Webサイトの成果を向上するためには広告配信やキャンペーンといった施策を優先しがちです。もちろん、そういった施策も必要ではあるもののWebサイトのフォームが万全でなければせっかく訪れてくれたユーザーを取りこぼし予算のムダ使いになりかねません。
今回は株式会社GeeeN(以下、GeeeN)で多数のフォーム改善に携わってきた経験から「自動入力」についてお話したいと思います。「自動入力」とは具体的にどんなものか導入のメリット、そして導入方法までを解説します。
また、後半では自動入力を含む施策である「EFO」について自動入力以外の機能やおすすめのEFOツールを3つ紹介しています。
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※本記事は株式会社GeeeN提供によるスポンサード・コンテンツです。
フォームの「自動入力」ってどんな機能?
自動入力という言葉には「自動補完機能」と「入力支援機能」の2つが当てはまり、混同しがちです。まずはこの2つの違いについて解説します。
自動補完機能
自動補完機能は「オートコンプリート」とも呼ばれます。一度入力したことのある値を次に入力する際に、候補として自動的に表示してくれる機能です。
フォームで主にログイン情報やクレジットカード情報といった「何度も入力することのある項目」の入力を省略するために使われています。一般的にはブラウザ(=Webサイトを閲覧するためのソフト)の持つ機能で、デフォルトではオンになっていることが多いです。
入力支援機能(入力補助機能)
入力支援機能は、郵便番号を入力すると住所が表示されたり、名前の漢字を入力するとカナが表示される機能です。入力補助機能とも呼ばれ、フォームの入力回数を減らしユーザーの負担を減らすことができます。
今回紹介する「自動入力」の機能は、正確には「入力支援機能」という大枠の中に含まれています。
「自動入力」で成果改善に繋げる3つのポイント
残念ながら入力フォームの平均離脱率は70%にものぼります。コストを掛けてWebサイトへの流入を増やしても、フォーム離脱率が高いために最大限に活かせていない事例がGeeeNのお客様でも多いです。
逆にフォームでの離脱率を下げることができれば、あらゆる施策でのCVR(コンバージョン率)が向上するとも考えられます。
参考:
EFOとは|EFO CUBE
ポイント1.フォームの不要な項目を削る
大前提として、ユーザーはフォームに入力することを面倒だと考えています。渋々入力しているといっても過言ではありません。そのため「フォームなしでユーザーの目的が達成できる」ことが理想といえます。
例として、Amazonではサイト上に作成したボタン1つで注文が完了する「バーチャルダッシュ」というサービスがあります。上記の画像のように、ユーザーがお気に入りの商品を登録しておくと、ボタンを押すだけで注文が完了する仕組みで、ユーザーの手間を可能な限り削り取った究極の注文方法といえるかもしれません。
参考:
バーチャルダッシュについて|Amazon.co.jp
こちらの「バーチャルダッシュ」は極端な例ですが、実際には項目数が多いだけでもユーザーが離脱する原因になります。例えば、フォーム内にアンケートとして任意項目を設置している場合です。本当は必須項目が少ないとしてもユーザーは「なんだか時間がかかりそう」と感じ、離脱してしまいます。
いま一度、あなたのフォームを見返してみましょう。「自動入力」を導入する前に不必要な項目があれば削ってしまうことも重要です。
ポイント2.フォームもスマホ対応が必須
ご存知の通りスマートフォン(以下、スマホ)の普及率は年々高まり、あなたのWebサイトを訪れるユーザーのデバイスの割合もスマホが増えてきているのではないでしょうか。この変化に答えられるようにWebサイトのスマホ対応も進んでいます。
その中でも特に対応が重要とされるのが入力フォームです。なぜなら、パソコン用に作成したフォームではデザイン的にスマホで入力しづらいことも多く、結果としてユーザー体験を損ない離脱率を高めてしまうからです。
Tabキーで入力項目を移動できるパソコンとは異なり、スマホでは毎回項目をタップして移動する必要があるのでユーザーの操作回数を減らすためにも「自動入力」は必須機能といえます。
ポイント3.ユーザーにとって親切なフォームづくり
あなたのWebサイトがECサイトの場合、ユーザーが商品を手にするのはフォームを入力して、購入した後になります。つまり、どんなに素晴らしい商品を販売していてもフォームのユーザー体験が悪いと商品を手にして評価してもらう機会を失ってしまうのです。
そのため「購入体験から実際に商品を手に取る瞬間、その後のサポート」も含めて1つのサービスであると考えて、その中でも「入力フォーム」はユーザーと最初に接触する部分として重要視しましょう。「自動入力」を導入すれば「面倒なフォーム」が「少し親切なフォーム」へと変わりユーザーの心に残るかもしれません。
わずかな差でも、商品の購入を決定づける要因になり得ます。親切なフォームづくりに取り組み、あなたのWebサイトをユーザーが選ぶきっかけにしましょう。
自動入力を導入するなら、次の3パターンから選ぶ
さて、ここまでは「自動入力」を導入すべき理由について紹介しました。ここでは導入方法を3パターンに分けて紹介します。
フォームへの自動入力の導入は大きな工数をともなう作業ではないものの、入力フォームの改修に失敗すると大きな損害につながりかねません。ミスを減らすために最もフォームに詳しい人に修正を依頼し導入するのが理想といえます。まずは、あなたのWebサイトのフォームを誰が作ったのかを把握しましょう。
パターン1.Webサイトの制作会社がフォームを制作した場合
社外のWeb制作会社へ依頼してフォームを制作した場合、その会社へフォームの修正も依頼しましょう。もし自社内に対応できる人がいる場合でも勝手な修正によって想定外の不具合が発生する恐れがあります。
費用は制作会社によってさまざまなので、まずは見積もりを依頼しましょう。
パターン2.カートシステムのフォームを利用している場合
商品を販売するWebサイトの場合は、カートシステムのフォームを利用していることが多いかと思います。その場合、まずはカートシステムの提供会社に相談してみましょう。
既存のフォームに自動入力が備わっていなくても、カートシステム会社が独自に契約しているEFOツール(後ほど詳細を説明)を安価に、かつ簡単に導入することで「自動入力」を実装できるかもしれません。
パターン3.社内でフォームを制作した場合
自社に技術力があり、自社内でフォームを制作した場合は制作した担当者へ導入を依頼するべきです。フォームを作る技術力のある人であれば、ある程度調べれば導入方法がわかるはずです。
ただ、先程も申し上げたようにフォームに不具合があると、CV(コンバージョン)にたどり着けなくなることがあります。
そういったミスを避けるため、必ずテスト環境で動作を確認してから実装するにしましょう。
EFO(入力フォームの最適化)のすすめ
ここまでに紹介したフォームの「自動入力」は、EFO(Entry Form Optimization)という概念の一部に過ぎません。EFOとは「入力フォームの最適化」のことで、自動入力以外にもフォームを改善するための要素は多数存在します。
自動入力以外のEFO|注目したい4つの機能
EFOでは、さまざまな機能を活用してフォームを改善します。ここでは、自動入力以外でよく利用されている機能の一部を紹介します。
1.入力値自動変換
入力された値を自動的に大文字/小文字など項目に適した値に変換する機能
2.リアルタイムアラート(バリデーション)
入力された値が項目に適していない場合、エラー表示を出す機能
3.サブミットブロック
フォーム内の必須項目全てに記入が完了していないと、次へ進むボタンを押せないようにする機能
4.入力成功サイン
入力した項目の値に問題がない場合、記入が完了したマークを表示する機能
EFOツールの導入方法
EFOは改善するための各機能を個別に作るのではなく、複数の機能がまとまっている「EFOツール」としてパッケージ化されたものを導入するのが一般的です。
導入方法はEFOツールの専用タグをフォームへと設置しフォーム毎に必要な機能のオン・オフとデザイン等を設定する流れが多く、設定もEFOツール会社側がおこなってくれます。
また、前述した通りWebサイトでカートシステムを利用してる場合は、カート会社がEFOツールと連携しているとコストと導入作業が少なく済むので一度確認してみましょう。
おすすめのEFOツール 3選
ここでは数あるEFOツールの中でも「EFOツール比較記事」で頻出した3つのツールを五十音順に紹介します。料金についてはドメイン数の制限や設定費用などの制約が様々で、一概には比較できない数字になってしまうので今回は記載していません。
EFO-CUBEは導入フォーム数3,749件で業界の垣根なく実績があるツールです。ID連携と言われるFacebookやYahooのアカウントを用いてフォームの情報を自動入力する機能があり、その提携先が多いのが特徴です。
また、新たなオプション機能として会社情報自動入力が実装されました。企業名を記載する必要のあるフォームでは入力の手間が減るだけでなく表記ブレや記入ミスも減ることが期待できます。
f-tra EFOの導入フォーム数は約2,900件(2019年2月時点)で、そのうち27%が不動産業界を締めているEFOツールで、細かな機能の設定変更を自身の管理画面でおこなえることが特徴です。また、30日間無料のトライアルなどを利用可能です。
Gyron-EFOの特徴は、利用料金が月額固定費+UU数によって変化する従量課金制という点と、他の自社開発ツールと連携して利用することでさらに成果改善を期待できる点です。こちらも、30日間の無料トライアルが利用可能です。
まとめ
今回は入力フォームの改善施策の「自動入力」機能を紹介しました。フォームの改善はWebサイトの成果に深く関係します。ユーザーにとって親切なフォームを制作するために、自動入力などの入力支援機能を導入するのがおすすめです。結果としてユーザーの離脱率を下げコンバージョン率を上げることにつながります。また、導入する際には自社のWebサイトを制作した人を確認が必須です。
「自動入力」は、フォーム改善の施策であるEFOのほんの一部に過ぎません。まずは、あなたの管理するWebサイトのフォームを客観的に見て使いづらい点や入力が面倒な部分がないかを確認し、フォームの最適化を進めていきましょう。
そして、自動入力の機能やEFOツールの導入する際には、ぜひ今回紹介したおすすめのEFOツールを参考にしてみてください。
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※本記事は株式会社GeeeN提供によるスポンサード・コンテンツです。