちます。アンケート回答の特典
LINE公式アカウントには「リサーチ」と呼ばれるアンケート機能が備わっており、アンケートに回答してくれたユーザーに対して、特典としてクーポンを送信することができます。これにより、リサーチの回答率アップを期待できます。 また、アンケートで「どのようなクーポンがあると嬉しいか」などユーザーに直接ヒアリングをして、特典内容の改善につなげるのも有効です。 参考:LINE公式アカウントの活用ポイントと非対面売上を伸ばした事例をソウルドアウトLINE事業本部長・浅見氏に聞いてきた LINE公式アカウントでクーポン配信|集客・販促に役立つ賢い使い方|LINE for Business LINE公式の「クーポン/抽選」とは?設定方法と効果が出る使い方を解説!|LINEマーケティング活用ブログ活用事例から学ぶクーポン活用テク
クーポンの特徴や利用方法を解説してきましたが、実際に企業はどのような場面でどのようにクーポンを活用しているのでしょうか。ここからは、企業の活用事例を参考にしながら、クーポンを効果的に活用するためのテクニックをお伝えしていきます。ラーメンチェーン「一風堂」の、雨の日クーポン
神奈川県たまプラーザ店で企画され、成功を受けて他店でも実施するようになったのが、「雨の日は替玉1玉無料」となるLINE限定クーポン「雨玉」です。ある時は、たまプラーザ店のその日の来店者約700人のうち100人程度がクーポンをきっかけに来店するなど、客数の増加にもつながりました。 この施策のポイントは、クーポンが「雨の日当日だけしか使えない」というところです。通常であれば客足が遠のく雨天時を利用可能なタイミングとして設定したため、安定した集客の維持を実現することに成功しました。また、利用可能なタイミングを制限することは限定感を演出する効果もあり、来店誘導の効果が高い施策となっています。 一風堂では梅雨の時期はクーポンを毎日配信することもありますが、ブロックされることはほとんどないといいます。引用:「全店」「エリア」「店舗」で配信方法を使い分ける一風堂の集客施策|LINE for Business
複合型商業施設「ステラタウン」の、隙間時間を狙ったクーポン
複合型商業施設「ステラタウン」では、キッズショーの告知と同時に、施設内のレストランで使えるお子様ランチの無料クーポン(約600円相当)を配信しました。ショーには午前・午後の部があり、午後の部の整理券を貰った顧客は、午後2時まで時間を潰さなければならないため、多くの顧客にランチ無料券を使ってもらうことに成功しています。 この取り組みでは、隙間時間を狙ったことに加え、キッズショーと相性の良い「お子さまランチ」をクーポンの対象商品としているところが効果的です。また、「大人が一緒に食事をすること」をクーポンの利用条件としたことで、キッズショーを目的とした親子連れを多く取り込むことができました。 「どの時間帯」に「誰を」ターゲットとして「どんな」クーポンを配信すれば効果を最大化できるのか、検討することの重要性を示す好例です。引用:至るところで友だち集めを行う、複合型商業施設のLINE公式アカウント活用方法|LINE for Business